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現地の報道や世論調査をもとに、韓国のいまを発信していきます。趣味のスポーツ観戦や日本酒…

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現地の報道や世論調査をもとに、韓国のいまを発信していきます。趣味のスポーツ観戦や日本酒、温泉などに関する文章も時々書きます。

最近の記事

韓国マスオさん日記 ~韓国プロ野球を観に行く~

プロ野球のオープン戦を観に行く  韓国に来て2回目の土曜日。この日の朝、近所に住む義理の姉から急に連絡がありました。 「オープン戦、観に行かない? 」  オープン戦とは、もちろんプロ野球(프로야구)のオープン戦のことです。韓国語では、시범경기(シボムキョンギ)といいます。漢字にすると「示範競技」かな。 「子どもの昼寝もあるから9回まで観るのは無理。でも、光州に来てから家の周辺しか出歩いてないでしょ? 新しいところに行けば子どもも喜ぶだろうし、気分転換にどう? 」

    • 韓国マスオさん日記 ~ゆったり新生活~

      韓国に来てからの生活  韓国に来て早や2週間近くが経過しました。  最近になってやっと韓国での生活に必要な手続き(役所への登録や携帯電話の開設など)を済ませました。手続きに関しては色々と面倒なことがあり、それについて書くことも一部の人には需要があると思います。ただあまりにもニッチなので今回はひとまず保留。それよりもいま現在の1日の過ごし方について書きたいと思います。  正直いって、まだ韓国での新しい仕事をスタートさせる段階にありません。「韓国でこんな仕事をしてみよう」

      • 韓国マスオさん日記 〜光州(クァンジュ)で暮らすことになりました〜

        光州(クァンジュ)という街について 「韓国に移住します」と言うと、ほとんどの人がソウルで暮らすものだと思うようです。そりゃ韓国は人口のおよそ半分が首都圏に集中する国なので、「韓国=ソウル」とイメージするのも無理はありません。 「いや、ソウルではなくて、光州(クァンジュュ)というところで暮らします」というと、そもそもほとんどの日本人は「光州」という街そのものを知りません。 「ソウルからKTX(高速鉄道、日本でいう新幹線)に乗って2時間くらいかかります」と言うと、「ああ、よく

        • 韓国マスオさん日記 〜エピローグ〜

          2024年3月5日、日本での生活にいったん区切りをつけて、家族3人で韓国での新生活をスタートさせました。 韓国に移り住むことになった経緯についてはおいおい触れることにして、まずは日本を離れる前のドタバタについて書きたいと思います。 4年間勤めた会社を辞める わたしと連れ合いは以前から話し合いを重ね、この春に韓国に渡ることにしていました。そして昨年12月にその旨をわたしが勤める会社に伝えておきました。この会社とは半年ごとの労働契約を結んでいたので、次回の契約更新は行わないこ

        韓国マスオさん日記 ~韓国プロ野球を観に行く~

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑨の下~ 県民に愛される佐賀の日本酒たち

          県民に愛される佐賀の日本酒  佐賀の銘酒「天吹」を知った頃、わたしはちょうど佐賀に3泊4日で出張することになった。出張2日目の夜、同僚たちと一緒に居酒屋に入ると、そこで面白いポップを目にした。なんと佐賀県には、県産の日本酒で乾杯することを促進する条例が存在するという。日本酒で乾杯することを促進・推進する自治体はいくつもあるが、県単位での条例制定は佐賀が初めて(施行日は2013年6月27日)。佐賀の人々は地元の酒に強い愛着と誇りを持っているんだなぁ、と感心してしまった。

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑨の下~ 県民に愛される佐賀の日本酒たち

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑨の上~ 日本酒業界では「メジャー」な県、佐賀の魅力

          「日本酒=北国」?  例え日本酒にあまり関心がなくても、新潟や東北が日本酒の「本場」であるというイメージを持っている人は多いはずだ。  実際に新潟は47都道府県でもっとも酒蔵が多い。2番目は長野で、福島が4番目となる。それに山形の「十四代」や秋田の「新政」などの銘柄は、その希少性からブランドとしての地位を確立している。これらはインスタでよく見かけるお酒であり、つまりトレンドに敏感な層に人気があるようだ。  このように日本酒といえば「北国」とか「寒い地域」、というイメー

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑨の上~ 日本酒業界では「メジャー」な県、佐賀の魅力

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑧の下~ わたしの燗酒入門

          燗酒入門、にしてはハードル高すぎ?  「古来より日本人は酒を温めて飲んできた」とか、「燗酒こそ酒本来の味がわかる飲み方だ」なんて言われると試してみたくなる。それまでは「日本酒は冷やしてなんぼ」って思ってたけど、違う世界も見てみないと。食わず嫌いほど愚かなことはないからね。  というわけでこだわりの酒屋Xに行って、「燗酒用の日本酒をください!」と注文してみる。家に帰り、店長に勧められた日本酒をさっそく燗につけてみる。店長は60度くらいまで上げてみてくれと言ってたな…。さ

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑧の下~ わたしの燗酒入門

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑧の上~ わたしの燗酒入門

          これも青春、わたしと燗酒の出会い  燗酒を初めて飲んだ時の記憶はない。たぶん大学1、2年の時だったんじゃないだろうか。というのも、3年生になったばかりのまだ肌寒い季節に、新宿の居酒屋で友達と一緒に熱燗を飲んだことははっきり覚えていて、でもそれより以前に燗酒を飲んだような気がするからだ。  あの日はちょうど花冷えという言葉がぴったり合うような、肌寒くどこか寂しくなるような夜だった。こんな日は温まるものを食べようと、友達と2人で新宿の居酒屋に入った。あの時飲んだ熱燗は、た

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑧の上~ わたしの燗酒入門

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑦~ 新潟の思い出

          新潟っていったらやっぱり日本酒でしょ  日本酒にまったく興味がなかったころでも、灘や伏見の名前は知っていた。テレビや雑誌の情報からなんとなく知っていたという感じだ。それに地酒といえば新潟、というイメージもいつの間にか出来上がっていた。特に社会人になってからは、職場の飲み会で上司が八海山や久保田を注文しているのを見るたびに、「日本酒=新潟」というイメージが強くなっていったような気がする。  「日本酒=新潟」のイメージが揺るぎないものになったのは、実際に現地に足を運んでから

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑦~ 新潟の思い出

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 〜その⑥〜 秋の日本酒「ひやおろし」。ぶっちゃけ美味いと思ってませんでした!

          「ひやおろし」ってなぁに?  秋の酒「ひやおろし」。大体9月〜10月頃に店頭に並ぶお酒だけど、8月の下旬にはもう出回っているものもある。  ひやおろしを初めて飲んだのは、やはりラベルに書かれた用語がわからずに右往左往していた頃だと思う。わたしはそれからググったり本を読んだりして、ひやおろしが何たるかを徐々に学んでいった。  ひやおろしとはどういう日本酒なのか。唎酒師・日本酒検定の教科書『日本酒の基』には次のように書いてある。  冬場に造り、春先に搾った日本酒を夏の間

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 〜その⑥〜 秋の日本酒「ひやおろし」。ぶっちゃけ美味いと思ってませんでした!

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑤~ 専門用語がわからんのじゃあ~

          ラベルに書かれた用語の意味が分らない  宅飲みを通じて日本酒に魅せられていくわたし。しかし、ここで初心者ならではの壁にぶち当たることになる。  ラベルに書かれてある表示の意味を理解できず、日本酒選びに迷うようになったのだ。それまではXの店長に勧められたり、なんとなくのフィーリングで日本酒を選んでいた。ときに「この日本酒は美味しくないなぁ」と感じることもあったけど、単に好みの問題だと思って過ごしてきた。ところが経験を重ねるにつれて、出来れば外したくないという欲が出てきた

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その⑤~ 専門用語がわからんのじゃあ~

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その④~ とにかく飲む。ときには真面目に、ときにはテキトーに

          飲んだ日本酒はデータに  近所の地酒専門店Xで自ら日本酒を選ぶ楽しさを知ったわたしは、それから足繁くここに通うようになった。  ちなみに当時はまだ前の職場に通っていたため、恒例の日本酒研究会や同僚との飲み会など、外で飲むことが多かった。それでも少なくとも2週に1回は、Xで購入した日本酒をパートナーと一緒に楽しんでいた。  このときのわたしはとにかく新しい日本酒と出会うことが楽しくてしかたなかったようだ。また、どんどん新しい日本酒を飲んでみたい、新しい味を楽しんでみたい

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その④~ とにかく飲む。ときには真面目に、ときにはテキトーに

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その③~ 酒屋で日本酒を買ってみよう

          そもそもなぜ、宅飲みなのか?  さて、前回までにわたしが日本酒に魅力を感じ、その世界に触れてみようと思い立つまでの過程を書いてきた。ただしこれだけでは、なぜタイトルに「宅飲み」とついているのかがわからない。どうして居酒屋や日本酒専門のバーよりも、家で飲むことにこだわったのかについては、まだ言及していなかったはずだ(もちろん居酒屋でも地酒は飲んでましたよ、コロナ禍以前は。宅飲みに比べると圧倒的に少なかったけどね)。  わたしが主に宅飲みにこだわったのにはいくつか理由がある

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その③~ 酒屋で日本酒を買ってみよう

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その②~ 『夏子の酒』で勉強してみよう

          日本酒を買ってみたいけれども…  上司に勧められて飲んだのがきっかけで日本酒に興味を持つようになったわたし。それからしばらくして、こんなに美味しいなら実際に自分で購入してみようという気になった。2017年の秋頃だったと思う。  しかし、どうやって日本酒を選んだらいいんだろう。とにかく基本的な知識がない。なんとなく醸造アルコールや糖類を添加しない日本酒の方が美味しいらしいという、『美味しんぼ』らしい本質主義みたいな基準だけは持ち合わせている(もちろん「普通酒=不味い」という

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その②~ 『夏子の酒』で勉強してみよう

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その①~ アナーキーな日本酒との出会い

          はじめての日本酒はカップ酒  たぶん大学生の時だったと思う。友達と酒を飲むようになり、ひとまずビールの苦みを旨いと感じられるようになってきた頃、ここらで新しい酒にチャレンジしてみようと思ったわたし。初めて日本酒を飲んだきっかけは、そんな軽い気持ちだったと思う。当時は金もないし知識もないので、コンビニで安いカップ酒を購入しおもむろに口に含んでみる。これがそもそもの間違いだった。 「うわ! なんだ、このまっずい酒は! 」  貧乏学生がわざわざ買ったにもかかわらず、そのカップ

          ほぼ宅飲みだけで日本酒通になる方法 ~その①~ アナーキーな日本酒との出会い

          「ほぼ」宅のみだけで日本酒通になる方法 ~プロローグ~ 日本酒について書いてみます

           昨年の春先から夏ごろにかけて、韓国社会や政治に関する記事を一生懸命書いてきた。それがパッタリ止まってしまったのは、別に興味関心を失ってしまったからではなく、単純に子育てや仕事に追われてニュースにじっくり目を通す時間が無くなってしまったからである。本当はいますぐにでも再開させたいところだが、仕事と育児の両立だけで精いっぱいというのが本音だ。  それでも何か書きたい。時事ネタは常に情報収集が必要だし、しかもそれに対して適当な分析をすることは許されない。そうなるとやっぱり韓国の

          「ほぼ」宅のみだけで日本酒通になる方法 ~プロローグ~ 日本酒について書いてみます