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1番好きな本の話

あなたには「1番好きな本」があるだろうか。
もしあるなら、私も読んでみたい。


私は「好きな本はなんですか?」と聞かれたら必ずオススメする一冊の本がある。

作:森絵都 「カラフル」


私が人生で最も好きな本。
今日は「カラフル」について書きたい。

私が「カラフル」と出会ったのは小学生の頃だった。暇を持て余した夏休み。テレビをつけたらたまたま放送していたのが映画「colorful」だった。
気がついたら釘付けになっていた。
そのあとすぐに本屋さんで原作を購入し、何度も何度も読んだ。そしてたくさんの人にオススメした。授業のプレゼンでも紹介したぐらいだ。


ネタバレなしの簡単なあらすじを説明するとこうだ。

「ぼく」は一度死んだ。
天国へ向かう途中、天使から「あなたは抽選に当たりました!」と言われ人生をやり直すチャンスをもらう。そして「小林真」という中学生として生きながら、「ぼく」が前世で犯した罪を思い出そうとしていく。


という感じだ。
正直に言うとこの作品は決してハッピーな内容ではない。何しろこの「小林真」という人間の人生がとても辛い。詳しいことはネタバレになるので控えるが、もうとにかく見ていて苦しかったのが第一印象だ。


では何が私を釘付けにしたのか。



ぶつかりながらももがいてがむしゃらに生きる「ぼく」の姿に胸を打たれたからだ。

家庭環境、学校生活、人間関係、受験…引いては押し寄せる「モヤモヤ」にもがきまくる。
そしてだんだん分かってくる「ぼく」の罪と見えてくる道。
そんな「ぼく」から私は何度も勇気をもらった。
読み終えた時、ちょっとだけ強くなれる作品だ。

そういうえば20歳になってから読んでいなかったなぁと、ふと思い出す。
せっかくこうしてnoteに書いたのだからこれも1つのスイッチ。久々に読もう。
大人になって初めて読む「カラフル」は私にどんな感情をくれるのだろう。

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