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【持ち込み】本作りで一番大事なのは面白いかどうか? 

以前、ここで、
【持ち込み】出版社はあなたに
何を訊いてくるか?

という記事を書きました。

類書のリサーチ。
類書にはないオリジナリティ。
購読者層の具体的なイメージ。
購買意欲を高める工夫。

たしか前回はこんな質問が
出版社の編集や営業から来る、
と仮定して、自分の回答を
イメージして備えましょう、
そんなことを書きましたが、

、、、おい!
おい、私、一番大事なことを
書き忘れてるやないの?
(汗)。

それは
もしかしたら、
皆さんでも、
忘れてるやないか?って
ツッコミ入れたかもしれませんね。
(笑)。

答えは、
「それ、ほんとに面白い?」
という質問です。

面白い話。
面白い雑談。
面白い記事。
面白い小説。
それから、面白い本。

出版社は、基本、儲けるために
本をだしますから、
ボランティアではありませんから、
5000部作って書店に配ったけど、
10冊しか売れませんでした、
では大損ですから、
できれば、いや、必ず
6割〜6割5分は売れて欲しい。

それを、
面白い、買いたいと思う人が、
10人や20人ではなく、
3000人はいるのが現実的。
著者と同じくらい
面白いと思う現象が
起きて欲しいんです。

たとえば、
江戸時代の春画をオリジナルな
アングルで解説するとなると、
かなり面白そうです。

試行錯誤すれば、
出版社へ持ち込みできるような
レベルに持っていけそうです。

戦後の民間交通バスの歴史、
となるとどうでしょう?
バスおたくには食い付きが
いいかもしれませんが、
バスのマニアって
数が少なそう。
これ、面白いなあっては
なかなかならないでしょう。

でもね、面白いって、
最終的には、主観ですね。

経験上、それはないわ、
と決めているのは、
出版社の編集や営業の
蓄積するスキルですが、
本当に最近は特に、
類書や前例だけではわからない、
当たる本が増えてきました。

また、こんな例もあります。
昔、ある編集が
新聞の人生相談を
取捨選択して本にしたら
どうだろう?
毎回、専門家が答える
読売新聞の人生相談がいい、
と企画出しましたが、
編集長にボツにされました。
そんなん、誰が読みたいねん、
新聞で読むんで十分や、と。

それから数年後、
人気出版社から
新聞の人生相談が本になりました。
しかも、読売新聞!!

なんや〜、あんとき
私がイメージした企画やん、
編集長、ボツにしやがって?!

これは私の体験談です。

私は面白いと思うけど、
当時の編集長は面白いとは
思わなかったんですねえ。

こんなことはまあ
しょっちゅうなんです。

持込む人が面白いと思う企画が
編集も面白いと思うか?は
正直、出してみないと
わからない部分はあります。

ただ、たった一つだけ
はっきり言えることがあります。

作者は誰よりも、
自分の考えてる企画が
面白いんだと心から2000%
信じていることです。

性格の悪い編集者なら、
ドSな気配を漂わせながら、
「それ、ほんま、面白い?」
と直球で訊いてくるかも?

その企画はマジで面白い!
と信じるチカラは
世界一になることはマストです。

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