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牡丹園~in 2022.5.2

今年は、牡丹はもうお腹いっぱい!と思いきや、またふらっと行ってきました(笑)。
去年も行っているけれど、やはり100%同じ光景、というわけではないので。


「須賀川の微笑」は、昨年はトップ画像に使いました。

ただ、牡丹園は昨年も訪れており、今年はどうも写真も適当^^;

ですが、見飽きるかというと、そうでもなく。
公園の鑑賞ポイントも、気分次第で変わりますね~。
この日は、濃さを増してきた緑のもみじ(俳句の世界だと、青楓あおかえでと呼ぶようです)や、木の足元に広がる苔に、心惹かれました。


俳句を学んでいるのだから、何か一句詠みたいよね~と思いましたが、あいにく、思い浮かばず(苦笑)。
ちなみに、園内にはあちこちに「俳句ポスト」も設置されています。
一回の投函につき、2句までOK。ただし、本名を明記しなければならないのが嫌で、未だに投稿を躊躇してしまいます^^;

夕方近くだけれど、雨上がりで木漏れ日が綺麗でした。
これでも、春の光景です。

そして、会津の方との会話でも少し出た「水鏡」。
牡丹園の園庭には池が2つあり、私が見惚れるのは大池の方。

画像出典:須賀川牡丹園公式HP


こちらは、花神亭裏よりの撮影。
水面にポツポツと浮いているのは、多分睡蓮すいれんの葉だと思います。

訪問した日は平日にも関わらず、小さなお子様連れの方もいらっしゃいました。
そんな、微笑ましい親子の一コマも、素敵な情景の一つです。

足元には、八重桜の花びらが散り落ちていました。


こちらは「初鳥」。黒系統の牡丹ですが、印象に残ります。

ところで、先日ツイッターのフォロワー様との間で出たのが、「牡丹と芍薬しゃくやく」の見分け方です。

いくつか方法があるのですけれど、

  • 葉に切れ込みがある→牡丹
    なし→芍薬

  • 樹木→牡丹
    草っぽい→芍薬

というところが、見分けるポイントのようです。

花が咲いていないけれど、芍薬。草の仲間ですね。

先日牡丹園を訪問したのは半月ほど前ですが、随分様相が違います。
園の外では、ハナミズキが咲いていました。

大池に臨む、花神亭側の四阿あずまや
うん、本当に一句詠みたくなりますね。

園内には、天皇陛下(現上皇様)や、皇后陛下(現上皇后様)の御句の句碑もあります。
御製は昨年紹介したので、今年は上皇后様の御歌を。

皇居奉仕の人らの言ひし須賀川の
園の牡丹を夜半に想へる
(こうきょほうしの ひとらのいいし すかがわの
そののぼたんを よわにおもえる)

俳句をやっていて良かった!と感じることの一つが、振り仮名なしでも短歌を鑑賞できるようになったことでしょうか。
皇族の方々の嗜みの一つに、「短歌を詠む」ことがあるそうですが、今年は解説なしでも御歌の意図を汲み取ることができました。

側の案内板には、御歌を詠まれた背景も説明されていました。

天皇皇后両陛下には 平成七年十月十五日ふくしま国体の卓球会場となった須賀川アリーナに行幸啓あらせられた際にこの御歌のあることを承り須賀川牡丹園発祥二百三十年を記念して御歌碑を建立する。
この御歌は 皇后陛下が皇太子妃時代皇居奉仕の須賀川市民から須賀川牡丹園のすばらしさを聞きその牡丹を想い浮かべてお詠みになられたと漏れ承る。

さて、少し脱線しましたが。

園内散策中に見つけた「ピンク色」の藤の花。
紫がかってはいますが、ぱっと目には新しい品種のようです。

そんなわけで、結局は詠まずに終わりましたが(苦笑)、地元の俳人である森川先生の「作句に煮詰まると、牡丹園に足を運ぶ」というのが、体感できる訪問でした。

全国の俳人が憧れるというのも、少しわかります(笑)。

おまけ

そして、帰り道に咲いていたりんごの花。
既に終わりかけていますが、果物の花の中ではりんごが一番開花が遅いです。
森川先生ならきっと、これだけでも、すらっと一句詠まれてしまうのでしょうね。

こちらも、俳句幼稚園の題材で出題された「いちごの花」。
リアルな話をすると、「ニガイチゴ」の花だと思います。

牡丹園に併設されている、須賀川フラワーセンターで見かけた、「四季成りいちご」。

それにしても、数千あると言われている「季語」。
その世界に触れると、日常生活で見かける光景も、また違って見えてくるものです。
そんな事を教えてくれる、馴染みのある光景でした。

©k_maru027.2022


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