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泪橋用語解説

ちょこっと「呟き」でも書いたように、泪橋の終盤で出てくる言葉が難しいので、いくつか取り上げてみました。
数が多く、その都度本文中で説明するわけにはいかなかったのですが、何となくイメージが掴めるでしょうか?
画像を拾えるものは、拾ってみました。
引用ばかりで申し訳ないですが💦

貪欲とんよく

名〙 (形動) (「どん」は「貪」の慣用音。古くは「とんよく」)

① 物欲・金銭欲・食欲が強く、手に入れたものではなかなか満足せず、さらに欲しがること。欲の深いこと。また、そのさま。胴欲。たんよく

伏兎ふくと

和風の菓子,日本の伝統的な菓子といった意味であるが,おおむね江戸時代までに中国やヨーロッパから製法を伝えられ,それを日本化したものが多い。米・麦その他の穀粉,葛(くず)粉・ワラビ粉などのデンプン,アズキ・大豆などの豆類,および砂糖を主材料とする甘味のものが多く,鳥獣肉,乳製品はまったく使わず,油脂も水溶きした穀粉を焼くときに少量の植物油をひく程度にしか用いず,香辛料の使用も少ない。食味の面からすると,茶の湯を中心として普及してきた緑茶の飲用にふさわしいものとして形成されており,色彩・形態の美しさとともに,草木の葉などを利用して豊かな季節感をもっているのが特徴である。

水蟾すいせん

〘名〙 葛粉(くずこ)を水に溶き、水繊鍋に薄く流し入れて湯煎し、これを冷やし固め、索麺(そうめん)状に切って乾したもの。たれみそ、または煎り酒をつけて食べる。夏の食べ物。水繊羹(すいせんかん)。

仏供ぶっく

〘名〙 (「ぶつぐ」とも)
① 仏に供える物。供物。ぶく。


羅国らこく

名香の一種。甘い香りが特徴。


|拈香文《ねんこうもん》

〘名〙 (拈香の後、読むところから) 仏語禅宗の僧が死者に対して哀悼の意を表して朗読する文

拈香
仏事に香をく。

払子ほっす

払子《ほっす》は、仏教法要の際にが威儀を示すために用いる法具である。麈尾しゅび、しゅみ白払びゃくほつともいう。


払子

竹箆しっぺい

〘名〙 (「しっぺい」は「竹篦」の唐宋音)

① 竹製の杖(つえ)。ふつう禅宗で用いる法具。師家が学人の教導に用いるもの。竹を割ってこれを合わせ、籐(とう)を巻いて漆を塗った、弓に似たもの。しつべい。


竹篦

天花てんげ

《「てんけ」とも》天上界に咲くという霊妙な美しい花。またそれに擬して法会仏前まき散らす蓮華の花びら形の紙。てんか。

諷経ふぎん

〘名〙 (「きん」は「経」の唐宋音) 声を出して経を読むこと。特に、禅宗では仏前の勤行をいう。読経。ふうきん。

それにしても、難しい言葉が並んだと思います。
これらを使いこなしていた江戸時代の人は、イメージがすらすら湧いたのでしょうか……。
実際の法会のイメージを掴むために、声明の集いに参加しましたが、その経験をもってしても、難しいと感じます。

https://note.com/k_maru027/n/n52e28830295d

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