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【企画】「10分で日本文学」がやりたいなあ

古市憲寿さんの『10分で名著』は
非常に有益な読書をさせてもらった。

1章:ダンデ『神曲』
2章:紫式部『源氏物語』
3章:プルースト
『失われた時を求めて』
4章:アインシュタイン:
『相対性理論』
5章:ルソー『社会契約論』
6章:ニーチェ『ツァラトゥストラ』
7章:ヒトラー『わが闘争』
8章:カミュ『ペスト』
9章:『古事記』
10章:マーガレットミッチェル
『風と共に去りぬ』
11章:アダム・スミス『国富論』
12章:マルクス『資本論』

これが『10分で名著』の内訳です。
それぞれに、その書物の
第一人者の研究者が登場し、
古市くんと対談で
その課題図書の魅力について
話をしていく訳です。

本好きな人のツボを
うまく刺激してくる作りですが、
なぜその本が?という疑問印が
ちらちら出る本もありました。
ヒトラー『わか闘争』は
正直、いまどき読む人は
少いでしょうし、
欧米では発売禁止が続く本。

それから『風と共に去りぬ』は
純粋な大河ロマンであり、 
誰にも読みやすいドラマです。
専門家との対談の対象には
なりにくいような…。
セレクトの際に
何かあったでしょうか。

でも、でも、このやり方は
実に素晴らしいアイデアです。

私が仮に、編集者として
何かできるなら、
『10分で日本文学』を
やらせてもらえたら嬉しいな。

まずは未完成の夏目漱石『明暗』。
これに関する第一人者は
『続・明暗』を書いた
作家の水村美苗さんをお招きしたい。

二葉亭四迷『浮雲』は
言文一致体の始まりについて
議論されたらいいなあ?

森鴎外は、晩年の歴史小説かな。

島崎藤村はどうしよう?
彼の作品はこれからも
読まれ続ける名著だろうか?

近代人らしい葛藤をしたかどうか
定かではない藤村。
ちょっと保留に。
強いて議論の対象にするなら、
大作『夜明け前』ですかね。

有島武郎の『或る女』は
自意識で葛藤する主人公がでます。
近代文学と考えて大丈夫でしょう。

宮沢賢治も忘れてはいけない。
宮沢賢治なら『銀河鉄道の夜』
一択でしょうか。

それから荷風はどうだろう?
欧米を知り、江戸にも通じた
永井荷風は代表作『濹東綺譚』か?
いや、戦争や世間と対峙する
荷風の意識を吐露した
日記『断腸亭日乗』かな?

さて、戦後はどうでしょうか?

安部公房『カンガルー・ノート』
なかりシュール。
小島信夫『別れる理由』は
長いし、未完です。
大岡昇平『レイテ島戦記』長い。
堀田善兵衛『時間』は
中国人の視点から見たという
珍しい設定での日中戦。
後藤明生『挟み撃ち』もシュール。
埴谷雄高『死霊』は
難解にしてシュールにして未完。
武田泰淳『司馬遷』は伝説的な本。
北杜夫『楡家の人々』は長い。
三島由紀夫『仮面の告白』?
あるいは、ライフワークだった
『豊穣の海』かなあ?
村上春樹『世界の終りと
ハードボイルドワンダーランド』
読みやすいけど、色んな暗喩に
満ちているから、解き明かしたい。

上記は私が毎回、途中で
読みのが辛くなる作品から
有名どころを集めてみた。

こんな本について
第一人者の研究家が
背景やポイントや
基礎知識を解説してくれれば、
挫折せずに読めそう。

問題は古市くんの役回り。
図々しくも、私にやらせて
もらえないかなあ。やりたいなあ。
 
でもまあ、その場合は、
出版は無理でしょうね(笑)。
私なんて誰にも知られてないし、
やはり知的キャラクターとして
定着した有名人がやらないと!

うん、もしかして、
それをプライベートで、
私がこのnoteでやるのはどうか?

待てよ、そうなると
お招きする第一人者への
ギャラは私の自腹か?? 
ま、そりゃそうですね。

いや、なにも、そこまで
対談にこだわらなくていいのか?

どの名著に関しても
勉強して、書いていくスタイルなら
面倒さやギャラは不要になる。

でも、対談ではなく
一人で調べ、
一人で書いていくのでは、
視野が広がる化学反応は
起こらないよなあ…。

ああ、なかなか企画って
すぐには成立しないなあ。
(汗)。

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