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イタリアでの日本酒認知度について現地日本人にヒアリングしてみた
イタリアでの日本酒の認知度をご存知ですか?
日本からイタリアへの日本酒輸出量は増えてはいるようです。
昨年記事(↓)を書いたのですが、
うちのイタリア現地コミュニティの日本人メンバーさんたちに
改めてヒアリングしてみました。
総括して言えるのは
「イタリアでの日本酒の認知度はまだまだ低い」
うちのメンバーさん達からはこんな声が寄せられました。
(一部抜粋)
⚫︎まだまだ美味しい日本酒をイタリアで飲める機会は殆どなくて、
大関みたいなお酒しか置いてない中国資本の寿司レストランばかり。
日本食材を置いているお店では、
ちょっといいお酒のバラエティも揃えてます。(柚子酒など)
⚫︎私の周りではまだあまり日本酒の存在は浸透しておらず、
ウイスキーやグラッパのような度数の強いものと
勘違いしているひとも多いという感覚です。
飲んだことがあるという人でも、
未だSAKÈ=中国人レストランの熱燗というイメージが
強いようにおもいます。
⚫︎最近では「日本スタイル」で日本と同じような形で食事をする、
という傾向も取り入れられていると感じます。
日本食レストランへ行く人は特に、日本文化が好きな人も多いため、
日本人が飲み食いするようにに食事と一緒にしたい、
という日本ファンの声も聞いたことがあります。
ただ最近は日本のウィスキーがかなり広がっていて、
BARなどにおいているお店も増えています。
ウィスキーの場合はアペリティーボなどで飲んだり、 食後に飲みたい、
というような人が多いように見受けられます。
以前にヒアリングした時も
日本のウイスキーを置いているお店が多いという声がありました。
イタリア人が経営するBARにも
"ハイボール"がメニューの載っていることがあるようです。
(最近イタリア出張に行っていたうちの夫が発見していました)
それでも日本酒の関心は
以前より高くなってきているのではないかと感じます。
最近ミラノで開催された日本酒のイベントも盛り上がっていたようです!
(うちのメンバーさんが通訳で行かれていた)
⚫︎ミラノ酒チャレンジ
ミラノ酒チャレンジは、2019年から毎年イタリアのミラノで開催されている、イタリア最大規模の日本酒コンテストです。審査員はほぼイタリア人のみで構成され、全員がイタリア酒ソムリエ協会によって認定された日本酒ソムリエで、審査のための特別レッスンを受けます。
テイスティング審査、フードペアリング審査、デザイン審査あり。
もう来年の開催も決まっているようです。
今年2023年の受賞リストもまとめられていて、CSVダウンロードも可能!
「イチゴのジェラートにはこれ」「マルゲリータピザにはこれ」など、
面白い結果がたくさん!↓
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フィレンツェでこんなイベントも…
⚫︎FIRENZE SAKE DAYS
FIRENZE SAKEが主催する、フィレンツェの日本酒イベント。
日本酒以外にも
ワイン、ビール、焼酎、梅酒、泡盛を含むテイスティングができます。
今年2023年は10月8日から開催。要予約。
他イタリア各地で小さなイベントやワークショップも行われています。
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イタリアの日本酒事情はこちらの記事にも詳しく書かれています⇩
イタリア料理に合う銘柄を集めた記事はこちら⇩
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私が運営する現地コミュニティのメンバーに
ヒアリングして思ったことの一つは、
「日本はアピール下手」ということもあり、
なかなかマーケットに入って行けない部分もあるかというところです。
(日本酒に限った話ではないですね)
謙遜文化がある日本ですので、PRは苦手分野かもしれませんが
もっともっとたくさん美味しい本物のお酒を世界に広めていきたいですね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!