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バツイチアラサー女がマッチングアプリで2000いいねまでたどりつくまでの話。信じてもら…

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バツイチアラサー女がマッチングアプリで2000いいねまでたどりつくまでの話。信じてもらえるかどうかは別として、今まで出会ったたくさんの男性たちとの思い出を綴っていきます。2000いいねの先にあったものとは?

最近の記事

いつ辞めてもいい

そうか、記事の更新から1年以上経っているのか。 トウマとの続きは、比べるには高尚すぎるがNANA的な展開というか… いつか完結させよう。w サボっている間に二人目を産みました。 2000人の男たちの祝福(?)のおかげで母子共に健康であります。 明日も頑張ろう。

    • バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.36〜右肩に〜

      頭の中が真っ白に、と言う言葉をよく聞くけれど、本当に白一色で隅々まで塗りつぶされた。 わたしの幸せは、指の間からするすると抜け落ちるようにできているのか。 悲しさと、愛しさと。 一度全て忘れようと、その夜トウマと体を重ねた。 窓からわずかな月明かりが差し込む部屋の中で、トウマの右肩の皮膚の下に不自然な膨らみを見つけた。 知識がなくとも、それが医療用の何かだとすぐ分かった。 調べるのも、本人に聞くのも怖かったけど、これこそが彼を癌患者だと裏付けるものだと察した。 「I

      • バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.35〜カミングアウト〜

        その日はショウタとも、トウマともLINEを交換した。 でも断然、トウマとのLINEが盛り上がった。 合間にマッチングアプリを開いてみると2000いいね!に到達していた。 2000いいね!を超えて初めて、理想の相手や気の合う人と出会えた。 逆に言うと、累計3000いいね!を超えているはずだけど、それでも2人しかいいと思える人がいなかったということ。 まだまだ修行が足りないのだろうか。 ショウタとトウマ、そして2000人の刺客たち。 さらなる修行に精を出すことにした。 ありな

        • バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.34〜次点の男〜

          あっという間に時がたち、ショウタと駅で別れる。 「また…会えるよね…?」 どちらともなくそんな言葉を交わして、ショウタを見送った。 完璧だった。 目が死んでること以外、ショウタは完璧だった。 こんなに簡単に理想の男に会えて、いい感じになるなんて〜 心の中で小躍りしながら、次点の男を駅のそばで待つ。 名前はトウマ。 「すっごく素敵だと思ったので勇気を出していいねしてみました」 トウマはあんまり背が高くなかったけど、そこそこ稼いでるしまあいっかーといいね!を返した相手。 アメ

        いつ辞めてもいい

        • バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.36〜右肩に〜

        • バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.35〜カミングアウト〜

        • バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.34〜次点の男〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.33〜マイナスがひとつもないけど〜

          ショウタが連れて行ってくれたのは、小洒落たイタリアン。 「イタリアン大丈夫だよね?」 「うん、大好きだよ!」 さりげなく好きというワードとか織り交ぜとく。 ショウタはさも当然かのごとく、さらっとドアを開けてくれる。 「ここのマルゲリータが美味しいんだよね。あ、すみませーん」 何も言わなくともおすすめをパッパと頼んでくれ、わたしの好みも考慮しつつオーダーしてくれた。 なんとスマートなんでしょう。 たわいもない会話は決して途切れることはない。 今まで出会った男たちのとのことも

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.33〜マイナスがひとつもないけど〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.32〜ミスったら死ぬ〜

          土曜日の11時。 わたしの理想を全て詰め込んだようなハイスペ男を自由が丘駅で待つ。 まず顔が好みすぎて、ハイスペ男のプロフィール写真を穴が空くほど見返した。 何も始まってもないのに、既に頭の中はハイスペ男とのあんなことやこんなことを妄想していた。 「あ…マコトさん?」 1000回は見たであろう、彼のプロフィール写真。 写真の通りのハイスペ男が改札をくぐってこちらに向かってくる。 き…奇跡…?これは夢? 「こんにちはー!」 「あー初めましてー、ショウタですー!」 あっ好

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.32〜ミスったら死ぬ〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.30〜婚活はビジネスだ〜

          イメージ通りの男と出会える、と自分に呪いをかけたらあっさりとハイスペックイケメンと出会えた。 この時点で1000いいね!ほど。 「いいねすごいからいいねしました笑」 「サクラですよね?」 「すっごく素敵だと思ったので勇気を出していいねしてみました」 1000いいね!を超えると、一種のゲームにすぎない領域に。 もはや写真とか、プロフィールの内容とか関係なく、みんな行列に並ぶような心理でいいね!をするようになっていたのだと思う。 左右スワイプで男をありなししながら、例のハイス

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.30〜婚活はビジネスだ〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.29

          「あり!なし!あり!なし!あり!あり!あり!」 右スワイプでいいね!、左スワイプで次へ。 目を皿のようにして、男たちを選別していく。 神にでもなった気分だ。 メッセージもじゃんじゃん来る。 すごーく性格の悪い作業をしているという自覚はもちろんあったけど、真性かまってちゃんの承認欲求はどんどん満たされていった。 この時点で500いいね!とか。 作戦は大成功だった。 「マッチありがとう!」 「すごく素敵だなと思ったので、いいね!させていただきました」 「かわいいね!今週末飲み

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.29

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.28

          大手企業務めで年収1000万、身長180cm以上でガッチリ体型の高学歴イケメン、実家は関東圏で両親とは関係良好な顔濃いめの同世代。 自分なりの攻略法を駆使して再度登録し、モリモリの設定で殿方を検索する。 どんなにモリモリの設定にしようとも、ある一定数の男が出てくることは知っていた。 いいね!数も狙い通りどんどん伸びていく。 開始1時間も経たないうちに200いいね!は集まっていたと思う。 しかし、狙うは自分からいいね!した上質な男。 その人からいいね!が返ってくれば儲けもん

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.28

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.27

          はい次、はい次、とめげずにやってきたアプリ婚活。 数少ない唯一の友達にも呆れられ、音信不通になってしまったことにショックを受け、すっかりやる気をなくしていた数ヶ月。 欲にまみれた思いを断ち切ろうと、すべてアプリを削除して、修行僧のような生活を送っていた。 しかしどうだろう、アプリにでも頼らないと男と接する機会など無かったと改めて気付く。 異性、と意識できるような殿方と。 え?このまま一生独身? わたしはこのまま朽ち果てるだけ? 行く末は孤独死…? バツイチの称号を高々と掲げ

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.27

          猿のようにハマり、鳩のように飽きよ

          ガーッとハマって、バーっと飽きる方で、しばらくnoteから離れていました。 その間にじつは母になっていたのでした。 体調的に問題があったわけではなく、突然パタっとやる気を無くしていたのでした。笑 本当は出産する日に本編は涙のフィナーレを迎えるはずだったのですが、完全に予定が狂いました。 一度やめてしまうとやはりだめですね。 やる気がまだ起きないのでw、もうしばし本編は寝かせておきます。 Happy holidays to you all!

          猿のようにハマり、鳩のように飽きよ

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.26 ケント編完結〜まさぐる〜

          その後、ケントとは何度かデートした。 彼の家に行ったり、うちに来たり。 料理にはそれなりに自信があったので手料理を食べさせたものの、大して響かなかったようだ。 彼の家で彼の友人とともに映画を見たときは映画見ながらまさぐられたり、局部を触るよう手を取られたりなんかしてたもんで、危うく乱交になるんじゃないかとヒヤヒヤした。 そういえば、わたしの職業を生かしたサービス(いやらしいものじゃないです)も提供してしまったことも今思い出した。 お金取ればよかったな。笑 どちらかの家に行く

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.26 ケント編完結〜まさぐる〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.26 ケント編3〜朝チュン〜

          わたしは筋金入りの怖がりなので、ホラーなんて大っ嫌いだ。 でも、殿方と家で見るホラーとなればそれはまた別の話で… ここぞとばかりにケントにしがみついたりなんかしちゃって、怖いのか、怖くないのか、ワンチャンいい雰囲気になったりなんかしちゃったわけで… 次の瞬間、ケントがガバーっとわたしに覆い被さるッッッ 「んあーとってもかわいいよ、マコト…」 すごいイケメンなのに、相変わらずのアメリカのコメディ吹き替えみたいな喋り方が邪魔をする。 ていうか欲情の仕方がややキモい。 わたしの

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.26 ケント編3〜朝チュン〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.25 ケント編2〜アメリカナイズ〜

          「また…会えるかな」 と余韻を残しながら去っていったケント。 先日のデートの際にLINE交換をしたにも関わらず、その後連絡はない。 マッチングアプリのいいところでもあり、悪いところでもあるのはログイン状況が分かることだった。 完全にケントにお熱なわたしは、来る日も来る日もケントがいつアプリにログインしているのか追い続けた。 (好きな人からのメールが届かなくてセンター問い合わせし続ける感じというか、ミクシイのログインや足跡を何度も確認するような気持ちというか…。若い子には伝わ

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.25 ケント編2〜アメリカナイズ〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.24 ケント編1〜運命の出会い?〜

          待ち合わせは20時。 夏の暑い日だったので、日中に汗をかくことを想定してケントとのデート用に服をもう1着用意したらえらい大荷物になった。 すごい恥ずかしい感じになったんだけど、仕方があるまい。 ワクワクドキドキソワソワ。 イワシやハゼ、シシャモとか二束三文レベルの魚(男)ばかり釣ってきたわたしにとって(すごい失礼だな)、初めて鯛がかかったようなものだった。 ビオレサラサラパウダーシートで全身くまなく拭きあげて、会う30分前に香水をつけなおす。 昨夜はパックに美顔器で肌もバッ

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.24 ケント編1〜運命の出会い?〜

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.23〜モテ足りない〜

          妖怪・チョコボールで相当なダメージを食らったわたしは、そこで懲りて辞めればいいものをマッチングアプリを併用することにした。 生来の負けず嫌いがこのまま引き下がったら女がすたる。 もう迷いはなかった。 そんなわたしが選んだのはクロスミー。 すれ違い機能のついたアプリだった。 どんな人と、いつ、どこで、何回すれ違ったか分かる、というアプリだった。 なんというか、コンセプトがロマンチストな女向け? 相当追い込まれていたので、とりあえず登録ゥ! モテ足りない。 もっとチヤホヤされ

          バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.23〜モテ足りない〜