【ドラマ】ドラマに救われた話~人生には別れがいっぱいある
『コントが始まる』
『大豆田とわ子と三人の元夫』
この春のテレビドラマは
毎回、心待ちにして観てました。
こんなの、学生時代の
『東京ラブストーリー』や
『ロング・バケーション』以来です。
(笑)。
30代、40代前半は、
ほとんど深夜まで仕事に夢中で、
ドラマを丁寧に観るような
ゆとりもなく、表面だけ
さらっていた感じでした。
それが40後半は、
自分の感覚が明らかに
時代と合わなくなっていた。
担当する本も売れなくなり、
気づいたら、ウツになって…。
今は制作現場から外れ、
営業からも外れ、日々、
淡々と総務部で「体調管理」を
優先させていただいて…。
『コントが始まる』と
『大豆田とわ子と三人の元夫』。
この2つに共通してるのは、
もう若くもない、迷える人々が
恥じらいなくがむしゃらに
自分の幸せを追い求めるドラマ
だったことでした。
毎回、何度も胸を揺さぶられ、
泣いてしまい、自分もビックリ…。
でも、このドラマを作っている
俳優、脚本家、演出、製作、
その他、全スタッフはみんな
毎日24時間、過酷なスケジュールも
負けずに働いてドラマを
作ってくれてたんですよね。
こんな素敵なドラマを
作ったスタッフの中にも
10年後、20年後には
体を壊してしまう人が
いるかもしれない。
製作の最前線はそう甘くありません。
悲しいけれど、
裏方、表方、共に
最後の最後まで製作の最前線に
いられる人はきっと1%位でしょう。
病を得た人は、前線を離れ、
悔しい思いを抱えながら、
新しいスタッフが作るドラマで
救われるのかもしれない。
それが定めなのかもしれない。
リレーみたいなものかもしれない。
3ヶ月という1クールも
あっという間に過ぎました。
2つのドラマも終わり、
お別れすることになりました。
ドラマからはいっぱい学んだり
笑わせてもらいましたが、
一番、教わったのは、
色々な人や事とさよならするんだな、
人生は、、、、ということです。
ドラマの中の人たちも、
たくさんの人や希望や幸せとも、
さよならしてましたし。
別れ、離別、さようなら。
それを、こんなにじんわりと
しみじみ感じさせてくれるとは
思っていませんでした。
『コントが始まる』も
『大豆田とわ子』も
特別に祝福すべき幸福な事態がなく、
ハッピーエンドでなかったことが、
よりリアルに見えたのでしょうか。
ああ、今またTVerで
何度めかの『コントが始まる』
最終回を観ているのですが、
こんな素晴らしいドラマを
作ったスタッフや俳優さんたちが
まだまだ、これからも
健康で活躍してくれることを
心より祈りながら。
この2つのドラマに関わった
全ての方々に感謝を込めて。
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