心を満たしたかった
みんなが誰かの存在を想像しているなら、
私は音楽そのものを愛してしまった。
最初に心を奪われたものが人ではなかったせいかな。
いつだって恋も愛も分からないジャンル、
それでも壮大な歌に惹かれてしまう自分がいた。
何に重ね、何を想うのかは自由。
重さの分だけ幸せを導いてくれて、
求めれば求めるほどに愛していった。
これっぽっちのものじゃ納得できなくなってしまう。
大袈裟といえばそれまでだけれど、
激しくて大きく揺れるものを探してしまっていた。
心そのものなんだろう。
揺れる分だけ満たされた。感情に溺れる。
平穏な日々を望むのに、矛盾しているね。
わざわざ辛い道を選ぼうとするのもそのせい?
孤独に生きようとしてるのもそのせい?
もっと欲張っていいのに、勝手に手放したり譲ったり。
優しいってなに?優しさってなに?
簡単に言わないでって、
そんな浅はかなところにいないでって、
深くいることに慣れてしまったんだ。
そう言ってくれる言葉そのものに救われた。
あなたが愛していたいのは誰?
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