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独断と偏見のちょっとマニアックなマルタおすすめスポット

今日は久々に海外の話を。

その舞台は、地中海に浮かぶ「マルタ共和国」。

淡路島の3分の2ほどの国土面積に約52万の人々が暮らす島国で、コンパクトな国土ながら「バレッタ旧市街」「巨石神殿群」「ハイポジウム」の3件の世界遺産を有し、美しいビーチには毎年たくさんのリゾート客が集う観光大国です。

旧英国植民地で英語が公用語なため語学留学の地としても人気が高く、私も20数年前、このマルタ共和国へ3か月の留学をしたことがありました。

それ以降、マルタは私にとって第2の故郷とも呼ぶべき思い出深い土地となり、その後も何度か旅行で訪れています。

直近で訪れたのは、2023年年明け。

コロナ後3年ぶりとなる海外旅行でどこへ行こうか選ぶとき、やはり真っ先に浮かんだのは、思い出の地マルタでした。

20数年間に渡ってマルタを見てきましたが、変わった点とそうでない点、この国のいろんな顔が垣間見られました。

今回はそんなマルタの、私の好きなスポットを選出してご紹介したいと思います。
ややマニアックな視点の入った、独断と偏見で選ぶおすすめスポットです(笑)。



首都バレッタ

まず外せないのは、世界遺産にも登録されている首都バレッタの旧市街。
16世紀にヨハネ騎士団が築いた城塞都市です。

バレッタのメインゲートをくぐると、旧市街の真ん中に通っているのがメイン通りの「パブリックストリート」です。
パブリックストリートを中心に、碁盤の目のように街並みが形成されています。

バレッタ旧市街のパブリックストリート
いつも大勢の人が行き交っている

パブリックストリートには、マルタ観光の目玉でもある豪華絢爛な「聖パウロ大聖堂」が見られます。

バレッタを観光するときは、パブリックストリート中心に歩けば迷うことはありません。

私のお気に入りは、バレッタから眺める海の景色です。

旧市街から東側の方へ下りてくると、眼前に海が広がります。
この辺り一帯の海を「グランドハーバー」と呼び、バレッタ旧市街の高台からは、対岸の城壁が臨めます。

グランドハーバーと対岸の城壁

青空と地中海のコバルトブルーと、対岸の城壁のセピア色のコントラストが幻想的で、まるでファンタジー映画のような景色です。

なお、バレッタでは季節ごとに様々なイベントが行われています。
イベント時期にマルタを旅したら、ぜひバレッタに足を運んでみて下さい。

バレッタで行われるクリスマスイベント「Fairyland Malta」


古都ムディーナ

マルタ内陸部の城壁で囲まれた中世の街ムディーナ。
ここはバレッタ建設前、マルタの首都だった街です。

遷都後は人が流出して寂れ、「サイレントシティー」と呼ばれるようになりました。

アクセスは、バレッタから#51~53のバスで25分程です。

ムディーナのメインゲート

ゲートの先は、中世のまま時が止まってしまったかのような街並みが広がっています。

ムディーナの街中
ムディーナの聖パウロ大聖堂


裏通りは中世都市に典型的な細い路地になっていて、ひと気が少なくまさにサイレントシティー。

ムディーナの裏通り


同上

このような通りを歩いていると、うっかり中世の世界に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚えます。

ムディーナ北端の一角はバスティオン広場といって、ここには周りの景色を一望できる展望台が建っています。

ここから臨めるムディーナ周辺の田園風景は、マルタ国内でも私が大好きな景色の一つです。

ムディーナ・バスティオン広場からの眺め
辺りにはのどかな田園の景色が広がっている。
あまり日本では見られない景色ながら、懐かしさと同時に異国情緒を感じる。

ムディーナに行くと必ず入る、お気に入りのレストランがあります。
城壁沿いの雰囲気あるレストラン、「バッカス」です。

Bacchus Restaurant
VCM3+X32, Triq Inguanez, L-Imdina, マルタ

城壁の一部を改装して造られたレストランなので、中はまるでダンジョンのよう。

格式のわりに気軽に入れ、料理もおいしくリーズナブルです。


ダンジョンのようなバッカスの店内
メインのニョッキとお通しのマルタパン、マルタのローカルビール
どれも上品な味でおいしい


シャーラの村

シャーラは、姉妹島ゴゾの内陸部に位置する村です。
(マルタは、マルタ島・ゴゾ島・コミノ島で形成されている)

シャーラまでのアクセスは次の通り。

  1. マルタ島北東部の港チェルケウアからフェリーでゴゾに渡る

  2. フェリーを下りたらゴゾの首都ビクトリアまで#301バス

  3. ビクトリアで#307バスに乗り換えシャーラ下車

ゴゾ島に向かうフェリー
ゴゾの港ムガールに船が到着したところ

シャーラは小さな村ですが、世界遺産・巨石神殿群の一つ「ジガンティーヤ神殿」があり、観光客がぼちぼち訪れます。

ジガンティーヤ神殿
これは2013年に訪れたときのもの


村の中心部以外は延々と田舎道が続いていて、ザ・マルタというべき田園地帯。静かで平和で、田舎ステイしたい人にはもってこい。

シャーラの村の中心の広場
正面は聖誕マリア教区教会
シャーラの周りの田園地帯


ところで、マルタといえば「猫の楽園」というイメージがあるかと思います。

とはいえ、首都バレッタや繁華街スリーマのような都心では、近年人が増えたせいか、以前より猫を見かけなくなっています。

街中でばったり猫に遭遇する確率が減っているのです。

が、ここシャーラでは、のどかで車の通りが少ないからか、猫との遭遇率が非常に高いです。

猫好きで猫目当てでマルタに来る人は、ぜひシャーラの村を訪問することをお勧めします(笑)。

道端で見かけた薄茶の兄弟(?)
朝ごはん中だったらしい
軒先にやたらたくさん猫がいた立派なお屋敷
同上
滞在したホテルの近くにいた猫たち

なおシャーラのホテルは、こちらで書いた「コルヌコピア」がお勧めです。

参照記事
 ↓


アルゴッティ・ボタニック・ガーデンズ

首都バレッタの隣りの地区を、フロリアーナといいます。

そのフロリアーナに、「アルゴッティ・ボタニック・ガーデンズ」という広々とした植物園があります。

アルゴッティ・ボタニック・ガーデンの入り口
Triq Vincenzo Bugeja, Il-Furjana, FRN 1553 マルタ

バレッタから徒歩8分くらいです。

緑の多い空間で、その上人通りも少なく静かに散歩するには最適。
さらに、ガーデンからの眺望も素晴らしいです。

植物園の中の通り
園内にあった不思議な噴水
植物園からの眺望

穴場的な癒しスポットと言えるでしょう。

そしてこの植物園、草陰を覗くと、あちこちに猫が隠れているのです。

植物園の草陰から顔を出す猫
同上

そしてある夕方のこと。
植物園に、ボランティアの女性がごはんを届けにやってきました。

すると園内の猫たちが、いっせいに集まってきたのです!

ごはんを届けに来た女性のもとに、大勢の猫たちが集まってきた!

一体園内のどこに、これだけの猫たちが隠れていたのでしょう?!

どうやらアルゴッティ・ボタニック・ガーデンは、猫コミュニティーの場となっているようです。

女性は、毎日のように植物園の猫にごはんを届けていると言っていました。

猫目当てでマルタに来る人は、このような猫コミュニティーを狙って来るといいと思います(笑)。

……以上が独断と偏見で選出した、マルタおすすめスポットです。

マルタは魅力的な国なので、まだまだ素晴らしい場所があるのですが、長くなるので今回はこれくらいにしておきます(笑)。

また近いうちにマルタについて語りたくなるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

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