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05/組織の力 VS 個人の力

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【記事のポイント】ヒーローは、大きく組織に属するタイプと属さないタイプに2分できます。善い悪いとは関係なく、後者の方がより緊張感の高いテイストになります。


第1章/5. 組織と個人


現状維持か、現状打破か……

それが、時代劇とヒーローマンガをわける大きなポイントだと言うこともできます。

現状が平和であり、そのままの状態が続いて欲しいのであれば、出てくる悪に対してそのつど対応していけば良いわけです。
ちょうど警察が犯罪者を取り締まるように、事態に先行して動く必要はありません。

時代劇や『ウルトラマン』はこのタイプです。


一方、秘密結社などがすでに世界征服に乗り出していて、その状況を打破しなければならない場合、物語りはより緊張感の高いものとなり、全体として目的性を帯びた運びになります。
これは戦時下の状態と言えます。

『仮面ライダー』『デビルマン』など、孤独なヒーローが戦うマンガはおおむねこのタイプです。

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