名画座ギンレイホールが、閉館へ
またひとつ映画館が閉館してしまう。。
やっぱりこういうニュースはいつ聞いても悲しいです。
2022年11月27日についに閉館となってしまいます。
東京・飯田橋にある名画座ギンレイホール。
新作公開から少し遅れて二本立てでやるいわゆる弍番館ですが、昔の名作をやる劇場だけでなく弍番館も含めて名画座と言われてます。
二本立ての映画館の注目ポイントとしては、なんといってもその「二本の組み合わせ」です。
シリーズの1と2、前編と後編みたいのは分かりやすいのですが、そうではなくて同じテーマで2本、同じテイストなどその「組み合わせの妙」というのが劇場によって違います。
その辺りに好みがあったり、センスやこだわりを感じたりします。
そういうところも面白がりながら通うのが映画ファンとして楽しいです。
特に東京は名画座が多いのですが、主な劇場を挙げてみます。
<東京の名画座>
・早稲田松竹
東京を代表する名画座です。
映画『花束みたいな恋をした』でも出てくる劇場で、ここの組み合わせはよく考えられていていいです。
・新文芸坐
文芸坐の頃から行ってますが、パチンコ屋の2Fに新たにリニューアルした老舗映画館。こちらもオールナイトなどイベントも含めて新旧の良作を様々な特集で届けてくれるいい映画館です。
・ラピュタ阿佐ヶ谷
ここは新しい作品はやらず、モノクロのクラシック作品が中心です。
そんな映画もあったのか! と毎回驚かされる知られざる日本映画のクラシックを色々な切り口で紹介してくるとても面白い映画館です。
・シネマヴェーラ渋谷
この劇場もモノクロのクラシックを専門でやる硬派な名画座です。
ハワード・ホークスから中平康まで洋邦の良作を毎度特集していて安定していい企画をやってくれています。
一年の映画初めをここの特集からということもしばしばあります。
・目黒シネマ
ここも新作の二本立てから過去の良作まで様々上映してくれる劇場です。
新作の二本立てが中心で、ここも思考を凝らした組み合わせがありつつ、旧作の特集などもやるバランスの映画館です。
市川準監督特集なんかはよくやってるイメージです。
・下高井戸シネマ
こちらは二本立てではなく、新作をちょっと遅れて少し安くやる映画館です。 数ある新作からいいものを選りすぐって少し遅れて上映するので、こういう映画館って洋服で言うとセレクショップみたいなものだなって思います。
ここの有料会員になると鑑賞券がなんと2枚もらえます。
年会費は3500円するのですが、1700円×2枚=3400円分がもらえて、会員はその後990円で鑑賞できるようになるので、「年に3回」行けば確実にお得です。
しかも会員を更新するとチケット3枚もらえます笑
近所や沿線であればマストで会員になった方がいいです。
他にも名画座はあるのですが、東京以外も紹介してしまいたくなってしまうのでこの辺にしておきます。
ギンレイホールの思い出
飯田橋の駅前にあるギンレイホールですが、立地としては神楽坂の坂下に位置します。
神楽坂でよく飲んだり、お茶していた時なんかもあって、その時はギンレイホールによく通ったものでした。
ギンレイホールの映画が観たくて、そのついでに神楽坂をブラブラしてお茶したりとか、街と一緒に楽しめるっていうのもいい映画館の特徴です。
ウディ・アレン、ゴダール、フィンチャー、アルモドバル…
ここでどれだけの作品を楽しんできたことか。
最近は正直いって遠ざかっていたのですが、このニュースを機に見逃していた映画もまた観に行ってきました。
ギンレイホールの今後
この度、11月27日で閉館になるギンレイーホール。
残りのプログラムは、
『君を想い、バスに乗る』
『マリー、ミー』
の二本立て。
なかなかテイストは違いますが、亡き妻との思い出の場所に向かう老人の話と、スーパースターと一般人という逆シンデレラの話という、種類の違うラブストーリー二本立てです。
間に合う方はぜひ。
今回の閉館は建物の都合ということで、まだ未定ですがどこかで再開してくれることを願っています。
映画館が減ってしまうニュースというのはいつも悲しい感じがしてしまいますが、今回のように再開の可能性がある場合もありますし、このご時世で新しくできる映画館もあったりしますので、そういうところは全力で応援していきたいと思います。
最後に
映画館の思い出なんて正直めちゃくちゃあります。
なかなかそれをまとめることもないですが、今回のnoteのお題にあったので乗っかってみました。
またこういう機会あれば色々発信していきたいと思います。
最後までありがとうございます。