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小2息子一人で飛行機~行きは笑顔で帰りは泣いた

8歳の息子が一人で飛行機に乗って、一週間ほど祖父母の家に遊びに行った。(私も行きたかったが今回は事情で行けなかった)

行きは笑顔だった。ドヤ顔で自信満々だった。

飛行機に乗せるまでは私たちが見送り、帰りは祖父母が見送る。それ以外は、空港スタッフの案内があるから、息子が一人になることはないし、緊張はしていたけど親子共に安心していた。

だけど、息子が祖父母の家にいる期間に、あの飛行機事故が起きた。衝撃だった。怖かった。

息子はそのニュースをあまり見ないようにしたそうだが、それでもあの炎に包まれた飛行機の映像を何度も目にして、相当怖かったようだ。

それはそうだ、いつも利用する羽田空港で、つい少し前に同じように飛行機に乗っていたのだから。大人だって、あの事故に巻き込まれていなくても震え上がったはずだ。

息子と同じくらいの年頃の子どもの叫び声も動画で流れた。息子の声と重なり、私もひどく動揺した。

帰りも飛行機に乗らなくちゃならない。一人で。息子はどれだけ不安か。

飛行機を取って、迎えに行こうかと思ったが、あの混乱の中、チケットを取ることは不可能。動揺する気持ちを落ち着かせて、息子の帰りの日までニュースを見つつ待つことにした。

いつもお世話になっている飛行機。視覚障害と聴覚障害があるので、案内などのお手伝いをお願いして、とても良くしていただいてきた。見えない・聞こえないフォローに加え赤ちゃんの息子と二人で乗ったときは息子にも気を配ってくださって、いつも居心地の良い空間を作ってくださった。

その飛行機での様々なエピソードを思い出しながら、今回の事故での客室乗務員さんたちの素晴らしい仕事ぶりに胸が熱くなった。

CAさんたちだって経験したことのない事故で、ものすごく怖かったはずだ。そのような状況で、冷静に状況を判断し、乗員乗客全員を避難させた。本当にすごいことだ。

そして、あの飛行機にだって、一人旅の子どもが乗っていたかもしれない息子と同じように一人旅の子が行き帰りともにいたから。

どの乗客も死を覚悟するほどの恐ろしさを感じたのだから、一人旅の子がいたらその子の恐怖はどれほどだったのか。

そんなことを考えながらも、息子の楽しい滞在の様子を聞きながら、帰りの日まで待った。動物園、スケート、初詣、親戚の家、水族館。どれもこれも楽しくてたまらなかったようで、笑顔のいい写真をたくさんもらった。

そして帰宅の日。息子は行とは違って、不安な気持ちを抱えながら、朝早くの飛行機で帰ってきた。

「飛行機怖かった・・・・でも楽しかったよ!!」

「よくがんばったよ!!」

涙を浮かべる息子を抱きしめて、ホッとして私もまた涙が出た。

初めての一人旅、地震や事故で怖い思いをしたけど、無事に帰ってきてくれて良かった。

息子の一人旅に協力してくれた両親、見守ってくださったスタッフさんたちに感謝だ。


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