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【作家】エッセイストになるために大切な素質は…?

エッセイばかり読んできた。

エッセイストが書く世界は、
私の日常と地続きな印象で、
フィクションの小説より入りやすい。
フィクションは、
入るにはちょっと敷居があるから。

いっぽう、エッセイストが体験した
出来事は、他人事ではないから
入りやすいんですね。

また、思想や哲学より、
優しい内容や文体だから入りやすい(笑)。

とにかく、エッセイは入りやすい。

でも、職業エッセイストに
なるのは大変難しい。

数本なら誰でも書けるかもですが、
コンスタントに長い期間、
職業エッセイを書くのは至難です。

でも、なれる人はなれる。
阿川佐和子、群ようこ、北大路公子、
佐野洋子、細川てんてんさんたちは
まるで生まれがらの職業エッセイスト、
とすら思わせますが、
そうなるには何が必要なんだろう?

まずは半端ない行動力。
それも無自覚な行動力。

石橋を叩かずにどんどん渡る
タイプの人がいい。
割れそうな石橋をジャンプで
渡る人がいい。
お約束のように橋の下に
落ちるとなおさらに良い。

だから、たくさんの
ユニークなネタやトラブルや体験の
持ち主になるんですね。

たくさん、先を読んで、
合理的に考える人は。
エッセイストにはならない。なれない。

また、自分ではネガティブで、
人見知りで引っ込み思案だと思いつつ、
根っから人間が好きな人がいい。
自己評価が低いから
成長や気付きがたくさんある。
当たり前な話であっても
気づきはエッセイの肝になる。

そんな人が徐々に、
成長・変化する人生に、
われわれ読者は、一喜一憂し、
共感し、応援していける。

慎重な人、計画的な人で、
他人との距離感も付かず離れず、
バランスがいい人は、
面白い問題やトラブルが起きないから、
エッセイストには向きませんね。
あくまで客観的な視点の
クールなコラムニストになる。

あとは、その人がどれだけ、
観察眼がズバぬけてるか?
また、アイデアや思考回路や
行動パターンが、
個性的でユニークか?ブットンでるか?

失敗屋さんで、人間好きな人は
エッセイストになる素質、
もうバッチリですね。

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