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問題解決のテンプレート② 〜海水とビーカー〜

皆さんこんにちは!じぇいです!今日も僕の記事にアクセスしていただきありがとうございます!今回も前回に引き続き、問題解決の考え方を紹介していきます!

・クリエイティブな仕事をしたいという人
・頭が良くなりたい人
・悩み事が多い人
・長時間物事を考えるけどうまく進まない人

そんな方々必見のものですので、ぜひ最後までお付き合いください!前回の記事で「なぜ問題解決能力が必要なのか?」ということについて熱く語っておりますので、そちらもご覧ください。

https://note.com/junynote/n/n5cd2e6eba4be

今回も勝間和代さんの著書「勝間式ネオ・ライフハック100」を参考にしておりますので、よければそちらもご覧ください!

ではいきましょう!

勝間式問題解決テンプレート①「抽象から具体へ」

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勝間和代さんの提唱する問題解決の考え方は「より具体的に、より細かくしていく」ということです。

どういうことかというと、問題をそのまま考えるのではなく、小さく分解してそれぞれの小問題を解決していく。そして全ての問題をクリアした時には元の1つの問題が解決されている状態になっているということです。

なぜこれが有効だと言えるのか?

それは、大きな漠然とした問題だと何からどう手をつけていいかわからなくなるからです。逆に小さな問題になれば何をどうすべきかが明確になり、アクションを起こしやすくなるからです。

例えば、生徒数が減少していて定員割れが続いているという問題があったとしましょう。それをそのまま捉えてしまうと「どうしたものか・・・」となり途方に暮れてしまいます。それは問題をそのまま捉えているからですね。

でも、小さく分解して見るとどうでしょうか?

・学力が他の学校より低い
・部活動が活発だけどあまりPRできていない
・問題行動が多い
・校内の魅力を伝えきれていない
・教員の数が不足している
・学校の立地が良くない
・校則が厳しい
・WiFi環境は整っているけど有効活用できていない
・他の学校にはない魅力がない
・制服があまりおしゃれじゃない
・地域自体の生徒数が減少している

などなど、分解していくとキリがないほど様々な小問題が見えてきましたね?

この中でもまだ大きな問題があると思います。
例えば「学力が他の学校より低い」という問題。

これも
・授業評価システムが一貫していない
・授業が一方通行的なものになっている
・授業力向上の研修会が行われていない
・生徒からの授業評価アンケートが行われていない
などなど

さらに小さな問題に分かれていきますよね?

このように1つの問題からどんどん細分化していくといいのです。そうすることによって何をどうすべきかが明確になります。

少し脱線しますが、こういう時にはマインドマップを活用するととても便利です。僕はiPadでMindNodeというアプリを使っていますが、基本的な機能さえ使えればなんでもいいと思います。

活用法としては以下の画像のようにすれば良いですね。

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このようにすれば問題を構造的に把握できます。
構造的に把握することで、小問題を解決することで何の問題を解決することができるのかきちんと把握できます。「授業評価システムが一貫していない」小問題を解決することで「学力が他の学校より低い」中問題を解決することができる、といったようにですね。

少し長くなってきたので、ここまでを一旦整理してみましょう。

勝間式問題解決テンプレートとは、「より具体的に、より細かくしていく」ということ。つまり、問題をそのまま考えるのではなく、小さく分解してそれぞれの小問題を解決していくこと。
その理由は、問題は小さければ小さいほど何をすればいいのか明確になるから。
MIndNodeなどのマインドマップを活用すれば問題を構造的に把握できる。

これがここまでの内容です。ここからもう少し踏み込んだステップを見ていきましょう!

勝間式問題解決テンプレート②「仮説検証リピート」

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1つ目のステップができたらどのような問題点があるのか把握できていますね?

では、ここからは実際に問題を解決していきましょう。
その解決方法が次の3ステップです。

1. 仮説を立てる
2. 検証する
3. 繰り返す

それでは1つずつ見ていきましょう!

1. 仮説を立てる

これは起こっている問題に対して「Aという問題はBで解決できるのでは?」と仮説を立てることです。

上述の「定員割れ」の問題を例にすると、「問題行動が多い」という問題がありました。

・ここで「なぜ問題行動が多いのか?」と考える。
・次に「夢中になれることが少ないのでは?」と考える。
・そして「多様な部活動を設置することで夢中になれる生徒が増えるのでは?」と仮説を立てる。

この一連の流れで様々な仮説を立ててみるのが1つ目の「仮説を立てる」ステップです。

2. 検証する

様々な仮説を立てたらその中からコスパの良いものから取り組んでみる、つまり検証してみましょう。

・「多様な部活動を設置すること」には労力・費用があまりにかかるためコスパが悪い。
・ならば「教員の趣味を生かした特別講座を開設する」という方が労力はそれほどかからず、生徒に多様な学びを与えられる。つまりコスパの良い手段だ。
・ということで「教員の趣味を生かした特別講座を開設する」という手段で検証してみよう。

というような流れが2つ目の「検証する」ステップです。

3. 繰り返す

検証したもののあまりうまくいかないこともあるでしょう。というかその方が多いでしょう。それはそのはずで、あくまで仮説→検証しただけなのでそれが絶対解ではないからです。そこで落ち込むのではなく別の仮説を検証しましょう。

「教員の趣味を生かした特別講座」が全くヒットしなかったのなら、今度こそ「多様な部活動を設置してみる」ことを検証してみるのがいいかもしれません。

このように仮説→検証→繰り返しの3ステップ「仮説検証リピート」が実際に問題解決にあたる方法です。

これの何がいいのか?

それはできる限り最小労力で最大効果を得ようとしていることです。
1つの方法に固執していつまでも力をかけ続けるよりも、様々な手段で効果的なものに注力していく方がより効率的です。

少し前のラグビーをテーマにした「ノーサイドゲーム」というドラマのキャスティングなんてまさにそうです。

ドラマ制作班はラグビー素人の俳優たちにラグビーを1から教えて撮影するより、ラグビー経験のある俳優や選手を起用して、迫力あるプレーシーンを撮影しました。

その結果どうなったか?

ラグビーW杯への熱を高めるのに大きな貢献をした大人気ドラマとなりました。

これがラグビー未経験俳優を集めてやっていたのではここまでの成功は収められなかったはずです。ここでも仮説→検証が行われていたわけですね。

もちろん仮説を立てたり、検証を何度もしたりすること自体に多くの労力がかかるのは否定できません。ですがそれにかかる費用は時間的・体力的費用のみで金銭的費用はかかりません。ビジネスシーンでは限られた予算内で最大の結果を出す必要があります。ならば選ぶ手段は手当たり次第ではなく、仮説を立ててから検証する必要があることはお分かりいただけるはずです。

だからこそ最小労力で最大効果を叩き出すには、問題解決における「仮説検証リピート」が大切なわけです。

補足 〜海水とビーカー〜

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ここまでで察しの良い方はお気づきかもしれませんが、まだタイトルの「海水とビーカー」について触れていないんです。

これは本書の中で勝間さんが例えとして挙げていたものです。
それが僕の中でとても納得のいく「きれいな例えだなあ!」と感嘆したものだったので最後に取り上げることにしました。その部分を引用しますと、

マッキンゼーでは、問題が漠然としたままの状態を「海」に、具体的に小分けした状態を「ビーカーの海水」に例えて、「海は沸かせないけど、ビーカーの海水は沸かせる」と教わりました。確かにその通りで、なかなか問題を解決できないというのは、海ごと沸かすにはどうしたらいいか、と考えるようなものなのです。ビーカーで海水をすくって、小分けにして沸かしましょう。

マッキンゼーのようなスーパーな人たちが使っているような考え方を僕たちが取り入れない理由はありません。手元にある問題がいかに大きなものでも小さく分解すれば意外と道が開けるものです。

ある意味フェルミ推定と考え方は似ています。
フェルミ推定も「日本にあるコンビニストアの総数はいくらか?」「日本の美容院の月毎の売り上げはいくらか?」などの漠然とした問題に対して答えを推測する問題です。
これらの問題も小分けにして考えていくことで、根拠ある推測ができるわけです。

頭の良し悪しは決して偏差値的な能力だけで決まるのではなく、問題を小分けにして考えるような思考法を使えるかどうかによるのかもしれません。そんなことを感じさせてくれる本書に出会えて僕は非常にうれしかったです!

まとめ

さて、前回の問題解決能力の話に引き続いて、実際にどのように問題と向き合うのか述べていきました。いきなり全てを試すのは難しいので、まずは問題の洗い出し、そしてそれを小さく分解していくことをオススメします。
では今回も振り返りをしていきましょう!

勝間式問題解決テンプレート①「抽象から具体へ」
問題をそのまま捉えるのではなく、小さく分解してから解決しようとしましょう!
勝間式問題解決テンプレート②「仮説検証リピート」
1. 仮説を立てる
2. 検証する
3. 繰り返す
の3ステップで最小労力・最大効果を目指しましょう!
補足
海は沸かせないが、ビーカーの水は沸かせる。大きいままでは手をつけられないが、小さいものなら手をつけられる。

ということで、今回の記事があなたの生活向上の一助となれば幸いです!

ではまた!

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