並木順子

1996年にWEBマガジン「お花大好き」を創刊して以来、インターネット園芸大事典( h…

並木順子

1996年にWEBマガジン「お花大好き」を創刊して以来、インターネット園芸大事典( https://www.jiten8.com/flower/ )や著作権フリーのお花の写真、ガーデニングの裏技などでコンテンツを発信続けています。

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  • バラ栽培の裏技

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記事一覧

種から育てる豆鉢

住宅事情から日本では植物でもペットでも小ぶりのものが好まれます。 そのひとつの究極のものが豆盆栽です。直径2,3cmの豆鉢を使った盆栽のことです。 これだけ小さいと…

並木順子
9日前

サルビア栽培のコツ

最近は夏から秋にかけての花壇の後列に青系統の宿根サルビアを見かけることが多くなりました。 さらにピンク色のチェリーセージなども人気になっています。 基本的に宿根…

並木順子
3週間前
1

ノウゼンカズラのウィーピングスタンダード仕立て

weepingとは「枝垂れる」という形容詞で、今回はノウゼンカズラを主幹を1本だけ伸ばすスタンダード仕立てにして、それから枝垂れさせて観賞できるようにする方法をお伝えし…

並木順子
1か月前
1

メロンのようにおいしいペピーノ

ペピーノはアンデス地方原産のナス科の多年草で黄色の丸ナスのような果実ですが味はメロンに似たおいしい果物です。 アンデス地方やニュージーランドでは現在でもポピュラ…

並木順子
1か月前
1

旅行時に安心 園芸用保水材

夏休みなどに旅行するときに問題になるのが水やりですね。 そういう時に活躍するのが自動水やり機です。 旅行時以外でも水やりの手間が省けて忙しい人には重宝なものです…

並木順子
1か月前
4

夏のお庭のアクセント アメリカフヨウ

芙蓉(フヨウ)は東アジア原産のアオイ科の落葉低木でハイビスカスの仲間です。 アメリカフヨウはフヨウの近縁種ですがアメリカのアラバマ原産で多年草でクサフヨウとも呼…

並木順子
1か月前

パパイアを地植えで楽しもう

教科書的なことを言うと、耐寒性のない熱帯果樹は大き目の鉢植えにして育てて、冬には室内に取り込みましょう、となります。 しかし、この方法ではどうしても収穫できる実…

並木順子
1か月前

涼しげな花色のプルンバーゴ

プルバーゴは6月から9月にかけてスカイブルーの小花を手毬状にたくさん咲かせてくれる常緑低木です。 プルバーゴは属名で以前からルリマツリの名前で鉢花として流通して…

並木順子
2か月前
2

ブルーサルビアを楽しもう

狭い意味でブルーサルビアと言えばファリナセア種を指しますが、この植物は青の発色はいいのですが、耐寒性がないので日本では1年草扱いになります。 一方、宿根系のサル…

並木順子
2か月前
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シェルジンジャー(月桃)

シェルジンジャーとは沖縄でよく栽培されている月桃のことです。 花が貝殻のように見えることからシェルジンジャーと呼ばれています。 抗菌作用や防腐作用が強く、沖縄で…

並木順子
3か月前
1

緑のカーテンで酷暑を乗り切ろう!

ただでさえ温暖化で猛暑になっているのに、エルニーニョ現象が重なると最悪ですね。 エアコンを使わないといられないですが、電気代も高騰中! こうなったら緑のカーテン…

並木順子
3か月前
4

園芸植物と共に夏を生きる

「園芸植物と共に夏を生きる」と題して2冊目の電子書籍を出版しました! サブタイトルは「日本の夏を乗り切る夏越しの秘訣」 「ガーデニングの裏技」の運営者 並木順子…

並木順子
3か月前
3

クチナシを見直そう

梅雨に入って蒸し暑い日が続くようになってきました。 この時期に夕食後に庭に出ると漂ってくる上品な良い香りを出しているのがクチナシですね。 ただ白く、どちらかとい…

並木順子
3か月前
1

6月に種がまける1年草

元気に咲いてくれていた春花壇も初夏になるとくたびれてきますよね。 夏花壇用の苗を買ってきてもいいのですが、諸物価高騰の折なので、できれば種だけ買って自分で苗を作…

並木順子
3か月前
1

失敗しないアジサイの鉢栽培

園芸品種のアジサイは日本原産のガクアジサイなどをもとに作られたものです。 なので、育てやすい花木の代表のように思いがちですが、欧米で改良されたハイドランジアなど…

並木順子
3か月前

芍薬デビューしてみませんか?

牡丹園は各地にありますし、寒牡丹は冬の風物詩になっていますが、シャクヤク園はあまり見かけないですよね。 それでも「立てば芍薬、座れば牡丹」ですから、観賞価値満点…

並木順子
3か月前

種から育てる豆鉢

住宅事情から日本では植物でもペットでも小ぶりのものが好まれます。

そのひとつの究極のものが豆盆栽です。直径2,3cmの豆鉢を使った盆栽のことです。

これだけ小さいといろいろな種類の盆栽をコレクションしてもスペースを取りません。

この豆鉢はもとは盆栽用でしたが今はミニ観葉やミニサボテン、ミニ多肉植物にも使われています。

これらが豆鉢と呼ばれています。

でも小さい分、豆鉢は意外と面倒な部分も

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サルビア栽培のコツ

サルビア栽培のコツ

最近は夏から秋にかけての花壇の後列に青系統の宿根サルビアを見かけることが多くなりました。

さらにピンク色のチェリーセージなども人気になっています。

基本的に宿根サルビアは強健な植物ですが、花壇などに植えておいてもあまり花が咲かないこともありますよね。

そこで今回はサルビア栽培のコツについて解説いたします。

品種の特性を把握する

サルビア(サルビア属の園芸植物)は非常に種類が多く、基本的に

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ノウゼンカズラのウィーピングスタンダード仕立て

ノウゼンカズラのウィーピングスタンダード仕立て

weepingとは「枝垂れる」という形容詞で、今回はノウゼンカズラを主幹を1本だけ伸ばすスタンダード仕立てにして、それから枝垂れさせて観賞できるようにする方法をお伝えします。

この仕立て方は鉢作りのフジでよくやられる方法ですね。

傘の様になってフジが咲いている鉢物です。

これを3年かけてノウゼンカズラで完成させます。

1年目

普通のノウゼンカズラの鉢植えを用意します。

春先に主幹にする

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メロンのようにおいしいペピーノ

メロンのようにおいしいペピーノ

ペピーノはアンデス地方原産のナス科の多年草で黄色の丸ナスのような果実ですが味はメロンに似たおいしい果物です。

アンデス地方やニュージーランドでは現在でもポピュラーのようです。

高温が苦手なので夏越しがむずかしいですが、北海道や東北などの冷涼地では育てやすい果物です。

上手に育てると春と秋の2回収穫できます。

きれいな花が咲きます。

ペピーノの育て方

ネット販売などで苗を入手してください

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旅行時に安心 園芸用保水材

旅行時に安心 園芸用保水材

夏休みなどに旅行するときに問題になるのが水やりですね。

そういう時に活躍するのが自動水やり機です。

旅行時以外でも水やりの手間が省けて忙しい人には重宝なものですね。

最近はソーラー電池で動くものや水道がなくてもタンクから給水するものなどありますが、たくさんの鉢やプランターがあると全部に行きわたるようにセットするだけでも大変!

スプリンクラー式のものだと木の陰になって水がかからないところがで

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夏のお庭のアクセント アメリカフヨウ

夏のお庭のアクセント アメリカフヨウ

芙蓉(フヨウ)は東アジア原産のアオイ科の落葉低木でハイビスカスの仲間です。

アメリカフヨウはフヨウの近縁種ですがアメリカのアラバマ原産で多年草でクサフヨウとも呼ばれています。

原種は大きな赤い目立つ花が特徴ですが、さまざまな近縁種と交配されて花色がピンクや白のものや矮性の品種も開発されています。

耐寒性もある育てやすい植物なので夏のお庭のアクセントにいかがでしょうか。

アメリカフヨウの育て

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パパイアを地植えで楽しもう

パパイアを地植えで楽しもう

教科書的なことを言うと、耐寒性のない熱帯果樹は大き目の鉢植えにして育てて、冬には室内に取り込みましょう、となります。

しかし、この方法ではどうしても収穫できる実の数に限りがありますし、冬越し時に弱ってしまうことも多いように思います。

そこで、発想を変えて、野菜のようにパパイアの苗を地植えにして、ひと夏でたくさんの実を収穫しよう、というのが今回のお話です。

寒くなって枯れたらそれでおしまい、冬

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涼しげな花色のプルンバーゴ

涼しげな花色のプルンバーゴ

プルバーゴは6月から9月にかけてスカイブルーの小花を手毬状にたくさん咲かせてくれる常緑低木です。

プルバーゴは属名で以前からルリマツリの名前で鉢花として流通していました。

熱帯原産なので暑さに強く、涼しげな花色なので梅雨時から真夏にかけての鉢花や花壇の花木として人気があります。

自然に放任すると2mくらいの樹高になります。

霜に当たらなければ越冬できるので、暖地では庭植え可能です。

非常

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ブルーサルビアを楽しもう

ブルーサルビアを楽しもう

狭い意味でブルーサルビアと言えばファリナセア種を指しますが、この植物は青の発色はいいのですが、耐寒性がないので日本では1年草扱いになります。

一方、宿根系のサルビア(セージ)の仲間には青系統の花色のものも多いですね。

ここでは「ブルーサルビア」をSalvia属の青い花を咲かせる植物のように、広い範囲にとって、ご紹介します。

なお学名(おもな流通名)という表記にしております。

ファリナセア(

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シェルジンジャー(月桃)

シェルジンジャー(月桃)

シェルジンジャーとは沖縄でよく栽培されている月桃のことです。

花が貝殻のように見えることからシェルジンジャーと呼ばれています。

抗菌作用や防腐作用が強く、沖縄では虫よけによく使われています。

沖縄の郷土菓子のムーチーを包んでいるのも月桃の葉です。

最近では香りを楽しむポプリやハーブティーにも使われます。

低温にさえ注意すれば育てやすい植物なので、お庭の片隅あると重宝しますよ。

シェルジ

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緑のカーテンで酷暑を乗り切ろう!

緑のカーテンで酷暑を乗り切ろう!

ただでさえ温暖化で猛暑になっているのに、エルニーニョ現象が重なると最悪ですね。

エアコンを使わないといられないですが、電気代も高騰中!

こうなったら緑のカーテンを使って少しでも部屋の温度を下げて電気代を節約しないと。

ちなみに緑のカーテンの植物に水やりするついでにお庭に打ち水するとさらに涼しくできます。

どんな植物を使うか

緑のカーテンに使うのはツル植物です。

できれば葉が多くて日差し

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園芸植物と共に夏を生きる

園芸植物と共に夏を生きる

「園芸植物と共に夏を生きる」と題して2冊目の電子書籍を出版しました!

サブタイトルは「日本の夏を乗り切る夏越しの秘訣」

「ガーデニングの裏技」の運営者 並木順子が温暖化著しい日本の夏を乗り切るための夏越しの裏技を伝授いたします。

kindle unlimitedで追加料金なしでお読みいただけます。

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クチナシを見直そう

クチナシを見直そう

梅雨に入って蒸し暑い日が続くようになってきました。

この時期に夕食後に庭に出ると漂ってくる上品な良い香りを出しているのがクチナシですね。

ただ白く、どちらかというと地味な花なので忘れられていることも多いのがクチナシですね。

古くから和風のお庭には必ずあるクチナシですが、ここではクチナシの使い方について解説します。

生け垣に使おう

たまに見かけますが、クチナシを生け垣に使うのは良い方法です

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6月に種がまける1年草

6月に種がまける1年草

元気に咲いてくれていた春花壇も初夏になるとくたびれてきますよね。

夏花壇用の苗を買ってきてもいいのですが、諸物価高騰の折なので、できれば種だけ買って自分で苗を作りたいですよね。

その方がずっとたくさんの苗を花壇に植えることができますし、発芽して苗が育っていくのを見るのも楽しいものです。

6月は梅雨の時期なので空中湿度も高く、もちろんそれなりの温度もあるので以外に種まきしやすいです。

早めに

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失敗しないアジサイの鉢栽培

失敗しないアジサイの鉢栽培

園芸品種のアジサイは日本原産のガクアジサイなどをもとに作られたものです。

なので、育てやすい花木の代表のように思いがちですが、欧米で改良されたハイドランジアなどは必ずしも日本の気候に完全にマッチしているわけではありません。

特に鉢植えで育てる場合には注意が必要です。

そこで、アジサイの鉢栽培についての注意点をまとめてみました。

水切れ注意!

アジサイは水が大好きな植物です。

特に真夏は

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芍薬デビューしてみませんか?

芍薬デビューしてみませんか?

牡丹園は各地にありますし、寒牡丹は冬の風物詩になっていますが、シャクヤク園はあまり見かけないですよね。

それでも「立てば芍薬、座れば牡丹」ですから、観賞価値満点のお花です。

牡丹にくらべて芍薬は優しい感じの花姿で、より、たおやかで女性的な雰囲気があります。

最近は欧米で改良が進んで現代的な花姿の品種が増えました。

牡丹との交雑種も数多く発表されています。

改良の結果、蒸し暑い日本の気候に

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