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【人生】「ちょうどいい」はなかなか見つからない?

「ちょうどいい」は、
なかなか見つからない?

サンマ定食をいただく。
イチ尾だとちょっと量が足らない。
調子にのって2尾にすると、
2尾めの後半が飽きる場合も…。
ちょうどいいサンマ定食は…ない。

外の自動販売機で、
ホットコーヒーを買う。
でも、そのコーヒーは
大抵、ぬるま湯的な熱さだ。
自動販売機の限界だろうか?

新潮文庫のカバーの紙質は
破れやすい。
他社みたいに表面加工したら
いいのになあ。しないんだなあ。
こだわりなんだろうなあ。
ちょうどいいカバー紙はないみたい。

なんだか感傷的な夜。
太宰治は弱すぎるし、
三島は意地を張り過ぎだ。
こんな夜は宮沢賢治がいい。
なのに、どうも家に見つからない。
買いに行くほどでもない。
強い太宰か
アバウトな三島で我慢するか。
今の気持ちに合う
ちょうど良さは見つからなかった。

アイドルの写真集で
一番大事なのは、 
実はスタイリストのセンスだ。
アイドルがまとう服や水着の
センスが良ければ、
めちゃめちゃ得をした気になる。
逆に、着る服のセンスが
自分に合わないと、
大好きなアイドルであっても、
あまり開かないですね。
ちょうどいい写真集は
なかなか見つからない。

カレーをよく食べる。
神保町「ボンディ」は
バターがたっぷりで味が重い。
「エチオピア」は野菜だらけで
ヘルシーだけど味にうまみがない。
共栄堂カレーは、
黒くてもはやカレーではない。
あそこだけの食べものだ。
ちょうどいいカレーが見つからない。

見つからない、
見つからない、
「ちょうどいい」は
なかなか見つからない。
人生はそうできているらしい。

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