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【マルタの猫スポット】マルタで猫に逢いたければここに行け!

地中海の楽園マルタ共和国。

遠い小さな島国で、一昔前までは知る人ぞ知るマニアックな国でしたが、近年は「猫の楽園」として日本での知名度も上がってきました。

これも猫ブームのおかげです(笑)。

温暖な気候で人々の気質がおおらかなマルタは、猫にとって棲みやすい土地らしく、なんと70万匹もの猫がこの国に暮らしていると言われています。

日本のメディアでも、たびたびマルタの猫が紹介されました。

しかし一部の旅行者からは、マルタに行ったものの、実際にはほとんど猫に逢えなかったとの声が上がっています。

私自身、語学留学で初めてマルタへ渡った二十余年前から、何度かこの地を訪れていますが、年々猫の数は減っているんじゃないかと感じています。

実際、都市部での猫との遭遇率は、当時より確実に下がりました。

それには、大きな理由が2つあると推測しています。

1つは、ボランティアのTNR活動によるもの。

街中で見かける猫は、多くが耳に切れ込みが入っています。

2つ目は、街に人が増えたこと。

年々マルタを訪れる観光客の数は増大し、首都バレッタや繁華街のスリーマは、いつも大勢の人でにぎわっています。

人が多すぎると猫はどうしても表通りには出てこなくなるため、以前のように街角でひょっこり猫に遭遇する機会が減ってしまいました。

これらの理由から、特に観光客が訪れるエリアでは、猫に逢いにくくなっているものと思われます。

しかしマルタは、もともと猫にやさしい国。
ちゃんと猫の居場所は確保しています。

マルタ国内の随所に猫が集まる「猫コミュニティー」が存在し、地元の人やボランティアさんが、しっかり世話をやいているのです。

それらの一部は有名な猫スポットとなり、観光客からも注目されています。

つまり、マルタで猫に逢いたければ、そういう場所をピンポイントで狙えばいいのです(笑)。

今回は、私が実際に訪れたマルタの猫スポットを、いくつか紹介したいと思います。



インディペンスガーデン(スリーマ)

マルタの繁華街スリーマ。
そのスリーマを海に沿って歩いていると、ある地点で大きな猫の像が目に入ります。

その巨大猫像(アタス君というらしい)が建つ公園が、「インディペンデンスガーデン」です。

猫像アタス君が建つインディペンデンスガーデン
WF8X+G6Q, Triq It - Torri, Tas-Sliema, マルタ

歩道を下りていくと、海の前に広がる空間が公園になっています。
公園の広い敷地には樹木が植えられ、ベンチや遊具が置かれています。

海に面した公園はこんな感じ

そして公園の草陰に目を凝らすと、たくさんの猫たちが身を潜めているのです。

歩道から公園へ下りてくると、木陰で猫を発見
植え込みにいた猫と目が合った
草陰でご飯を食べていた猫
植え込みの中に猫ハウスが設置されていて、ハウスの上で毛繕いする猫
植え込みでホリホリする猫
まさか?と思ったらその通りだった(汗)
ベンチの背もたれで昼寝する猫

そして、公園の一部のベンチには猫ベッドが設置されていて、常時何匹かの猫たちが中で昼寝をしています。


ベンチの猫ベッドで昼寝する猫
それぞれマイベッドがあるのだろうか?
みんにゃリラックスしてるのがよくわかる


そんな公園の猫たちを、時々散歩中の人が愛おしそうに眺めています。

インディペンデンスガーデンは、市民にとっても猫にとっても憩いの場であるようです。


公園に描かれたかわいい壁画


キャットサンクチュアリ(バレッタ)

バレッタ旧市街の外れにある公園、「ロウワーバラッカガーデン」。

そのロウワーバラッカガーデンの下は断崖になっていて、崖を下りてくると海岸が目の前に広がります。

ロウワーバラッカガーデン
Lvant, Il-Belt Valletta, マルタ
ロウワーバラッカガーデンの崖下はこのような海岸になっている

ひっくり返ったボートやかわいい小屋が並ぶリゾートっぽいエリアですが、この辺りは「キャットサンクチュアリ」と呼ばれ、たくさんの猫たちが棲みついています。

海岸へ下りてくる途中、さっそく猫に遭遇
あの白黒猫についていくと……
なんと奥には、猫ハウスと住猫がいた
ツッコミを入れる猫(笑)
夫婦だろうか?
やがて木に登って住猫同士で遊び始める
あんなところでポツンと昼寝している猫もいた
ひっくり返ったボートの下を覗くと、そこにも猫がいた


キャットサンクチュアリ、私も直近でマルタに行ったときに初めて知りました。

ここでは総勢何匹の猫が暮らしているのかわかりませんが、私が見たときにはざっと5~6匹いたと思います。

天気のいい日には、近くの海岸で釣りをしている人から魚をもらっているのかもしれません。

フロリアーナの公園

フロリアーナは、首都バレッタの隣りの地区です。

そのフロリアーナに、道路に面した縦長の公園があります。
バレッタ旧市街から徒歩8分くらいです。


あの青線で囲った公園
VGV4+QH4, Triq Sarria, Il-Furjana, マルタ


この公園の隅っこに、猫のアパートのようなハウスが置かれています。


公園の中に設置された猫ハウス
ハウスを覗くと昼寝している猫がいる


ハウスの前には猫皿もあって、誰かが定期的にごはんを届け、世話しているものと思われます。

ただ、日中は中で昼寝している子以外は公園のどこかに散っていると思われるので、総勢何匹くらいの猫がいるのかはわかりません。

公園の花壇の方で昼寝していた猫


バレッタから近いので、気軽に遊びに来られるでしょう。

世話する人が、ごはんを届けに来るときが狙い目です。

アルゴッティ・ボタニカル・ガーデンズ(フロリアーナ)

上記公園の隣りにあるのが、植物園「アルゴッティ・ボタニック・ガーデンズ」です。

下記の記事でもマルタの穴場的スポットとして紹介しましたが、この植物園、たくさんの猫たちが潜んでいるのです。


アルゴッティ・ボタニック・ガーデンズ
Triq Vincenzo Bugeja, Il-Furjana, FRN 1553 マルタ
門をくぐると、さっそく2匹の猫がお出迎え
植物園の木陰でかたまっていた猫たち
ベンチにスリスリするサビ猫
奥にもサビ猫

そして私が植物園を訪ねたとき、ちょうどボランティアの女性が猫のごはんを届けに来たのです。

すると園内の猫たちが、いっせいに女性のもとへ押し寄せて来たのでした。


いつの間にか植物園の前にぞろぞろと猫が姿を現すと思ったら……
そこへ大袋を抱えた女性が現われ、猫たちは彼女についていく
女性がごはんの用意を始めると、いっそう猫たちが集まってきた
猫たちが順番にごはんをもらっていく
一体この植物園のどこに、これだけの数の猫が隠れていたのだろう?

やはりより大勢の猫に逢いたければ、ごはん時を狙うべきですね(笑)。
可能性が高いのは夕方です。

今回、都市部から近く、行きやすい猫スポットをピックアップしてみました。
これらの場所は、マルタ初心者の観光客でも、容易にアクセスできると思います。

地方ではもっともっと猫遭遇率が高いし、地域猫が集まって暮らす猫コミュニティーは、随所に存在しています。

目を凝らして歩いていると、思いがけないところに猫コミュニティーが見つかるかもしれません。

道端に猫ベッドや猫皿が置かれていたら、近くに猫コミュニティーがある証拠です。

次回は、愛猫家にぜひ行ってほしいマルタのある施設を紹介します。

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