08/進歩をこばんだ人たち
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【記事のポイント】「競争することに疲れた」「いつまで進歩する技術をおいかけなければいけないのか・・・」と考えることが、誰しもあると思います。しかし、世界には実際に『進歩しないこと』を選んだ人たちがいます。
第1章/8. 維持と進歩
一つの視点から世界を捉えようとするリニア・パースペクティブが生み出されたのは、ルネサンス期でした。
すべての技術がそうであるように、その絵画技法もまた時代の精神に求められた技術だったのだと言えます。
感謝と反省を生活の中心にすえた、つつましやかな中世キリスト教の世界。
そこから徐々に一部の人々が富を蓄積し、新しい生活様式を営むようになっていきました。
神に与えられた運命をまっとうするのではなく、みずからの知恵と力によって、運命を切り開いていく挑戦者たち。
シルクロードを通って珍しい物資を運ぶ者、それを売りさばく者、あるいはそうした人々に出資する者があらわれたのです。
イタリアは、そうした東方貿易の拠点として大いに栄えました。
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