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夢判断できない夢
※このnoteには津波の表現がありますので、あらかじめお断りさせていただきます。
自分はよく夢を見る。それも夢判断に苦しむやつで、どういう意味があるのか全くわからない。
昨夜の夢の中の自分は誰かの体を洗っていた。
その誰かは髪の色が明るいボーイッシュな人だった。
一通り、洗い終わりバスタオルでその人の体を拭いていた時、自分は誤ってその人の足を踏んづけてしまった。
その人は大声をあげて、たいそう痛がったため自分はとっさにしゃがみこみその人の足を見た。
義足だった。
ふくらはぎのあたりは銀色の金属なのに何故か足指はある。
そして、その足指のあちこちから細いストローのような管がいくつも出ていた。
自分は夢の中でそれをセンサーだと判断して踏んだあとも、ちゃんと機能しているから安心してと、その人に話した。
そのあと自分は、その人の体を拭いたタオルやら洗濯物をかかえてうす暗い階段をのぼっていた。
途中、白衣を引っかけた男性数人とすれ違うので、ここは研究所か何かなんだと思う。
しばらく登りつづけると階段の踊り場のすみに綺麗なピンク色に焼けた鮭の切り身がおいてあるのに気付く、と部屋の中から突然、子猫が何匹も走り出てきてあっという間に階段をくだっていった。
その中の一匹が、さっきの鮭の切り身のようにピンク色で可愛いやらおかしいやらで、自分は大声で「あの猫はまるであの鮭のようだ」となぜか英語で叫んでいた。
不思議な夢はここで終わった。ここから自分の潜在意識を押し量るなんて無理だろう。
今から15年くらい前、自分は津波の夢をみるようになった。
多い時にはひと月に何回も、2、3ヶ月見ない時もあったと思う。でも、大きな波の壁を目にする度に夢の中で(またか)と思った。
時には海水浴場で、時には幹線道路で、そそり立つ波を何度も見た。ほとんどの津波の高さが見上げる位あり得ないほど高く、その中には人や車も見えた。線路上にある跨線橋から低い波を見下ろす時もあった。
当時、夢判断で調べても火事や地震はあってもなぜか津波は見つからなかった。ストレスがあったとも思えなかった。
ひとつだけ確かなことがあって、夢のなかで津波にあっても自分が助かるのはわかっていた。
夢はとてもリアルで自分が建物の中にいる場合、波を背に座り込む。地響きと共に津波が迫るのを感じながら、ザッパーンと波の衝撃を思い切り体に感じる。その時は水を吸い込まないように息も止めるので、夢から覚めた時はとても疲れた。
あれだけ頻繁に見ていた夢なのにあの日を境に見なくなった。
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