200字意見文6 地方のバスが存続するにはどうすればいいのだろうか

 本日は地方のバス事情について書いていきたいと思います.出典は日経産業新聞3月25日の記事です.
 

  1. 地方のバス事情とは

  2. ダイナミックルーティングのバス運転

  3. 意見文

  4. 補足

の順に説明をしていきますので最後まで読んだいただけると幸いです.

 1地方のバス事情とは
 皆さんは地方のバスと言われるとどのようなイメージをお持ちでしょうか.私は路線バス乗り継ぎの旅を見ていたので本数が数えられるぐらいしかないとかこの先バスがないなんてことを想像してしまいます.最近はコロナのために利用者が減って廃止となるバス路線が増えています.そもそもコロナが蔓延する前から路線バスの廃止というのは行われてきました.下にはそれぞれの年度に廃止された路線バスの長さを示す表があります.

 場所は明らかではありませんがひっそりと路線バスの廃止が進んでいたことがわかると思います.下には3大都市圏のバスの輸送人員と地方のバス輸送人員を表す表があります.これを貼ってしまうと先程の廃止路線が地方に偏っているように見えますが、バスの需要の減少が大きいことがわかります.
 

 三大都市圏のバス輸送人員が減少しにくいのは下のように人口が流入しているからとも言えます.

 人口が減るとバス路線の維持が難しくなって廃止になる.そんなスパイラルがある.一方で下図のように公共交通が減って自動車が運転できないと生活できないという声が多い.ということはバスなどの公共交通の存在は不可欠である.

 そこで地方のバス会社の中にはそんな需要を掘り出すために様々な取り組みを行っている.それがダイナミックルーディングでのバス運転である.

2ダイナミックルーティングのバス運転
 ダイナミックルーティングとはなにか.それは既存のバス停だけでなく仮想のバス停、臨時のバス停を置き、仮想のバス停には予約を入れるとバスが仮想のバス停まで来るというサービスです.予約がないときは仮想のバス停を通らずにバスは運行します.バスというのはルートが決まっていて、バスが近くに来ないという人にとってこのサービスというのは有効です.特に高齢者であれば歩く距離を短くしたいという要望はあるでしょうし、需要がないところは通過できるので負担というのも増えにくいと思われます.会津若松市の場合スマホと病院や商業施設の人が代行して予約するサービスの2つがあり、どんな人にも使いやすい環境ではないでしょうか.
 また生徒など通勤に用いる人にも有用なサービスになりえます.学校では学期始めなどは短縮授業があり、午前中で学校が終わることがあるのですが、このサービスを使い、普段は昼間学校に仮想のバス停を置いて短縮の日だけ予約してバスが来るようにすれば一日中バスが学校を寄る必要がなくなりルートの短縮ができます.
 このようにダイナミックルーティングでのバス運転は突発的な需要にも対応ができるのではいでしょうか.

3意見文
 このように地方のほうが都会よりも臨機応変に対応ができるような環境が求められているのではないでしょうか.というわけで意見文.

地方において人口が減少しバスの需要が減ってきている.そのためバス会社はバス路線の維持に困窮しているが、バスは病院や駅等を通り普段の生活においてなくてはならない存在である.そこでバスのルートを最低限に短くして効率化する一方で、予約が入ったときだけルートを変えるなど様々な需要に対応ができるような柔軟な経営を行うことが求められているのではないだろうか.

4補足
 今回は地元の人の利用に言及したが、観光客などその地域に馴染みのない人も使えるような方法で運行をしたほうが使いやすいバスになると思われる.

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