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【戦争】今から読んでおきたい戦争小説、戦争漫画

7月7日、七夕。

七夕が来ると、夏の到来だなあ
という実感します。

夏は日本では、 
戦争の記事や特集番組も
増えてくる。

決して単なる風物詩にしては
ならないと思うのですが、
なかなか暗いトーンになるから
戦争特集の番組や
戦争文学は、敬遠されていく。

どうしたらいいんでしょうね。

私は今日は、
戦争の小説、戦争文学について
書いてみたいと思う。

戦争文学といわれて、
すぐに浮かぶのは、
ジブリ映画『火垂るの墓』の
原作になった小説があります。 
野坂昭如『火垂るの墓』です。
野坂昭如の戦争小説は
とても赤裸々に描かれるから、
刺激は強いですが、
ジブリ映画を観た方々には
新潮文庫の『火垂るの墓』を
オススメします。

水木しげる先生の漫画
『総員玉砕せよ!』は
水木しげる先生が
南太平洋で九死に一生を得た
壮絶な実体験をモデルに描いた
南方戦争マンガ。
先生とむかし、お話をしていて、
先生は戦争マンガで
一番伝えたいのは何ですか?
と伺った時、
水木先生は、
さっきまで雑談してた戦友たちが
数秒後には敵の銃弾で
亡くなってしまう
虚しさ、悔しさだと言っていた。
あまりに無為に死んでいった
大勢の兵隊の無念さ、悔しさ。
それを死んでいった兵隊の代わりに
なって伝えたい、
水木先生が戦争マンガを描く訳は
そこにあったんですね。
水木先生は妖怪マンガばかりでは
なかったんです。

他にも、
水木先生と同じく
南方の戦争で戦っていた
作家・大岡昇平の『野火』は
究極を突き詰めた完璧な戦争小説と
言われてきました。

そんな小説とはまた違う、
こうの史代さん。
広島原爆を描いた漫画は
映画にもなったから、
ご存知の方も多いでしょう。
『この世界の片隅に』。
『夕凪の街 桜の国』。
原爆を描いた『はだしのゲン』に
くらべると、こうの史代さんの
作品世界は
淡々と、でも叙情的に描かれ、
引き込まれていきますね。

他にも、
広島の被爆者の苦しみを描いた
井伏鱒二の小説『黒い雨』や
原民喜『夏の花』もありました。

長崎の被爆を描いた作品では
井上光晴『明日』
林京子『祭りの場』などなど。

また、他にも、
二・二六事件を描いた
三島由紀夫『憂国』、
小島信夫『銃』、
遠藤周作『白い人・黄色い人』
吉村昭『零戦』。
阿部昭『未成年』

小説ではないけれど、
半藤一利『昭和史』前編。
同じく半藤一利『ノモンハンの夏』
ノモンハンの戦争を描いた
村上春樹『ねじ巻き鳥クロニクル』。
二・二六事件を掘り下げた
松本清張の『昭和史発掘』。
二・二六をテーマにしたミステリー
宮部みゆき『蒲生邸事件』などなど。

戦争を描いた小説やマンガは 
まだまだたくさんありますね。

今日はこんなところで。
またどこかでお会いしましょう。

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