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一所懸命に鼻をほじる自分に嫌気がさしたので定期投稿を再開します

「最終更新148日前」

なんとなく眺めていたスマホに、そんなあまりに衝撃的な文面が現れ、思わず鼻をほじる指が深層部で止まりました。

「そんなに長くマガジンを更新していなかったのか」と冷や汗が噴き出したんです。シーブリーズのCMくらい汗出たんです。そりゃもうツツーじゃなくてドバドバと。指は鼻腔です。冷や汗が出過ぎて、鼻奥の変なスイッチ押したかと思った。

作るより前に私は熱心に鼻くそをほじっていた

え、148日……? いやいやネタが完全に死んだわけじゃない。おかげさまでいろいろとアートの話とか、マンガの話をメディアに書かせていただけるようになって、ちょっとnoteを更新する時間がなかったんだ……と、思ったんですが、そのとき私が何をしていたかというと、ソファにごろんとして一所懸命に鼻くそをほじっているんです。

誰かに何かを作るより前に、熱心に鼻くそをほじっている。鼻くそ「を」作っているわけでも、鼻くそ「で」作っているわけでもない。というかなんだよ鼻くそで作った作品って。それはアウトサイダーアートなのかよ。いやノーズセンターアートだろ。なんだよノーズセンターアートって。

そんなことを考えている間に「私は何を呆けているのだ」。まるで定年後、エレベーターでジャズを流しながらウイスキーの氷を揺らして、ただ最期を待つ老人のようだった。「なんだこの怠惰な塊は」。私はそう自嘲する。

……みたいに、なんかちょっと村上春樹チックに俯瞰してみちゃったりして。つまり嫌気がさしたんですね。ノーズセンターアートについて考えている私自身に。

いや、そんなかっこいいもんじゃないですけどね。実際は「よっしゃいっちょ書くぞー!」とソファから立ち上がって「とりあえず洗濯物を干そっ!」と歩き始めた第1歩目で、タンスの角に小指をぶつけて「無の顔」で崩れ落ちたんですけどね。しかも「なんのこれしき」と立ち上がってシャツをパンとのばしたら裾が卓上の醤油瓶に引っかかって瓶が落ちて割れ……もうなんか悲惨すぎて逆にアルカイックスマイルで、微笑みながら破片を拾って醤油を拭き、ゴミ袋を取りに行こうとした2歩目で本棚の角に小指をぶつけ「ぅん……っ!」と声をもらして、またも崩れ落ちましたけど。

休んでいる間も読んでいただいてありがとうござんす

そんなテンションで意気揚々と机に向かったわけです。ちょっも最近模様替えしたデスクがマジでかわいいんで見てほしい。ちなみに最近はうる星やつらの第一話を延々観てます。プロジェクター、QOLが爆上がりするんでおすすめっす。

で、死ぬほど考察本漁りまくり、作品プリントのロンTまで買ってしまったヒエロニムス・ボスについて書こうとしたんです。以前書いた記事はこちらです。

ただ、書けなかった。それは紛れもない罪悪感なんですね。これがもう。更新してないですけど「スキ」の通知はすんごいいただくんです。書いてない期間に1万スキをいただいたりして。すると「読んでいただく方と鼻くそほじってる私」というギャップにこう、ごめんなさいと。

ただ、罪悪感を覚えることって、善人のように見えてけっこう悪人だと思うんです。つまり、それって単純に誰かを悪者にしてるんですよね。

例えばエレベーターのボタンを押してくださる方に向けて「すみません」と言う。これに近い。これは「エレベーターを押させるやつは悪い人間だ」という思考があるから謝るわけで、本来はやっぱありがとうなんだと思います。

私は「読者が読んでくれてるのに鼻くそほじってる人間」を悪者にしてたんですな。誰も彼もを許してあげたいのにね。よくない。これじゃヤフコメ民と変わらない。

そう気づいた瞬間がまさに今日、さっきでして。すると驚くほど、鼻くその話をすらすら書けるんですねこれが。今ならちゃんと言えます。いや、ホントにいつも読んでいただきありがとうございます。

ちゃんとしたものを書きたいので週2〜3更新くらいだと思います

ただ、もちろん書くからにはちゃんと書きたいんです。「更新すること」が目的じゃないですからね。あの、アメブロ最盛期によく見た「青空の画像と、死ぬほど改行を入れたポエム」をアップするわけにはいかないのです。あれも好きなんですけど。

以前は毎日更新していましたが、我ながら「うーむ、上げていいものか。もう1冊だけ本を買って調べたいがうーむ」と悩んだやつがたまにあったりしたんです。で、アップした後にその本を買ったら、もっと魅力的な情報が載ってたりして、枕に顔を埋めて「んんんんんんんんんんん!」と唸ったこともありました。もう、これはやりたくない。

だから毎日更新はできないかもですが、文量の都合やニッチすぎて記事に載せられなかった、アート、文学、マンガ、アニメなどのアレやコレを今まで通り週に2、3回くらい書いていこうと思います。

ぜひ暇で暇でしょうがないときにでも、読んでやってください。

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