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「知る」と「分かる」はどう違うのか?

「知る」と「分かる」の違いは何でしょうか?

知ると分かるは
似てるようで、かなり違いますね。
知るは、知識として
頭に入れる場合ですね。

分かる、分かってる、は
知識だけではない、
そこがとても難しいです。

おおざっぱに言えば、
知るは知識にすることで、
分かるは体験することでしょう?
たしかに、間違っては
いないでしょう。

私の場合、このことを
痛感するのがうつ病の
ことです。

会社に行ったり
友人とやりとりする中で
その違いが如実にでてきます。

どんなに仲が良い友人や、
頭のキレる上司で、
しかも今時ですから
うつ病の一般的な理解は
おおよそあります。
脳という臓器の病気で
あくまで内臓の疾病です。
心や人格が豹変したわけでは
ありません。
(性格が多少、変わってしまう
ことはありますが…)

でも自分や身内がならない限り
人ってそんな自分に関係ないことを
必死になって分かろうと
したりしないですよね?

相手の立場になれる
想像力がある人はどうでしょう?

想像力が豊かな人なら
もしかしたら、
本人や身内でなくても
わかっていける人もいる
かもしれません。

でも「相手への想像力」なんて
識者やメディアはよく
その言葉をよく使いますが、
それは物凄いことで、
簡単にはできない。
だから、キレイごとに
聞こえてしまいます。

それより、
「付かず離れず」な気持ちで
ふわあっとした姿勢で
向き合ってくれる人が
いちばん有難い。

そうした温度同士で
日々、付き合いを重ねたら、
自然にそれが「理解」となって、
相手のことが分かってきます。

うつの人を100%
理解してあげなくては!
という正義感や責任感は、
逆に理解から遠ざかります。
皮肉なものですが。

30%くらい相手を理解できたら
良い方かな?くらいで
距離をとりつつ、
無関心ではなく付き合うのが、
うつ病の人との人間関係の
秘訣かもしれません。

毎日の積み重ねで、
なんとなく相手を
ふわあっと分かっていく。

「分かる人」とは
まだ分かってない伸び代が
あるといううっすらとした
予感がある人のことを
指すのかもしれません。

「奥行きのある人」と
いうのでしょうか?

なんでもすぐに
解決したがったり、
シロクロしたがる時代。
私も自戒をこめて、
まだまだ奥行きのある人を
目指したいですね。

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