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バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.28


大手企業務めで年収1000万、身長180cm以上でガッチリ体型の高学歴イケメン、実家は関東圏で両親とは関係良好な顔濃いめの同世代。

自分なりの攻略法を駆使して再度登録し、モリモリの設定で殿方を検索する。
どんなにモリモリの設定にしようとも、ある一定数の男が出てくることは知っていた。
いいね!数も狙い通りどんどん伸びていく。
開始1時間も経たないうちに200いいね!は集まっていたと思う。

しかし、狙うは自分からいいね!した上質な男。
その人からいいね!が返ってくれば儲けもんだ。
伸びゆくいいね!数を横目に、じっくりと好みの男を探す。
「高身長、高学歴、ただしイケメンに限る…」
呪文のようにブツブツと唱えながら男を探す様は、若返りを企む魔女のようだ。

いーーーーたーーーーーーーぞーーーーーーーー

心の中で、執拗なストーカーのような気持ち悪い声を出していた。
嘘みたいにパーペキ!な男がただ一人いたのだ。
誰もが知る大手商社勤めの高収入イケメン。
いいね!数もそこそこある。
「この人しかいない…!」
捨て身でいいね!を押す。
果報は寝て待て。
彼からのいいね!を待ちながら、いいね!を送ってくれた男どもをふんぞりかえって品定めすることにした。


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