誹謗中傷の定義
最近、私の周辺で「noteでのお付き合いの難しさ」を理由にnote離脱を検討する人が増えてきて、一抹の寂しさを感じます。
代表的な理由としては、誹謗中傷をきっかけにやめるケースでしょうか。
ここで問題になるのが、
そもそも、誹謗中傷ってなんなのさ?という定義。
上記の記事にもありますが、「誹謗」は悪口、陰口、誹りですね。
端的に言うと、「バカ」「クズ」「○ね」など言うこと。
中傷は、根拠なく名誉を傷つけること。
例えば、特定の民族出身であることを理由に、「あいつは○○人だから劣っている」というような書き込みが、該当します。
そして、上記のサイトによると
真実でない犯罪歴の吹聴
容姿や性格を罵倒
殺すぞ!などの脅し
プライバシー権の侵害
販売する商品を悪く言う
などが該当するとのこと。ちなみに、私は1、2、3、4をやられました。
もっとも、犯罪告発などの記事は、
公共性があり
公益を図る目的で
真実または真実相当性があること
の場合、違法性が阻却され(要するに、正当な権利として認められる)、誹謗中傷事由に該当しません。
ただし、この要件を満たすのは結構大変で、法律の知識を持たない人が条文を読んだだけですぐに「あいつは犯罪者だ」などと書き込むのは、おすすめできません。
逆に、名誉毀損で相手方から提訴される恐れがあります。
根拠のない「記事の削除要請」は、誹謗中傷に該当する
身の回りで気になったのが、知り合いのnoterさんがどうも、頻繁に「記事の削除要請」を受けたらしいということ。
私もその方の記事をずっと拝読しているのですが、特に問題となる表記はなく、フィクションが中心。
一般の方が削除要請するのは、単なる僻みからなのだろうなぁと、感じた次第です。
該当者のコメント欄が炎上すると申し訳ないので、自分の記事にて書かせていただくと、相手方から「誹謗中傷」を受けたとして、noteに報告できるのではないかと思います。
誹謗中傷する側の心理としては、本当はその方に何らかの形で認められたい・もしくは屈服させたいのかもしれません。
そして、本気で削除してほしいならば、「note」に申し立てるのが筋だと思うのです。それをしないというのは、単なる「わがまま」だと、どこかでわかっているのではないでしょうか。
まあ、ルポルタージュならともかく、私が気になっている方のケースは、明らかに「削除要請」に応じる義務のない文芸作品です。
誹謗中傷案件として、noteに報告して良いと思いますよ。note運営がどのようなジャッジを下すかまでは、保証できませんが……。
そして、ご自身の活動を停止される必然性も、薄いように感じます。
ただ、結構長く悩まれてきたというのは私も以前から察しておりましたから、まずは心身を休めて、それから今後を考えても良いのではないでしょうか。
コメント欄にも少し書かせていただきましたが、きっと、その方の優しさに付け込まれたのだと思います。
本当に素敵な方なのは、私自身もnote外で交流させていただいたこともあり、よく存じ上げています。
それだけに、今回の件は残念でなりません。
そして、最後に。
何度も書いていますが、「クリエイターの権利」は、無制限に保証されているものではありません。
著作権侵害を始め、各種の法律を遵守した上で初めて保証されるものなのです。
全ての法律に通暁する必要はありませんが、クリエイターの権利は有限であるという事実は、一人ひとりが肝に銘じておいてほしいと感じた出来事でした。
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