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コロナ禍のアメリカ旅 Vol.4 ~Beverly Hills~

先日の観光の帰り道、急に前を走る車数台が減速して車線を変更しだした。なにか事故でもあったかと思ったらポリスカーが二台道路をふさいで停まっていた。その先を見ると歩道に警官が見えた。ソロソロとそのまま運転していくと、なんと四人の警官が四人とも、ひとりの男性に対して銃口を向けていた。

男性は道路にひざまずいて両手を挙げている。わたし達の車のすぐ横でそんな光景を見たものだから、皆が車の中で「撃たないでー」「返り玉がとんでくるー」などと騒ぎ出した。勿論、外には聞こえないが本当に今にでも発砲してしまいそうな勢いだったのだ。

その後、男性は後ろ手に手錠をかけられていたが、わたし達は映画のワンシーンでも観たかのように興奮しながらその場を通り過ぎた。恐るべし、LA!

そんな旅もいよいよ残すところ二日になった。長女の新居の家庭用品も買い足してあとは学校が始まるのを待つだけだ。わたしの希望でこの日は高級住宅地ビバリーヒルズに行く事にした。平日で仕事にもどった次女はおらず、長女との二人旅だ。ちょっとオシャレをしてわたし達は車に乗り込んだ。長女のメイクもこの日に限って手がこんでいる。

車を走らせ数十分もたつと道が広く綺麗になっていくのがわかる。背の高いやしの木もたくさん見え出した。交差点のグリーンの標識にRODEO DRを見つけた。わたし達はパブリックパーキングに車を停めて、道路の両側に高級ブランド店が立ち並ぶロデオドライブを散策しだした。

FENDI、LOUIS VUITTON、GUCCI 、HERMES、CHANELなどハワイでも見慣れたロゴが目に飛び込んでくる。街灯にさがる色とりどりの花がとても美しく街並みに映えて早速、写真を撮った。

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誰かがTシャツ、短パンで入れるCHANELはハワイだけと言っていた。ハワイは土地柄もあってか気軽にブランド店に入れる気安さがあるが、さすがにビバリーヒルズは敷居が高い。

しばらく歩いて目についたのは、車体全部にDiorとかかれたマセラティだ。わたしがワイキキのクリニックで働いていた時、車好きの院長と一緒にマセラティで往診に行った昔のことを思い出した。

道路脇に停まっている黄色いロールスロイスはBijanのものらしい。ナンバープレートが店名になっている。するとそこに同じく黄色いランボルギーニが滑り込んできた。全くここは波動が高すぎる!

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トゥー・ロデオドライブの方へ曲がると一瞬、ヨーロッパにタイムスリップしたかのように雰囲気が変わる。ゆるいカーブを描いた石畳みの道にも高級店が連なる。映画のタイトル通り「ティファニーで朝食を」している人たちがいた。ご近所のセレブなのか観光客か見分けがつかないが優雅な空間が感じられる。そのまま、Tiffany横の階段を降りるとかわいい噴水が現れた。

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そして、その前には映画「プリティウーマン」の舞台になったビバリーウイルシャーホテルが、ロデオドライブの道路をふさぐようにでーんと立っていた。いつか、こういう素敵なホテルに泊まってみたいものだ。

次から次へと豪華な景色が目に飛び込んでくるロデオドライブ、セレブ気分も味わえて見ているだけで楽しくなるスポットだった。

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