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芍薬デビューしてみませんか?

牡丹園は各地にありますし、寒牡丹は冬の風物詩になっていますが、シャクヤク園はあまり見かけないですよね。

それでも「立てば芍薬、座れば牡丹」ですから、観賞価値満点のお花です。

牡丹にくらべて芍薬は優しい感じの花姿で、より、たおやかで女性的な雰囲気があります。

最近は欧米で改良が進んで現代的な花姿の品種が増えました。

牡丹との交雑種も数多く発表されています。

改良の結果、蒸し暑い日本の気候にも強い品種が多くなりましたので、この機会にシャクヤクデビューしてみませんか?

シャクヤクの種類

ボタンとシャクヤクは交雑可能な近縁種ですが、ボタンは樹木ですが、シャクヤクは宿根草になります。

シャクヤクの育種は中国の宋の時代に始まったとされ、日本には江戸時代以前に中国から伝わったと思われます。

日本の伝統的なシャクヤクは和芍薬やジャパニーズタイプと呼ばれ、基本は一重咲きで中央のおしべが大きく盛り上がった翁咲きが有名ですね。

肥後芍薬が有名です。

その後、フランスで改良が進み千重咲きの大輪の西洋シャクヤクが生まれました。

さらにボタンとの交雑種も日米で盛んに作出され、現代では華麗で豪華なアメリカシャクヤクが主流になりつつあります。

白花のヤマシャクヤクは日本原産でシャクヤクとは別種になります。

おすすめの品種としては半バラ咲きのサラ・ベルナール、滝の粧、微妙な色違いの三段咲きのソルベ、翁咲きのボウルオブビューティー、黄花の楊貴妃などが有名ですね。

ポット苗の植え付け

秋から春にかけて出回るポット苗をそのまま庭に植え付けても活着しないことがあります。

芽が出ていないポット苗は8号鉢などに根鉢を崩さずに仮植えして芽出しをしてください。

その後、秋まで日当たりと風通しの良い場所で管理し、涼しくなってから古い土を取り除いて庭か大鉢に植え付けてください。

すでに芽がでていたり開花株はそのままポットや鉢のまま秋まで管理して、涼しくなってから庭や鉢に植え付けましょう。

シャクヤクの管理

ゴールデンウイークの頃に細い茎や蕾のついていない茎を根元から切って間引き剪定してください。

また脇についた蕾は摘み取って一番上の大きな蕾だけ残すようにしましょう。

風の強い場所では支柱を立てるのを忘れずに。

花が傷みだしたら早めに花がらを摘んでください。花後に緩効性の化成肥料か液体肥料をあげます。

ポット苗や鉢植えのシャクヤクは水切れしやすいので注意してください。

シャクヤクは暑さに弱い品種が多いです。ポット苗や鉢植えは真夏には涼しい半日陰に移してあげましょう。

真夏には肥料が切れるようにしておきます。

シャクヤクは根が弱いので植え付けや植え替えは必ず9月下旬から10月にかけて行ってください。

また株分けもできますが、かなり弱ります。

できれば5,6年は植えっぱなしの方がいいでしょう。

病害虫としてはアブラムシやうどんこ病、灰色かび病に注意しましょう。


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