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5/25ニューアルバム「シティーボーイの憂鬱」リリースします

5/25ニューアルバム「シティーボーイの憂鬱」リリースします。なんだかレモン牛乳感の強いジャケットになっておりますが、村上龍氏の「テニスボーイの憂鬱」という小説をテーマとしておりまして、文庫本の表紙をオマージュしております。

なぜ「テニスボーイの憂鬱」をテーマにしたかと言うと、この小説が満たされているのに、満たされない世代をよく表していると感じたからです。昔から好きだった小説ではあったのですが、読んだ当時に若かった僕には「おぼっちゃまの贅沢な悩み」をテーマにした小説としか思えませんでした。

だけど、このアルバムを制作する前にふと読み返してみると、おぼっちゃまとかそう言うことではななくて、中年世代の「満たされているはずなのに満たされていない。そしてなんで満たされないのかが良くわからない」と言う世代特有の答えのない悩みを表現しているように感じたのです。

ある程度お金も稼いで、なんとなく認められて、だけどずっと「これでいいのか」と問いかける自分がいて。だけど、今の自分を全て捨てる勇気もなくて。そんなことを考えている間に歳は重なっていって・・・若い時には勢いで片付けられたのに、様々なものを背負ってそれだけでは生きていけないという葛藤とか、失いたくない大事なものと「まだこれから」と言う捨てきれない蒼い想いの狭間で揺れる感覚が今の僕や、あるいは周りの同世代の気持ちを的確に表しているのではないかと考えて、テーマとすることにしました。

直接全ての曲がこの小説に関わった内容ではないのですが、隅々にテイストを盛り込んだつもりです。「恋が過ぎ去った後に残るのは」と言う曲では、本繋がりで僕が若い頃に読んでいた小説のタイトルを使って詞を書いたりしています。

渾身の10枚目のアルバム。10枚目にして、自分らしい曲と詞とラップのテイストがわかった気がしています。10枚目と言っても3年の間に、なので歴史があるわけでもないですがよくここまでやってきたなと思っています。

ぜひ、多くの方に聴いていただきたいので少しでも興味を持っていただいたら下記リンクから視聴していただければと思います。

現在はiTunesでしか聴けないですがリリース日には各配信サイトへのリンクが表示されます。よろしくお願いいたします。

シティーボーイの憂鬱


僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。