【伝記】小説家は挫折したけど、伝記作家を目指そうかしら?

小説家になりたいという気持ちは
長らくあったけど、
物語がちっとも浮かばない。
浮かんでもコントのような
3分くらいのお笑いネタだ(笑)。

30才までは、それでも
色々と浮かぶ恋愛小説を書いてました。
でも、30過ぎたら、
とびきり幸せな恋愛もして、
人生との折り合いも多少つけられ、
もう物語が浮かんでこなくなった。

最近は、人の伝記が面白い。
自分の人生を色々な角度から
ためつすがめつ点検するのも、
そろそろ飽きてきた(笑)。
その点、伝記や評伝は、
とにかく学びが多い。
調べるのも楽しいに違いない。
書いていくのも楽しいだろう。
歴史に残るような偉業を
成した人の一生のリアルな「物語」
なんですから。

誰を書いてみようかな?と
考える段階から面白そうだ。

評伝形式を圧倒的なエンタメに
してくれたのは、やはり
司馬遼太郎だろう?

でも、私はあんなに長くは書けない。
こちらが倒れてしまう。

そんな私にぴったりの方法もある。
一冊で10人くらいを取り上げる
方法です。
この場合は、テーマを統一する
必要がありますが。

ハンナ・アレントという
ユダヤ人政治哲学者が書いた
『暗い時代の人々』と
いう名著があります。
戯曲家ブレヒト、
政治学者ローザ・ルクセンブルク
言語学者ベンヤミン、
哲学者ヤスパースなどなど。
彼ら彼女らに共通するのは
なんでしょう?
わりと、作者ハンナアレントの
個人的な好みだなあ(笑)。
テーマは、20世紀戦争の時代を、
生きた反骨と抵抗の人たち…?

日本にも
『暗い時代の人々』という、
森まゆみさんが最近書いた本がある。
明らかにアレントから、頂いている。
森まゆみさんの場合は、
日本の戦前に自由と反骨を貫いた
9人の人びとを取り上げている。
戦前というしばりから、
歴史的人物ばかりになるのは
『暗い時代の…』という
しばりのせいでしょうか。

ならば『明るい時代の人々』という
しばりはどうだろうか?
(我ながら安易だなあ…)
戦後文学を切り開いた作家たちの
苦悩と希望と成功と失敗を…。
しばりは、戦後を手放しには
喜べなかった戦争体験者たち。
カズオ・イシグロ、
色川武大、
吉行淳之介、
小島信夫、
澁澤龍彦、
鶴見俊輔、
堀田善衛、
開高健、
寺山修司、、、、。
人選としては、かなり渋いかなあ?
じゃあ、もう少し人選に
ミーハーな人を
いれましょうか?

うーん、こうして、アレコレ
考えるのは実に楽しいなあ。
小説は書けないけれど、
評伝や伝記作家を
目指してみようかしら?

うん、今日は嬉しい発見を
朝からできました。


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