僕は今から旅記を書く
まず、書かなくてはいけない理由から記そうと思う。
2019年2月、僕は大学の卒業旅行としてネパールとインドに1ヶ月向かった。帰国後、気持ちをなかなか消化しきれず、文章化できなかった。書こうとしたけれども、書けなかった。だけれどもこの時の経験はその後、僕が下す決定に影響を与える事になる。
卒業後、僕は大学院に進学したのだが、そこで研究テーマを変えた。より、環境問題に関われるテーマに取り組みたいと思ったからだ。また、就活でもネパールで感じたモヤモヤを解決できる場所を求めて、会社を決めた。そして今、僕は卒業を目前に控えている。6年の学生生活の残された僅かな時間を謳歌している時期だ。修論も終えてできた時間を使って本を読みたいと思い、友達におすすめの本を聞いた。その中でとある本と出会った。
沢木耕太郎 「深夜特急」
到着後の興奮と不安、街を離れる時の寂しさ、熱狂、信頼、疑心、人情。バックパッカーの間ではバイブルにもなっているこの本を読んだ時、僕のネパール・インドでの経験が鮮明に思い出された。同時に、この本を読んで初めて、あれだけ強烈だった経験が風化し始めている事にも、あれだけ強烈だった経験をいつの間にか消化できている事にも気がつく事ができた。そして、今なら書けると感じた。
学生時代を終える前に、学生時代で最も刺激的だったあの旅行をまとめる必要がある。毎日取っていた手記をを元に記憶を辿り、4月までにこの記録を書きあげようと思う。
次回「出発 in 成田空港」
画像(深夜特急)は以下URLより引用
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