【#36】1流の仕事ができる人は、1流の趣味を持つという
勉強さえすれば、幸せになれますか?
皆さんは、こう考えたことはありませんか?
「勉強さえしていれば、いい大学に行ける」
「仕事さえしていれば、給料が増えるしお金は減らない」
世の中で良いとされていることさえすれば、将来は安定なのでしょうか?
実は僕は、学生のころ勉強さえしていれば良いと考えていました。
周りの大人は皆口を揃えて、「勉強して良い大学に行け」というので、
良い大学に行きさえすれば文句は言われないし、人生もそこそこ良いものになるのかな、と盲目的に信じていたのです。
っっっっっっっっっが、
勉強さえしていても、ダメでした。
何がダメかというと、幸せや満足といった、心の充実が全く訪れなかったのです。
今では必死で、仕事や勉強以外に趣味を持とうと頑張っていますが、
その理由は人生の幸福度を上げるためです。
もちろん、趣味だけに没頭して仕事を疎かにすると、生活が苦しくなってしまいますから、仕事と趣味は両輪でこなすことが重要です。
前回の記事でも触れましたが、仕事の努力は孤独に行った方が良いことが多いですが、仕事だけを頑張って人生でも孤独なままだと、寂しさでとても生きていけません。
趣味は、交友関係を広めて、人生を豊かにしてくれます。
それだけではなく、交友関係を持つことで仕事に生きることも多々あります。
交友関係を形成する中で、人間社会のルールを覚えていき、世渡り上手になります。
結局人間である僕たちは、社会的な動物としてプログラムされているので、他人と仲良くするスキルは必須のようです。
なぜガリ勉は嫌われるのか?
僕はいわゆるガリ勉だったのですが、
周りに迷惑をかけていないのに、どうして嫌われるのだろう?
と疑問でした(実際は自分が気にしすぎだっただけかもしれませんが、友達はいませんでした)。
最近、何度も読んでいる下記の本の中に、その理由と思われる内容がありました。
基本となる考え方を簡単にまとめると、
人間には「社会資本」「人的資本」「金融資本」の3つの柱があり、
それぞれの資本を満たすことで幸福が8段階に分かれる、という「幸福の資本論」がベースになっています。
この考え方は、前作の「幸福の資本論」に載っているのですが、
岡田斗司夫さんのYoutubeで詳しく知れますので、こちらを視聴することをお勧めします。
ガリ勉だった僕は、「人的資本」「金融資本」はある程度満足しているのですが、「社会資本」が圧倒的に不足していました。
社会人になってからも、悩みは「社会資本」、つまり人間関係の悩みばっかりありました。
「シンプルで合理的な人生設計」のなかで、社会資本の成功法則として、下記のようにシンプルな法則が書かれています。
愛情や友情には、時間資源、つまりどれだけ時間を使ったのかが大事ということが書かれています。
思えば学生時代、周りの人が話していた内容は、
「昨日のドラマ見た?」
「オリンピック、すごかったよな〜」
「この前の打ち上げ楽しかったね」
と言った、時間資源を共有する内容ばかりです。
会話に参加するには、明らかに時間を割いて同じ体験をする必要があります。
僕は見たくもないドラマを観るのは嫌で、ついつい関係を避けていたのですが、その理由は僕が時間を使いたくなかったからだったのです!
最近は、映画を1.5倍速で観るといったタイパが重視されていますが、これも人間関係のためにたくさん消費する必要があるからだそうです。
なるほど、これでガリ勉が嫌われる(友達ができない)理由がわかりました。
勉強にしか時間を割いていないので、人間関係への時間を割いていないからです。
趣味とリスパ
僕は今はなるべく多くの趣味を持つようにし、人と話せる話題を増やしています。学生のような閉ざされた空間ではなくて、社会人になると自分でコミュニティをある程度選択できるようになります。
映画、漫画、アニメ、麻雀、ゲーム、ゴルフ、筋トレ、プログラミング、読書、ブログ、旅行、釣り、競馬、サウナ、お酒・・・
今思いつくだけでも、たくさんの趣味があり、時間を割くことで自分の満足度、そして社会資本の形成に役立つものばかりです。
どの趣味がいいのかは、自分の好みで決めればいいですが、ここで「リスパ」すなわちリスクパフォーマンスは意識した方が良さそうです。
リスクパフォーマンスというのは、リスク(危険)がどれくらいあるかということです。リスパが高いというのは、リスクが低いということになります。
趣味が世間的に良いか悪いかは、その時代の運だと言えます。
一時期麻雀は、汚い部屋でタバコの煙の中でおっさんがやる競技、くらいのイメージでしたが、今は女性がたくさん参入し、プロ団体もできたので、イメージがとても良くなっています。脳トレとして老人も楽しめる、とても良い趣味になりました。
僕が大学の頃がっつり麻雀にハマっていた時は、
「周りの人には、麻雀やってること言わない方がいいぞ」
とバイト中で言われていた時代が嘘みたいです(笑)
僕は本当に麻雀が好きだったので良いですが、社会資本として考えるのならば、麻雀だけを趣味にするのはリスパが低い(リスクが高い)と言えるでしょう。
また、お酒にハマって一時期飲み歩いていましたが、これはお金と健康には悪かったです。今は控えているのですが、こういう長期間楽しめない趣味は、リスパが低いとしてなるべくやらない方が良いと考えています。
タバコやギャンブルも、同じ理由でなるべくやらない方が良いと思われます。
最近はサブスクが色々な分野で流行っているので、漫画、本、アニメ、ゲーム、映画、エロ(VR)、ホテル(旅行)、などなど、価格を抑えて趣味を楽しめるいい時代になりました。昔はお金がなくて趣味の話ができない、ということもありましたから・・・
時間持ちになろう
今は「お金がある」というのと「時間がある」というのは同じくらい裕福だと思います。
時間を何にどれくらい割くかによって、自分が得られるものが多くなり、趣味が多くなり、社会資本をより多く形成できるようになります。
僕がこうしてnoteを毎週書くのも、社会資本形成のためと言えます(お金を稼ごうとは思いませんから)。
最近は、読んできた本を少しずつ紹介しながらnoteを書いており、資本の循環ができているように思います。
話題が増えるという意味で、本はリスパが高いかもしれませんね。
あ、最後に、タイトルで書いた「1流の仕事ができる人は、1流の趣味を持つという」というフレーズは、僕が一番最初に好きになった多胡輝(たごあきら)さんという方の本で読んだものです。レイトン教授シリーズの問題監修をしており、「頭の体操」シリーズの著者の方です。
僕が中学生の頃に読んだこのフレーズが、20年越しに意味が少し分かったかもしれません。あぁ、読書体験って最高ですね笑
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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