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目的を持たないプロジェクトは失敗する件

今日は、『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』の「勝てないプロジェクトを見極めるチェックポイント」を読みました。

●学んだこと

筆者が考える勝てないプロジェクトとは、「目的が不明確なプロジェクト」だそうです。
「目的を持たない組織はやがて消滅することになり、目的を持たないプロジェクトが成功することは絶対にない」と断言しています。

その理由は2つあるそうです。

①問題が起こった時に迂回路をとれなくなるから
目的が明快であれば、当初予定していた手段に問題があると分かった時点で、別の手段をとり目的達成すればそれでOKです。
しかし、手段だけの合意で進めている場合、それに問題があると分かった途端、プロジェクトが暗礁に乗り上げてしまうそうです。

②チームメンバーの管理が難しくなるから
プロジェクトメンバーに自己裁量を委ねて実力を最大限に発揮してもらうためには、「○○をやれ」という指示命令ではなく「○○を達成しろ」という目的を伝達することが必要だそうです。

また、世の中には、実際には目的になっていないにもかかわらず、目的として掲げられている手段が多いと筆者は忠告しています。
そして、その化けの皮を剥ぐ方法として、「そもそも何のためにやるのか?」と質問してみることを推奨しています。

●読んで考えたこと

目的意識が重要という『クリティカルシンキング』から学んできた考え方が、ここにきて重要な言葉として再登場したことが嬉しかったです。
また、それだけ根幹にある重要なものなのだと再認識することもできました。

なぜ目的が不明確だとダメなのか?も、自身の経験と重ね合わせて考えると非常に納得感がありました。

一つの手段にとらわれてそれに失敗した際、勝手にもう道はないと思い込み落ち込んだこともありますし、単純に「○○をやってほしい」ですと依頼をしたところ「なんで?目的を教えてほしい」と言われたこともあります。

明確な目的が漏れなく共有されていることが、プロジェクトに限らず仕事の成功の鍵であることは、今後も忘れずに臨んでいきたいと思います。

また、行き詰まった時に「そもそもこれなんでやってるんだっけ?」と問いかけることも非常に重要だと実感しています。
どうにもうまくいかない時はガムシャラに頑張っても仕方がないので、肩の力を抜いて目的に立ち返る習慣をつけたいです。

シャーマンキング麻倉葉の言葉を借りると、ピンチな時ほど「なんとかなる」の精神で目的を思い出したいですね。

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