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【小説の書き方】三浦しをんが小説の書き方講座を本にした!これは事件です!

三浦しをんが小説の書き方講座を書いた!
これは大ニュース!
もうファンであり、かつ
三浦さんの創作スタイルについて
前々からぜひ知りたかったから、
この本の発売を知った時は、
鼻血が出そうになりました。
買わねば!読まねば!血肉にせねば!

そうして今、やっと本屋でゲット!
新刊ニュースまわりでも評判がいい。
「実用的だ」とTwitter界隈でも話題で
2次創作を書いてる人も
「この本は非常に役に立つ」と
誉めていました。
三浦しをんだから、
当たり前な書き方講座を書くはずがない。
かなりユニークでユーモラスに
仕立て上げているでしょう。

「でしょう」とは、
まだ本文を読んでもないのに
これを書き出したから(笑)。
とりあえず、目次は見ました。
もう今日明日は、夜が楽しみで仕方ない。

それにしても、三浦さんは
いつも何に興味を持って連載するか、
さっぱり読めない人だ。
先月は、たしか、博物館めぐりの
エッセイ集が出て、ビックリした。
色々な出版社の編集が
三浦さんに書いてもらいたくて、
その時話題の三浦さんの作品を激賞しては
またあんな作品を読みたいですよ~、
などというんですが、三浦さんは
なかなか、首を立てにはふらない。

私も一度、もう15年近く前に、
三浦さんのコメディタッチの便利屋小説に
感動して、凄く癒されたので、
あの路線で今度は探偵小説はどうか?
いや、インタビュー好きな三浦さんだから、
実際の便利屋さんを取材したエッセイは
どうか、いや、いっそ、
全然違いますが、漫画大好きな三浦さんに
中でも大好きな『ベルばら』の
スピンオフ小説はいかがですか?
と、色々持ちかけましたが、
今はコメディタッチな作品は
もう書きたくないんだ、と、、、、。
確かに、数年ずっと同じテーマを描いたら
今度は全然ちがうジャンルやタッチが
書きたくなるのは人情としても解る。
でも、普通はそんなに何種類も
ちがうジャンルを書き分けられないから
その作家さんらしさがおのずと決まる。

ところが、三浦さんは書き分けられるから
すごいんです。
コメディタッチで『まほろ駅前便利軒』を
書いたのちには、どんより暗い
シリアスなミステリー『光』を書いた。

話がまたかなり反れました(笑)。
小説の書き方講座を書くのは、
たいてい、ちょっとピークを過ぎた
ベテランが後進のために伝えたくて
手をつけるのが一般的。

なのに、三浦しをんは、今まさに旬で
これから代表作をどんどん
描いていきたいであろう脂ノリノリ期に
小説の書き方講座を書いた!

だから、事件なんです(笑)。
だから、中身は通りいっぺんな講座で
あろうはずがない。

小説の書き方講座で、
それを読んでさぞかし小説が書ける
ようになったという話はあまり
聞いたことがないですが、
三浦しをんはどうも、そうした
業界の習慣を破って、本気で
どうしたら小説を書けるか、
全身全霊で身を粉にして
自分の虎の巻を書いたんじゃないか?
恐るべし、三浦しをん。

さあて、これから読んでみます。
あ、そういえば、三浦さんはちょっと前、
本の中身を読んでないけど、
その本の感想について語り合う
奇妙な本を共著で出していたっけ。

これから1~3年後に
次々と才能豊かな作家が出てきたら、
それはこの小説の書き方講座、
『マナーはいらない』(集英社)の
おかげかもしれない(笑)。

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