『つなげる』 のではなく 『わけない』
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画像の文言は、有名なSF小説のもじりです。
大好きなんですよ、そのタイトル 😊
さて、SF小説はいいとして・・・
長い間、公私の集団に共通する『理想イメージ』は何だろうか? と考えていました。
平たく言えば、会社と家族の両方に当てはまる『こうだったらいいよね』というイメージです。
たとえば、互いの信頼関係とか、何でも言いあえる空気感とか。
善さげな言葉を並べることはできるんですが、どうもシックリきていませんでした。
というのも、公的な結びつきと私的な結びつきでは、性質が違います。
公明性にも差がありますよね。
私的な結びつきは秘密で強まりますが、公的な関係での秘密は好ましくありません。
果たして、それらを超えた『こう考えればうまくいく』イメージって何でしょう?
つらつらと考えていて、ようやく自分なりの答えが見つかりました。
それは『一体感』です。
細かいことですが、『全体性』ではありません。
『全体』だと、『部分の総和』といったニュアンスが入っちゃうので。
そうではなく、分かれていない状態です。
スピリチュアル的には『ワンネス』と言ったりしますが、『ONE PIECE』でもいいかな 😊
要するに、すべてがつながった状態。
自他を分けて、それらを入れ替えたり、つなげたりするのではなく、『分ける前の感覚』を再獲得すること。
それができると、自然に相手のことを考えられるようになります。
というか、分かれてないわけですから『相手のこと=自分ごと』です。
とはいえ、その再獲得は容易ではありません。
敢えて言えば、頭のいい人ほど巨大な迷路の中にいます。
なぜなら、人がものごとを正しく把握できるのは『あれとこれとの違い』が分かることだから。
『分かった』は『分けられた』という意味です。
分かれば分かるほど、一体感は遠のき、迷路は複雑になります。
しかし、その迷路をなんとか抜け出せれば、『一体感』が持つ幸せにたどりつけます。
自我を超えて、悟りが開けるイメージです。
だとすれば、善きリーダー=導き手とは、それぞれの集団の『一体感』を真っ先にイメージできる人だと言えますね。
あっ。
今の政党政治の限界って、特定政党のリーダーになっちゃうと、原理的に『国家』の一体感をイメージしづらくなるからかも。
その人の資質や能力がどうこうではなく、運営構造があまりにも分離的なんですね。
政治の話は迷宮が広がりそうなので深入りしませんが、ふと思い出した逸話があります。
共和党のロナルド・レーガン大統領と民主党のティップ・オニール下院議員は、政策においては激しく対立しながら、一緒にお酒を飲む間柄だったそうです。
特に激しい議論があった日の、オニール議員の言葉。
「相棒、あれは政治の話。6時以降は仲よくやろう」
『LISTEN』ケイト・マーフィ:著/松丸さとみ:訳/篠田真貴子:監訳より
日本だと『癒着』だとか言われちゃいそうですが、わたしはその逸話にアメリカ的なカッコよさを感じます。
仲よきことは美しきかな。
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切ですね 😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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世の中に、笑顔あふれる職場や家庭が増やしたい、と思っています。
PS.
ようやく、スッキリと言語化できた感じです。
たとえば、昨年末に書いた下の記事では、ほとんど同じことを言っている(=いいところまで来てた)んですが、もっと理屈っぽかったな 😊
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