【エッセイ】エッセイの冒頭には、秘訣がある?
エッセイというか、
ちょっとした小話は、
出だしが肝心ですよね。
「ポンポンポーンと、
テンポよく、
気持ちよく書き出せたら
最高ですね。」
、、、などという文章があったら、
それはちょっとインチキだ。
これはあくまで書いた側のことで、
読む人が、そんなテンポで
読めているかは分からない。
むしろ、
「ポンポンポーンと、
テンポよく、
気持ちよく、読み出せたら、
最高ですね」と書き直されたら
いいでしょうね。
書き出しについては、
どうも幾つかのパターンが
ありますね。
「私は雨が好きだ」
と冒頭で言われると、
ちょっとページを繰る手が止まる。
雨が好き?あまのじゃくかな?
運動嫌いかな?
ちょっと分かる気もする。
などなど、読み始めた人は
いきなりフックされた気になる。
この冒頭文は江國香織さんの
とあるエッセイから拝借した。
「歩行者天国が苦手だ」
と言われると、これまた
え?苦手?何でだろう?と
気になってしまったり、
あまのじゃく?と怪しんだり、
私もちょっと分かるかも、
となったりする。
この冒頭文は向田邦子さんから
拝借しました。
冒頭で、
○○が苦手だ、とか、
○○が好きだ、とか、
感覚的な断定は、
作者の言い切る勇気に
まずどこか感心させられ、
ポンポンと読み進めてしまう。
また、人間は案外、
理屈や理論より、好き嫌いについて
興味を持ちやすい。
それに、この好き嫌いから
始めるスタイルは、
実はプロもアマチュアも
使いやすいんです。
…なんて、知った顔するのは、
ダサいなあ、って思ってるのに、
ついに、やっちゃいました(笑)。
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