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ジェームスボンドは、いつでも僕の中にいる

自称東京生まれのジェームスボンドの僕は、小さい頃から007シリーズに憧れを抱いてきました。ショーンコネリー。テモシーダルトン。歴代、素晴らしいボンドは何人かいますが、やっぱり1番はダニエルクレイグ。

彼が現れる前の007シリーズは、小粋なジョークとスパイガジェットは満載でしたが、無骨さやシリアスさはありませんでした。しかし、ダニエルクレイグの007「カジノロワイヤル」からはジェームスボンドの内面がフォーカスされるようになりました。

これはアメコミヒーロー映画の影響もあったと思います。スパイダーマンも、バットマンもヒーローの苦悩を描くことで大成功を収めたました。苦しみを表現することで聴衆の共感を得たのです。そして007シリーズにもその流れが踏襲されました。

殺しのライセンスを得たばかりの駆け出しのスパイであるボンドは、ある任務でヴェスパーという女性と出会います。最初は反発しあう2人でしたが、やがて惹かれ合います。ボンドは彼女のために、スパイを辞めるとまで言い出します。しかし、彼女はある組織の陰謀から逃れることができず、ボンドを裏切り、彼の腕の中で命を失います。

続く2作目の「慰めの報酬」はボンドの復讐の物語です。ヴェスパーを失い、組織への復讐にとらわれたボンドは誰彼構わず相手を殺し、MI6からも孤立して行きます。失った女性への想いを捨てきれず、苦悩するボンド(女性とは寝ますが)・・・ああ。なんてカッコいいのだろう。まるで小説「鎗ヶ崎の交差点」の主人公みたいですよね。(違うか)

残念ながら「慰めの報酬」の興行成績が悪かったことから監督が変わり、今はまた昔の007寄りの作品になってしまっていますが、「カジノロワイヤル」「慰めの報酬」の失った愛を求めるボンドはずっと僕の中にいて、これから書く作品にも多大なる影響を与えてくれることでしょう。


僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。