Keio Fashion Creator

2002年発足、服飾専門学校 ESMOD JAPONと提携し、2010年からファッションショーを毎年開催している学生団体。ルックのデザインから縫製、ファッションショーの演出までを毎年自分たちで行い、社会に対する問いかけや主張を「服」や「ファッションショー」を通じて表現する。

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2002年発足、服飾専門学校 ESMOD JAPONと提携し、2010年からファッションショーを毎年開催している学生団体。ルックのデザインから縫製、ファッションショーの演出までを毎年自分たちで行い、社会に対する問いかけや主張を「服」や「ファッションショー」を通じて表現する。

マガジン

  • 【#VIEWPOINTS】

    ひとりひとり異なるアイデンティティや興味関心を持ちながらも、同じ学生服飾団体に所属する部員たち。彼ら / 彼女らがどのような【VIEWPOINTS : 視点】で今のファッション、カルチャーを捉えているのかを発信していきます。

  • 【#ENVISION】

    Keio FCでは1年に1回のファッションショー開催を中心的な活動として据えております。ここでは私たちがファッションショー制作、日々の活動の過程で何を【ENVISION : 心に描くこと】しているのかをインタビュー・コラム形式で発信していきます。

最近の記事

W杯が終わってもユニフォームは着たいあなたに! 発展的サポーターズファッション(RIKO UENO)

ユニフォームとファッションヲタク2022年11月20日、FIFAワールドカップ カタール大会が開幕した。我らが日本もアジア予選リーグを突破し本戦に出場。そして先日は強豪ドイツ、スペイン相手に劇的な勝利を納めたことで、日本中が熱狂の渦に包まれていた。 「ファッション」のテーマで依頼されたコラムだが、今フットボールに触れないのはむしろナンセンス。そう思って今回はフットボール、ゲームシャツのファッション性について少し語ることに決めた。   みなさまは昨今の古着リバイバルの中でもヴ

    • Keio FCのデザイナー部員2人が語る、ファッションショー「羽化」へ込める想い。

      Keio Fashion Creatorは今年、ファッションショー「羽化」の開催を発表した。2019年以来実に3年ぶりとなる有観客のショーまであと数週間。ショールックの制作を進めるデザイナー部員2人に今年度のテーマやルックに込めた想いを聞いた。 今回のテーマは単に昆虫の成長過程をモチーフとしたものではない?— ショーテーマである「羽化」にはどのような意味が込められているのでしょうか。 土井: 僕たちにとっての「羽化」は単なる生物の成長過程を表現するものではなく、その過程に

      • 服好き学生のオタク語り:PRADA 2012年秋冬 メンズコレクション(AKIRA JOZAWA)

        このコラムを書くというお話を頂いたときに、なにを書こうかと悩みまして。タメになることとかメンタル的なこととか、私のパーソナルな部分とかを書いたほうがいいのではと思ったのですが、たまにはこういうコラムがあってもいいのではないかと思ったので、私の一番好きなコレクションについて私なりの見方でただただオタク語りしていこうと思います。 「PRADA 2012年秋冬 メンズコレクション」 (YouTube by Prada) コレクションテーマと自由奔放なモデルたちの魅力「A par

        • Keio FC代表が選ぶ、最旬中国発デザイナーズブランド5選(YUI NAGASE)

          「今、アジア発のファッションブランドが熱い!」というのは、服好きであれば耳にしたことがあるのではないだろうか。今まで中国や韓国のファッションといえばファストファッションや所謂コピー品を思い浮かべる人が少なくなかったが、最近になってオリジナリティ溢れるアジア発ブランドが世界で注目を集めるようになっている。 今回は実力派が揃う中国人デザイナーにフォーカスし、私の完全な独断と偏見によるオススメブランドを5つ紹介する。どれもFARFETCHやSSENSEで毎シーズンチェックしている

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          派手髪、鼻ピアス、タトゥーに和服。そんなおばあちゃんに私はなる。(MIKU ISHIDATE)

          最近、私のパワフル陽キャおばあちゃんと一緒にジムによく行くんですけど、そこで出会う色んなパワフルおばあちゃん達を見ていると、イキイキしている方にはファッションを楽しんでいる人が多いような気がします。「とりあえず生ビールで」ができる舌になったりバス代を惜しまなくなったり、色んな部分で「あぁ私徐々に大人への仲間入りしてるんだな」って感じることがあって「私はおばあちゃんになったらどんなファッションをしているのだろう!」ということもよく考えます。 私は80歳まで生きられたらご褒美に

          来たる秋・冬に着たい「ゴープコア」スタイル(JAEWON LEE)

          ゴープコア(Gorp Core)とは?簡単にいえば、ゴープコアが求めるスタイルはキャンプやハイキングのような「アウトドア的要素」と日常でも着れる「カジュアル的要素」を同時に持ち合わせたものだ。ここで重要なのは、ナイロン素材のウィンドブレーカーのような「アウトドアな服」を着ていても、他のアイテムとしてデニムやスニーカーなどをミックス&マッチングすることで「カジュアルなスタイル」として演出することにある。「機能性」と「日常性」のミックスといえるだろう。 ゴープコアスタイルに合う

          ファッションのおかげで、私は彼らと生きている(SUMIRE KANESAKA)

          私は家族の死を2回経験した。友達も失った。親戚も近所の人たちも少なくなって寂しい。なぜ彼 / 彼女が死んでしまったのか、彼らのいない世界でどう生きていけばいいのかなどと考えることがよくある。きりがないのはわかっているのにやめられない。そして、こんな癖を持っていた私が、今はなき彼らを思うための媒体のひとつがファッションだった。 私の宝物は、祖母の形見のネックレスだ。もっと高そうなものもたくさんあるが、オパールのネックレスが一番気に入っている。自分に似合っていると思うから。お下

          制服に見出したファッションカルチャー(NANAHA MORI)

          今回のコラムでは中高から大学を通しての環境の変化を元に私なりの「ファッションカルチャー」というものの捉え方について書こうと思う。 まず前提として日本の多くの中学校、高校には指定の制服があることが多い。自分の通っていた高校もその中の1つであり、その上中高一貫であったために中学から高校に上がったことによる見た目の変化はリボンの色味が少し変化する程度のものであった。 そういった環境で六年間を過ごしていると、学校の指定した制服のなかでの着崩しや流行が形作られる。例えば、中学一年生

          友人が教えてくれた服を楽しむことの本質(DAISUKE KATOH)

          私はファッションについて深く考えたことがないので、流行とかファッション業界が今後どう推移していくのか正直見当がつかない。ただ、ファッション業界が総じて不況と言われるのは、矢継ぎ早に事業が縮小していくセレクトショップ、日本から撤退を決めたブランドなどからなんとなく感じることができる。ここでファッション業界のネガティブな事を冗長に書くのはあまりにナンセンスだと思うので、私がファッションをどのように享受してきたのかについて書いていきたいと思う。 私が服に興味を持ったきっかけは、中

          魅惑のグルメエッセイ(HIYORI IWASE)

          私はグルメエッセイを読むのが好きだ。一時期は本屋で見かけたら絶対に買う、というマイルールを持つくらいハマっていた。グルメエッセイの魅力は何といっても、文字という視覚で味覚を感じられることだ。時には嗅覚や触覚まで呼び起こされる。 「サクサクで黄金色のアジフライ」「ムチムチに生地が詰まったベーグル」「テリっとしているタレのかかったご飯」など、ありありと情景が思い浮かべられるような素敵な文章に出会うと、食欲だけではなくときめきすら覚えてしまう。また食べ物は季節を連想させるものも多

          自意識の話 "Who decides who I am?" (AKARI ONO)

          自意識という言葉がある。意味は、「自分自身についての意識、自我の意識」。私はこの自意識といつも闘っているような気がする。自分勝手な言い方をさせてもらえば、自意識に苦しめられている。太宰治の「ダス・ゲマイネ」には自意識についてこうある。 自意識 / 自意識過剰はすごくかみ砕いて言ってしまえば「他人の目を気にすること」だ。太宰の言葉には誰でも思い当たることがあるんじゃないだろうか(どうだろう、ない人もいるかも)。レジで財布を開く手がこわばったり、両手の適切な位置が分からなくなっ