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文を書くのが苦痛にならないようにするための工夫


『書くのがしんどい』。
もう最高じゃないですか、このタイトル。
このタイトルを超える心情は他にないでしょう。
だってそのまんまだし、その通りだし、他に言いようがない。
拍手。

この本を見つけたのは書店で面置きされているのを偶然発見し、一瞬で一目惚れ。
とはいえすぐに買ったわけではなく、「買おうかな」くらいの気持ちがずっと頭の片隅に残っていた。
一時は忘れていたんだけれども、久々にブログを再開した近頃、「そういえばそんなタイトルの本があったな」と思い出し、丁度いい機会なので読んでみよう、ということで手に取ったのです。
僕はこれまでに何度かブログを始めては中断し、というのを何度も繰り返してきた。
何となく自分が思うような文章が書けない、なんだか説明っぽくなってしまって面白みがない、自分はこんな文章を書きたいわけじゃないんだ! と悩む日々。
やっぱりブログだからある程度の長さは必要だよね、と思って長文を書こうとしても文が思い浮かばなかったり。
自分で自由にレイアウトが組めるホームページを WordPressで作って、投稿したくなるようなレイアウトに組んでみたりしたけれど、やっぱり結局は自分の思うような文章が書けない…と挫折しては終わり。
それでもしばらく離れていると、またムズムズと書きたくなってアカウントを作ってみたり、というのがまた最近始まったのだけど。
書きたいけれど書けない。
つまり「書くのがしんど」くなってくるのです。

この本の中で著者は、「とりあえず書いてみることが大事。最初から完璧を求めなくていい。デジタルならいつでも書き直せるんだから。ばーっひと思いに書いて、あとから冷静に見直して編集すればいい」ということをアドバイスされていました。
また、「最初から長文を書こうとするのではなく、Twitterの 140字という短文から初めて、自分の投稿にどんなリアクションがつくか、試しながら観察してみればいい」とも。
確かにそれな、と思いつつ、振り返ると自分もこれやってわ、となった。
ブログを書くのがしんどくなって、そもそも書くことそんなにないわと思い始めたとき、「長文は無理だけど、Twitterで 140〜 300字ぐらいだったら書けるんじゃね」と思い、一時期 Twitterをメインに書いていた時期がありました。
長文を書こうとするとストレスがかかるけど、つぶやき 2つ分ぐらいなら意外とイケたりするので、そこから練習するのもありだなと感じます。
それで Twitterだとちょっと物足りない、となったときにブログに少し長めの文章を書いて思いを吐き出してみる。
すると意外と書けたりするので、短文から慣らすというのアリだと思いました。
自分はエッセイ風に書きたいということもあって、論理的に細々した難しいことを書こうとはせず、自分の感情とか感想とか思いをぶちまけるように書く、つまり「ばーっとひと思いに書く」ようすると、なるほど確かに意外とダラダラ書けたりするものです。
本当は書いたあとに見直して、論理的に破綻してないかとか、打ち損じ・打ち間違え・変換間違えしてないかとか確認しなきゃいけないんですが、今はそこまでしてないのでボチボチやらなければ…と反省しております。

アウトプットするにはインプットすることも大事。
特に感情なんてものは心に溜まってないと溢れてこないものなので、書く前に「考える」、思考を「熟成させる」こともポイントだなと思います。
本を読んだり映画を観たりしたあとに、一次的な感情で書いたほうが書きやすい、と思っていました。
でも、意外と時間を置いたほうが「あれもあった、これもあった」というふうに整理されたりして、書きやすくなる。
自分は何度も挫折を繰り返したことで悟り始めた領域だけども、早めにこの本読んどけばよかった…と思ったり思わなかったり。

他にも文章は短めがいいとか、結論を先に書きましょうとか、参考になる部分は多かった。
最初から全てを実践するのは大変なので、1つ 1つ思い出したときにやってみよう、くらいのゆるい感じで文章と向き合っていこうと思う。
まずは自分が楽しめるようになることから。
「自分が読みたい文章を書」けるように、力を抜いてゆるくやっていきたい。

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