母に惑わされるのか、子に惑わされるのか。❘ 映画『母性』
ふと目が覚めて、二度寝するにはもったいないなと思ったので、気になっていた映画を観ることにしました。
午前中に観るには重たかったかな。
でも、観た後に「わたしはどっちだろう」と考えたくなる映画。
観てよかったと思っています。
『母性』
S T O R Y
さてさて、ネタバレも含みますので、ご注意です。
意味わからないことも言っていると思います。
あくまで個人的感想として読んでもらえたら、幸いです。
〇 女ってこわああああああああ
仕事柄、ほぼ女性しかいないところで働いていますが、それでも怖いとは思うわけで。
もちろん、女であるわたし自身にも思うことはあります。
表面はなんでもないようなふりして、裏だったり本人がいないところでは嫌な毒を吐いている。そんなことは日常茶飯事です。
( わたしの性格の悪さが出ているぞ )
これはあくまで本当に血も繋がっていない、赤の他人と交わっているからこそ起こっていることであって、それがましてや親子関係でもあるとは想像するだけで怖いですよね。
〇 親でもあり、子でもある。それは変わらない、けど…
主人公は、最後にこう話しています。
「女は二つに分かれる。母と娘」
この言葉を聞いたときに、
「ああ、わたしはどちらなんだろう」と頭に疑問が浮かびました。
正直な話。
兄弟もいないし、小さなお子さんと触れ合う機会もないため、自分に母性というものが備わっているかは判断がつかないところです。
まあ、以前一緒に暮らしていた彼との子供ができたら、わたしは愛せるだろうかと不安になっていたこともあったくらい。
それだけ昔のわたしは、「娘」でした。
小さい頃のわたしが人の様子を伺って、言いたいことも話したいことも満足には伝えられずに育ちました。「一応、愛して貰ってはいるんだよな…?」そんな感覚。
親も第一子であれば、親初心者です。だから、心の余裕がないときもあるでしょう。でも、なぜそんな子供の頃から譲歩を覚えてしまうようになったのかな。
だから、物語中に嬉しいことがあってとかこういうことがあって、とわくわく話すところで話を無下にされたときの失望感、やるせない気持ちはすごく理解できてしまう。
もちろん、学校には行かせてもらえていたし、ご飯も家事もしてもらっていた。子供の頃に必要なことは全部してもらえていたのだから、全く愛されていないわけじゃない。それは理解している、わたしが欲しいものとあちらが用意してくれた愛がすれ違ってしまっていた。もしくはわたしが主人公のように記憶を捻じ曲げて記憶しているという可能性もある。
いつの間にか、わたしは「娘」から「ひとりの女」になった。
一人暮らしになり、親元から離れて暮らしたのがきっかけだと思う。
それがなかったら、親のありがたさはわからなかったし、親離れも出来ていなかったと思う。大きくなっても母親と手を繋げるくらいにはまだ娘だったあの頃に比べたら、少しは成長出来ているんじゃないだろうか。
〇 同じ時・同じ出来事でも見え方は違う
母親と娘それぞれの目線で語られる同じシーン。
ぜんぜん違うやないかい!こんわっ!!!
と思うところがあって、それも女性特有なのかな。自分の都合のいいように補正をかけているときがある。
自分がこう、と思ったら脳に刷り込みが起きて現実がどちらだったのかわからなくなる。
子供ながらに母親に抱きしめられると思ったら、首絞められてるとか。
もうショックでしかないよなああ。
と思いながら、観てました。
ここのギャップの表し方、すごいよね。
あくまでこれは母娘関係で描かれているけど、
誰にだってありえる話で。
自分の言動には、十分気をつけないとと思いました。
〇 子供を産むことで、自動的に心も母親になるわけではない
産まれる前に親離れをしておくって、大事なのかもなあ。わたしはしてよかったと思ったから。
ほどよくいい距離感でいるのは、親子関係でも必要。
心が大人になってなくて、子供感覚でいるまま赤ちゃんを産んでも結局は母親という自覚は自分で持たなくちゃいけない。認識しなくちゃいけない。
どんなに「あなたは母親なんだよ」って言われても、自分が認めていなかったら、なんにも変わらないから。目の前で母親の存在を消して、強制的に自分が嫌でも母親なんだって自覚させられるのは嫌すぎるからね。
ああ、子供がもしできたら、このnoteを未来のわたしに読ませようかな。
そんなループをわたしはさせていこうか。
それも呪いになっちゃいのかな。
さて、主人公は、どちらになるんだろうね。
亨と結婚したっていうのは、この物語の中でにっこりポイントだなーって思いました!笑
あの2人だったら大丈夫と、信じたい!!!!
気になってくれた方は、一度ぜひ!
わたしは、ネットフリックスで観ました!
■ 『母性』公式サイト
めーーーっちゃ長い感想を読んで頂けた方、
ありがとうございます…!!!
きょうも、ありがとうございます。
またあしたね◎
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