【選本】ミーハーな本を奨めるカッコ良さ。小難しい本をススメるダサさ。
会話形式で書いていきます。
私「お疲れさま。どうです、なんか、オススメの本はあります?」
私は会社に立ち寄っていた文芸ライターさんに聞いてみた。彼女の専門は作家と本の紹介がメイン。
ライター(以下、ラ)「オススメですか?ええ?なんだろう。今は『このミス』の上位に入った作品を読んでいます」
私「そうですか、それはおさえて置きたいですもんね、文芸ライターとしても」
私「あ、ところで、先日話した『木曜日は本曜日』、、、なんか凄いことが起きてるんですよ」
と言って私はAmazonの、とあるページを見せました。成田悠輔さんがオススメした森敦『意味の変容』のページです。
ラ「うわ、え?文庫が3万7千円?」
私「すごいでしょ?こんなに高くなってるんですか?これ、成田悠輔さんが『本曜日』キャンペーンのサイトで紹介したら、こんなことになってしまって」
ラ「ってことは、この本曜日キャンペーンはうまく行ってるんですね?」
私「え、でも、Amazonで買ってるんですから、本屋に来てねというコンセプトは台無しではないですか?」
ラ「でも、大勢の人が本曜日の公式サイトをみてる証拠でしょ?まずは成功ですよ。それにしても、本屋や出版社に在庫がない本を、リストに入れるなんて珍しい。今は書評の依頼があっても、いま店頭で並んでる、手に入りやすい本から選んでくださいって編集部から言われることも多いですよ。
それを考えると、本曜日の案内人が勧めた本には、絶版が何冊かあるでしょ。変に媚びない姿がいいのかな?」
私「そうかあ、確かに、手に入りにくい絶版本が1割はあるかも。度量が広いのかな?(笑)」
ラ「私が一番関心したのは、カツセマサヒコさんのオススメ・リストでした」
私「え?なんで?ミーハーなリストでしたよね?」
ラ「そこがいいんじゃないですか。小難しい本をススメて、カッコつけるより、誰でも親しめる本を勧める。どう見られるか考え抜いたからこそのミーハーなセレクション。小難しいのがないのがいいんですよ」。
カツセマサヒコのオススメ本リストは、私、ここでちょっとピリ辛な書き方で触れました。
私「本に対する哲学はあまりなかったというか…」
ラ「私は逆に、小難しそうな本を勧める行為が恥ずかしいっていうか。カッコ悪いというか。カツセさんご自身も、チカラが抜けた、気さくな人でしたよ、イケメンだったし(笑)」
なあんだ。やっぱり、カツセマサヒコは
モテる人なんだ。
そして、私はカツセマサヒコさんに嫉妬してたんだあ。ダセ〜。才能あって、本も書いて、映画化もされ、それから、イケメン。ここが一番悔しい(笑)。
しかも今は奥さんと子供さんもいて、幸せになれる要素、全部揃えたような人だ。
小難しい?本を、よくnoteで
取り上げてきた私は、プロの文芸ライターさんから見たら、さぞやカッコ悪いにちがいない。
彼女には、私のnoteのペンネームは
教えないでいようか(汗)。
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