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「和」による防衛/お花畑としての日本

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今回は、ちょっとだけ政治的なお話です。
と言っても、攻撃的な要素はありません。

逆に、『日本お花畑化計画』とすら言えるかな 😊
わたしなりの未来予想というか、『将来、日本はこうだといいな』というイメージです。


さて、言うまでもなく、日本は中国とアメリカの『間』にあります。
地理的にも、歴史的にも、文化的にも・・・

地理的には、ど真ん中ではないものの、ともかく中国とアメリカにはさまれている形です。
歴史的・文化的には、当初日本は中国からこめ、漢字、仏教を教えてもらい、19世紀半ばにはアメリカから近代主義、英数字、キリスト教などを教えてもらいました。
そして、それらの文化を驚くべき平等性で扱っています。

宗教に関して言えば、多くの人が『自分は無宗教だ』と思っていますが、本当に無宗教だったら、お参りもお祝いもとむらいもしませんよね。
正しくは『自分は多宗教だ』と言うべきでしょう。

そのあたりのことを丁寧に追いかけるには膨大なテキスト量が必要なので、それはマガジン『文化史的セルフイメージ・アップ』に任せて、この記事では将来のイメージにしぼって書いてみます。


その前に現状認識です。

いろんなことを教えてもらったという意味では、中国とアメリカは『先生』であり、わたしたちはもっと謙虚に感謝をした方がいいんですね。
そもそも日本で一から生まれた文化は、ごくわずかだからです。

ただし、無料で知恵を授けてくれたわけでもありません。
むしろ、莫大な授業料を払い続けてきました。

アメリカに関しては、倒幕のための銃に始まり、今日もなお武器・兵器をたくさん売りつけられています。
一方、中国はずっと寛容でしたが、経済の勢いが反転したことで、不動産が授業料の対象になりました。
リゾート地を中心に、多くの土地や建物がどんどん中国資本の名義になっています。


と書くと、日本の現状は『前門の虎、後門の狼』であり、2大国の間にあって、かなり追い詰められている感じです。

勢い、攻撃的になる人もいますね。
軍備の拡張、自主憲法、核の保有・・・と。

それらの主張にも、もちろん愛や思いはあるのでしょうが、『戦う』方向に考えをめぐらせるのは、やっぱり苦しいですね。


では、どうしたらいいのか?


わたしは、現状もそうであるように、平等で和やかに構えるのが日本らしいと考えています。
というか、そういう風にしか望みづらいんですよね。

中国とアメリカのどちらか一方に比重をかけるのではなく、間をとりなすイメージです。
2大国の『切れ目』になるのか、『結び目』になるのか。
その違いと言ってもいいでしょう。

『中国は嫌い』『アメリカは嫌い』というのが切れ目です。
一方、『中国を尊重、アメリカも尊重』というのが結び目です。

そりゃ、まぁ、感情的にはいろいろあるでしょうが 😊  『間に入る』ってどうしたって損な役どころです。
喧嘩の仲裁役が、得をすることはありません。
そこは仕方がないんですね。
平和を願う人の矜恃きょうじです。


ところで、じゃぁ、防衛的にはどうなのか?
軍備を弱くすることで、攻めこまれることはないのか?

残念ながら、今のところ完全に軍備を放棄して、国家を成立させることはできません。
しかし、過度に戦う姿勢を強めることはかえって無益。

むしろ、あらゆる国の人を尊重する八百万やおよろず的な感覚こそ、日本が誇る『和』の精神であり、ダイバーシティーの理想と言えるでしょう。


前述したように、日本の不動産は中国資本に購入され続けています。
また、Wikipediaによれば、2020年末時点で日本に中長期滞在している中国人は約78万人。
コロナの影響で動きが鈍りましたが、本来、滞在者数はさらに伸びていくと考えられます。
要するに、日本はますます中国化していくわけですが、善い悪いではなく、それが日本の実情です。

そして、日本の未来は、その延長線上にこそあります。
排除ではなく、穏やかな受け入れと融合ですね。


現在、日本が世界のトップランナーとなっている要素は、『超高齢化社会』であることです。
もし、人生の先輩を尊ぶ環境をきちんとつくり、『人生の最後は、ぜひ日本で迎えたい』と思ってもらえるようになれば、影響力のある人が世界中から集まります。
言わば、人生のリゾート地です。

そして、大切にしたい人が大切にされている国は、誰もが大切にしたい。
それこそが、『和』による防衛かな、と。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。

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