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『つなげる』 のではなく 『わけない』

<1,494文字>

画像の文言は、有名なSF小説のもじりです。
大好きなんですよ、そのタイトル  😊


さて、SF小説はいいとして・・・
長い間、公私の集団に共通する『理想イメージ』は何だろうか? と考えていました。

平たく言えば、会社と家族の両方に当てはまる『こうだったらいいよね』というイメージです。
たとえば、互いの信頼関係とか、何でも言いあえる空気感とか。


善さげな言葉を並べることはできるんですが、どうもシックリきていませんでした。

というのも、公的な結びつきと私的な結びつきでは、性質が違います。
公明性にも差がありますよね。
私的な結びつきは秘密で強まりますが、公的な関係での秘密は好ましくありません。


果たして、それらを超えた『こう考えればうまくいく』イメージって何でしょう?


つらつらと考えていて、ようやく自分なりの答えが見つかりました。


それは『一体感』です。


細かいことですが、『全体性』ではありません。

『全体』だと、『部分の総和』といったニュアンスが入っちゃうので。
そうではなく、分かれていない状態です。


スピリチュアル的には『ワンネス』と言ったりしますが、『ONE PIECE』でもいいかな 😊
要するに、すべてがつながった状態。

自他を分けて、それらを入れ替えたり、つなげたりするのではなく、『分ける前の感覚』を再獲得すること。

それができると、自然に相手のことを考えられるようになります。
というか、分かれてないわけですから『相手のこと=自分ごと』です。


とはいえ、その再獲得は容易ではありません。
敢えて言えば、頭のいい人ほど巨大な迷路の中にいます。

なぜなら、人がものごとを正しく把握できるのは『あれとこれとの違い』が分かることだから。
『分かった』『分けられた』という意味です。

分かれば分かるほど、一体感は遠のき、迷路は複雑になります。


しかし、その迷路をなんとか抜け出せれば、『一体感』が持つ幸せにたどりつけます。
自我を超えて、悟りが開けるイメージです。

だとすれば、善きリーダー=導き手とは、それぞれの集団の『一体感』を真っ先にイメージできる人だと言えますね。


あっ。
今の政党政治の限界って、特定政党のリーダーになっちゃうと、原理的に『国家』の一体感をイメージしづらくなるからかも。
その人の資質や能力がどうこうではなく、運営構造があまりにも分離的なんですね。

政治の話は迷宮が広がりそうなので深入りしませんが、ふと思い出した逸話があります。


共和党のロナルド・レーガン大統領と民主党のティップ・オニール下院議員は、政策においては激しく対立しながら、一緒にお酒を飲む間柄だったそうです。
特に激しい議論があった日の、オニール議員の言葉。

「相棒、あれは政治の話。6時以降は仲よくやろう」
『LISTEN』ケイト・マーフィ:著/松丸さとみ:訳/篠田真貴子:監訳より


日本だと『癒着』だとか言われちゃいそうですが、わたしはその逸話にアメリカ的なカッコよさを感じます。
仲よきことは美しきかな。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
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世の中に、笑顔あふれる職場や家庭が増やしたい、と思っています。


PS.
ようやく、スッキリと言語化できた感じです。
たとえば、昨年末に書いた下の記事では、ほとんど同じことを言っている(=いいところまで来てた)んですが、もっと理屈っぽかったな 😊


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