深井 順一・生まれつき難聴で補聴器の仕事をしている人

自分自身が難聴者で補聴器を使っている当事者であること。ここを活かしながらnoteを書い…

深井 順一・生まれつき難聴で補聴器の仕事をしている人

自分自身が難聴者で補聴器を使っている当事者であること。ここを活かしながらnoteを書いています。お店については、こちら→https://l-s-b.org/ (パートナーズ補聴器)

最近の記事

障害者雇用促進法による障害者雇用の話を聞いて

私自身、補聴器のお店をしているのですが、その中には、身体障害者手帳をお持ちの方も来られます。 そして、その中には、障害者雇用促進法によるいわゆる障害者枠での採用、雇用についての話を聞くことがあります。 私自身は、障害者手帳がないため、そういった制度を利用して採用されたことはありません。ですので、自分が経験したことがない世界の話は、興味があり、よくお客さんとお話をします。 その話を聞いて感じたのは、やはり障害者こそ、自分自身は、どのようなことができるのか、どのようなことな

    • 補聴器で聞こえを改善する際に大事になること

      補聴器で聞こえを改善する際に大事になることは何か。そのように言われたら、私の場合は、「できることとできないことを分け、できる部分をしっかりと改善すること」と答える。 補聴器において問題になることは、補聴器をつけても耳が治るというところまで、行かないところだ。そうなると、どこまで改善できるのか、どのようになったら良いのかがよくわからない。 補聴器を使う方からすると聞こえにくさがあるので補聴器で改善したい。となるのだが、じゃあ、その聞こえにくさは、補聴器をつければ治るのか、改

      • 補聴器の世界は、属人性が高い

        私自身が所属しているのは、補聴器の世界だが、この世界を見てみて感じるのは、つくづく、補聴器の世界は、属人性が高い。ということだ。 属人性とは、人による違いが大きい。という状態だ。その人にしかできないことやその人ならではの解決方法、その技量、技術、スキルの差がとても大きい。 会社やお店といった概念でいうと、そういったものはない方がいいのだが、(誰でも同じ成果や結果を出せた方がいい)補聴器は、とにかく相談の経験や改善の実践がものをいう。なので、どうしても属人性が高くなってしま

        • 苦しかった時の話をしようか、を読んで、難聴の方に合う仕事を考える

          年が明けて、ある本を読んだ。それは、苦しかった時の話をしようか、ビジネスマンの父が我が子のために書きたかった働くことの本質、森岡 毅著作だ。 私自身の興味の一つは、難聴の方は、どのようにしたらより良く生活できるようになるのか。ここがある。 今現在、難聴は治すことができない。補聴器をつけても聞こえにくさが残ってしまうので、その場合において困りやすいところの代表格は、仕事だろう。 仕事の際に聞こえにくさがあると、他の人は普通にできることが自分にはできない。そういった劣等感を

        障害者雇用促進法による障害者雇用の話を聞いて

          変化が怖かった私が変化を恐れなくなった理由

          最近、何か思いついたこと、これをしてみたい、と思ったことを実験したり、試したり気軽にできるようになった。 以前の私は、試すことにも何か抵抗を感じていて、まさに変化が怖かった人間だった。 時代の変化とともに自分も変わらなければいけない。でも、それをどうやったらいいのかもわからなかったし、変えてみて、悪くなったらどうしようと考える事もあった。 その結果、何もしないのが一番。という結論になることもあった。以前の私は、変化そのものに関して、恐れを感じていた。 そんな自分だが、

          変化が怖かった私が変化を恐れなくなった理由

          フィクションの良さとは、何か

          世の中には、2つの作品がある。フィクションとノンフィクションだ。私は、ノンフィクションの方が好きだった。というのも単純にノンフィクションものは、学べるものが数多く存在するからだ。 フィクションは、どうにもつくられた感や予定調和、最終的にこんな展開になるんだろうな。みたいなものが見えてしまい、あまり好きではなかった。 作品によっては、わざとすれ違いのようなものを発生させて駆け引きっぽいことをしたり、作品を長く上映したり、作るという制作社側、会社側の意図が透けて見えることもあ

          ヒカル氏の動画から学ぶ、プロフェッショナルとは

          最近、Youtubeを見ていたら、何気なく、令和の虎にYoutuberのヒカル氏が出ているものを見た。 個人的には、とても学びになった。学びになったのは、ヒカル氏は、成果に対し、非常に誠実であることだ。私は、彼のことをあまり知らないが、実に学びが多い内容だった。 このnoteは、日記帳なので、こういった内容も共有していこう。 令和の虎とは上記に載せた令和の虎は、昔、マネーの虎というTV番組のオマージュで、お金を借りたい志願者とお金を貸したい事業者(出資者)のマッチングを

          ヒカル氏の動画から学ぶ、プロフェッショナルとは

          今までハマった漫画からオリジンを読み解く

          最近、オリジンに関して考えることが多くある。作者やその作品から滲み出る作品性、大切にしている価値観、根底にある価値観。それらは、作者のオリジンが大きく影響している。ということだ。 言い方を変えれば、オリジンとは、自分らしさ。と言い換えることもできるかもしれない。自分らしさをどう作るのか。自分らしさは大事だという人は多い一方、では、どのように自分らしさを作るのか。そこを伝えられる人は、ほとんどいない。 オリジンとは、まさにその人の原点、原体験。その経験から、その人の価値観が

          今までハマった漫画からオリジンを読み解く

          ハガレン、銀の匙から読み解く作者の滲み出るオリジン

          少し前にオリジンに関するnoteを書いた。私の興味の一つは、優秀な人は、なぜ優秀なのか。がある。そして、あわよくばその優秀な部分を盗み、自分にも転用していきたい。 20代の頃、とある上司に「仕事は教えてもらうものではなく、盗むものだ」と教わった。 当時は、学生気分だったこともあり、だいぶ理不尽だと感じたが、今では感謝している。教えてもらうのではなく、仕事を見て、それを盗む。そして、自分に転用させる。その基礎が20代の頃に培われたことを感じているからだ。 難聴の人の一つの

          ハガレン、銀の匙から読み解く作者の滲み出るオリジン

          明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

          新年、明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 さて、今年一年はどのような一年にしていくのか。と考えたことをずらずらと書くのが通例かと思いますが、正直、私自身としては、今年もやることは変わりません。 私の目的は、難聴の方をより良く生活できるようにすることであり、そのための手段が変わることはあっても目的が変わることは(今の所)ないからです。 その目的は、新年になろうが、来年になろうが変わりません。時代の変化や取れる手段の変化によって変わる部分はある

          明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

          今年もお世話になりました。良いお年を。

          今年最後のnoteということで、今年もお世話になりました。12月からはじめていますので、まだ短いのですが、ご覧いただいている方には、ご挨拶させていただきます。 今年は、どのような一年だったでしょうか。良い一年だった方もそうでない方も良いお年をお迎えください。そして、また来年もよろしくお願い致します。 簡単にですが、ここからは、私の一年、ということで、今年一年、読んでよかった本に関して、紹介します。 今年のマイフェイバリットBookは、トランジション 著:ウィリアム・ブリ

          オリジンという発想に辿り着くまで

          さて、先日は、難聴の人に合う仕事は?という内容で、そのヒントは、オリジンにあるのではないか。と書いた。 あくまでも自分自身の感覚だが、人それぞれ性格も違えば、特性も違う、できることも違う。だから、自分ができることを各々が探す必要がある。 では、それをどう探すのか。それがオリジンになる。前回は、自分の経験から書いたが、今回は、全体的にこのオリジンという発想に辿り着くまでを書いていきたいと思う。 難聴の方が仕事をする、ということの課題難聴の場合、今現在、補聴器をつけても耳を

          難聴の人に合う仕事は、何なのか

          難聴の人に合う仕事とは、何か?これは、私の中で考え続けているテーマの一つでもある。 私の苦い経験の一つは、仕事だった。高校2年生の頃、遊ぶお金欲しさにアルバイトをするようになるのだが、その際、何も考えていなかったので、飲食店でアルバイトした。 しかし、飲食店は、騒がしいし、多くの人がいて、いろいろな角度から色々言われるしで、後から考えてみたら、とても難聴の人が働けるような環境ではなかった。 そのようなものとは気が付かず、子供の頃の私は、そういった環境で働き、全くうまく働

          どのようにしたら難聴の人に補聴器で貢献できるのか

          どのようにしたら難聴の人に補聴器で貢献できるのか。ここは、今なお続く私の中にある問いかけの一つだ。 今現在、難聴は残念ながら治療する術がなく、その状態を良くしていくのであれば、補聴器をつけてよくしていくしかない。 しかし、補聴器も完全ではない。補聴器をつけても聞こえにくさは残るし、人によっては、ほとんど効果がない場合もある。 耳という器官は非常に複雑で、音を感じ取る神経が悪化している以上、それを補聴器で物理的に良くすることは可能なのか?と、生まれつきの難聴者でかつ補聴器

          どのようにしたら難聴の人に補聴器で貢献できるのか

          僕はパートナーのために補聴器をつけることにしたんだ。と言った人がいた

          私の良いところの一つは、お客さんに色々と聞けることだ。自分でお店をやっていて、かつ、自分自身も難聴者で補聴器を使っていることをそのままお客さんに伝えているので、お客さん側も私のことを知っている。 だから、本業のほか、それ以外の補聴器のこと、難聴のことなどの雑談も多い。 その雑談の種類は、仕事のこと、普段の生活のこと、健康のこと、お金のこと、実に様々だ。 さらに大抵が私よりも年上なので、その経験から学べることをそのまま私は学んでいる。たまにどちらがお客さんなのかわからなく

          僕はパートナーのために補聴器をつけることにしたんだ。と言った人がいた

          アドラー心理学 嫌われる勇気が難聴の人にオススメな理由

          少し前にアドラー心理学 嫌われる勇気に関することを記載したが、個人的には、難聴の方におすすめな本になる。 この本は、全ての悩みは、対人関係にある。と考え、そこから、どのようにして、他者と良い関係、良い距離感を保つか。ということを考えた心理学になる。 例えば、お金がある、ない。容姿がある、ない。学力がある、ない。は、全て他者と比較する事から起こる事である。つまり、自分は他者と比べて○○だから。というのは、全て他者の存在があることによるものだ。 さらに、人と人とがお互いに幸

          アドラー心理学 嫌われる勇気が難聴の人にオススメな理由