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【諺】「屁の河童」って、どんな意味か覚えてますか?

今日はグループLINEで
面白い体験をしました。

そんなこと楽勝だよ、
という意味で、
私と同い年の女性が
「屁の河童だよ」と書いてきたので
LINEグループのメンバーで
笑いが起こったんです。
最近、すっかり使わなくなりました。
私なんか、意味も忘れてました。
というか、死語かも?
とにかく、久しぶりに目にして
誰の心にも印象深かった。

「屁の河童」。
若い方にはピンと来ない人も
いるかもしれませんね。

簡単だよ、楽勝だよ、
そんな意味なんですが、 
はて、、、、
よりによって、なぜ、河童?
よりによって、なぜ、屁?

なぜか気になる言葉の組み合わせ。

今までは、そこまで
考えたことがなかったなあ。

子供の頃は、
テレビでこの言葉を 
よく聞いてたクチですが、 
おもしろいコトワザ?
と思ってましたが、
起源や成立過程は
知らないままだった。

やはり私は聡明な子供では
なかったんだなあ。
このワードセンスに違和感を
抱ける少年だったら、
今頃、辞書の編集者に
なっていたに違いない。

ああ、残念(笑)。

さて、ちなみに、今ネットで調べたら
色んなことが分かりました。

もともとは、
屁の河童、ではなく
河童の屁、だったそう。

それが江戸時代後期に、
言葉を反転させるのが流行り、
「河童の屁」から
「屁の河童」になったんだとか。

で、この言葉の意味は、
河童が水の中で
オナラをしたとしても
水に吸い取られるから、
音や泡の大きさは
ぜんぜんたいしたことないだろう、
そこから、簡単だよ
という意味になるんだとか。

む、む、む、む。
なんだか、
意味がこじつけっぽいぞ(笑)。

でも、江戸時代の人は、
簡単だ、楽勝だといいたい時に
わざわざ、河童を持ち出す、
しかも「屁」まで持ち出す、
なんだかワードセンスが
めちゃめちゃ冴えてるなあ。
 
今の人間なら、
河童もオナラも出したりは
しないというか、 
言葉の抽斗にないでしょうね。
今なら、アベンジャーズや
ディズニーの名前で、
ことわざを作るのかしら?
でも、ディズニーは
コピーライトがうるさいから
面倒かも?

あ、また話がそれました。
屁の河童でした。
私は、水木しげる先生の
『河童の三平』という
強烈な漫画の主人公が
すぐに頭をよぎるんですが、
あの河童なら、オナラも、
けっこう大きいんじゃないか?
音もでっかいんじゃ?
そんな気がしてきて、
ネットの語源解説には、
どうも納得がいきません。

江戸時代の河童は、
オナラがショボかったのかなあ。

ついでに、類義語も
気になったので、ネットで調べたら
「朝飯前」「赤子の手をひねる」
「朝駆けの駄賃」
「お茶のこサイサイ」などなど。

それにしても、
楽勝だよ、という時に
「屁の河童だよ」なんて
言い換えちゃう古人は、
あ、それから友人も、
ワードセンスは抜群ですね。
尊敬しちゃいます。

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