見出し画像

お墓参りで息子がやらかしてドキッとした話

今年もお墓参りに行ってきた。6歳の息子も毎年お墓参りをしているが、年に一回くらいしか行けないからか、お墓参りというものがどんなものか、十分には理解していなかったようだった。

だから、とても楽しみにしていたのだ。楽しみにしすぎて、朝からテンションが高かった。

リュックに、おにぎり・水筒・ガラケーを詰め込んで。

この息子が肌身離さず持っているガラケーは、今はもうほとんどの機能が使えないガラケーだ。

これを渡すまでにも一悶着あった。

息子の友達が一年生にしてキッズケータイやスマホを持っている子が多いようで、ほしいほしいと駄々をこねられていた。

うちではまだ買ってあげることはできないので、使い古しの着メロとカメラ機能しか使えないガラケーを持たせることにした。

そのガラケーを、いつも持ち歩いている息子。もちろんお墓参りにも持って行くことになったのだ。

天国のひいばと交信する気だろうか。着信音を選び、耳に当てながら、お墓に向かった。

お墓についた。息子も最初は、お手伝いをしてみたりと、いい子にしていた。

よしよし。

お供えをあげて、順番にお参りするころ。

息子が後ろで何かをいじりだした。

すると・・・

「起きてください。

起きてください。

起きてください・・・」

と、不気味な声が聞こえてきた。女の人の声だ。

「なにごとっ?!」

とびっくりしていると、そばにいた息子がにやりと笑っている・・・。

手にはガラケー。息子が目覚ましを押していたのだ。

「びっくりした。・・・でもさ、お墓で「起きてください」は、よくないね!ほら、○○消して。」

そう伝えたが、息子は面白くてたまらないようで、なかなかやめない。

「え~なんで起きてくださいだめなの?」

「え、だってさ・・・みんなお墓で眠っているし。ね?」

「どこ?どこに眠っているの?」

息子がお墓を前から後ろから覗き込む。目覚ましを止めずに。

わたしは動揺しすぎ!ヒヤヒヤしすぎなのはわかっているけど、ドキドキしててたまらない。

こんなことお墓の前で・・・!!しかもこの女の人の声、不気味!

そうなのだ。今のスマホなら、もっと自然な声なのだが、昔のガラケーの目覚まし。目覚めにあまりよくなさそうなほど、不気味な声色なのだ。

普段でもあまり聞きたくない機械的な声。ここではもっとやめてほしい!

きっと、面白いことが好きなうちの祖母たちご先祖様なら、笑って許してくれるかもしれないけれど、ほかにもお墓が並んでいる・・・。ほかの方は笑って許してくれないかもしれない!😨

そんな不安から、わたしは目覚ましをなんとか止めさせようと説得した。

「わかったぁ」

ポケットにしまう息子。

さあ、ほっとしつつ、お参り!

手をあわせて、色んなことを報告しつつ、

「先ほどはごめんね、おばあちゃん、笑ってるかな。ほかのお墓の人たちにもごめんなさい~これからも見守っていてね。」

などなど、先ほどの粗相を弁明しながらお願いしておいた。

これでよし、もう大丈夫。安心して、歩き始めた。その直後。

「おきてくださ~い!!」

息子がまねして叫んでいる。お墓に。

「わぁ~もう、やめなさいって!」

これがうちの6歳男児なのだ。

困ったモノだなぁと思いつつ、歩き始めると、

息子が派手に転んだ!😨血も出てるよ~!!

それからまたしばらくして、次にお参りするお墓のそばで、

私も転んだ!😨

やっぱり、お墓でふざけてはいけないのだ。

お墓を離れるとき、もう一度、心のなかで謝りつつ、お墓を後にした。






この記事が参加している募集

子どもの成長記録

夏の思い出

最後までお読みいただき、ありがとうございます♩ おすすめやサポートいただけたら、大変励みになります😉 いつも、スキヤコメントありがとうございます!