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変化が怖かった私が変化を恐れなくなった理由

最近、何か思いついたこと、これをしてみたい、と思ったことを実験したり、試したり気軽にできるようになった。

以前の私は、試すことにも何か抵抗を感じていて、まさに変化が怖かった人間だった。

時代の変化とともに自分も変わらなければいけない。でも、それをどうやったらいいのかもわからなかったし、変えてみて、悪くなったらどうしようと考える事もあった。

その結果、何もしないのが一番。という結論になることもあった。以前の私は、変化そのものに関して、恐れを感じていた。

そんな自分だが、最近は、変化を恐れなくなった。変化を恐れなくなったというよりも気にしなくなったというのが本当のところか。

このように変化した理由は、自分の中の軸がある程度決まったこと、そして、仕事は楽しいかねという本を読んだのがきっかけだった。

仕事は楽しいかね 著作デイル・ドーデン

私の中で大きなパラダイムシフトを起こしてくれた本は、7つの習慣とアドラー心理学 嫌われる勇気だが、そこに負けずとも劣らない名著だと感じているのが、仕事は楽しいかね、になる。

仕事は楽しいかね 著作:デイル・ドーデン

主に仕事に関する哲学のようなものがまとめられており、仕事という枠をこえ、人生、そしてどのようにしたらより良く生きることに繋がるのか。そこに関して書かれた本になる。そして、この本の内容は、今まで自分が生きてきた中で、まさにその通りだ。と感じる一冊だった。

この本が主体としているのは、試すことの大事さだ。人は変わることは苦手だが、試すことは好き。だから試すことから始めて、うまくいったものだけ残せばいい。

私が学んだことを出すと、

  • 君たちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ

  • あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること

の2つが大きい。

大事なことは、試してみてから考える

事業というと、こんな風にすればうまくいく。このようなやり方があるなど、いろいろあるが、正直、最終的にはやってみて、そこから実際の感覚を掴み、それを軸に変えていくことが必要になる。

頭の中だけで計算できることはなく、現実と想像は違うものである。私もお店を構えて、8年ぐらいになるが、まさに自分がうまくいっている時というのは、自分の頭の中だけで考えてお店を作るのではなく、実際にどのような人が来たのか、どのような方に自分は貢献できたのか、そういった方をより集めることはできるのかなど、やりながらどんどん修正していった。

初めてお店を作るという事もあり、計画書もなければ、やり方すらもよくわからなかった。

今思えばそれが逆に良かった。変に意識が固まっておらず、実際に起こっていることから物事を考える。多くの人は、頭から考えるかもしれないが、私の場合は、実際に経験してから、そこから物事を考えるタイプの人間である。

それを体現したのが、まさに、試してみた結果失敗したのではなく、試すこと自体が欠落していた。という言葉だ。

試してみて、そこから物事を考える。頭で考えたものを試してみるのではなく、試してみた結果から、物事を考えるということだ。

本当に頭が良い人は、仮説という言葉を使うが、仮の説を立てて、そして実施してみる。その結果、実際のところがわかる。今度は、実際のところから物事を考える。という流れだ。

多くの人が陥る罠はここにある。そもそも物事の実際がわからない状態で考えても、実際の物事と乖離した結果にしかならない。だから、試してみた結果、物事の実態を知った上で考えることが大事なのだ。

試してみた結果失敗したのではなく、試すこと自体が欠落していた。この言葉は、私に多くの学びを与えてくれた。

あらゆるものを変え、もう一度変える

もう一つは、あらゆるものを変え、もう一度変える。この言葉だ。この言葉は、どのようにしたら良くなるのか、を実験している最中に、本の中に出てくるマックスエルモアという人物が発する言葉だ。

多くの人は、変化を恐れる。それは生物的な部分は確かにあると思うが、今の私が思うのは、おそらく、自分自身の中にある物事の軸がないからなのではないかと思う。

物事の軸とは、どのように自分は生きていきたいのか。どのような人生を歩んでいきたいのか。事業の場合は、どのような事業を作りたいのか、どのような事業で社会に貢献するのか。会社の場合は、ミッション(理念)がそれに当たる。

あくまでも私の場合だが、自分自身の軸がある程度、定まり、そして、あらゆるものを変え、もう一度変える。という言葉を聞いた時、あまり気にならなくなった。

ちなみに私自身がお店のミッションにしているのは、"難聴の方をより良く生活できるようにする"になる。これがお店をしている理由になり、お店がお客さんに提供しているものであり、私が働いている理由もこれだ。

すると、難聴の方をより良く生活できるようにする、という内容を軸に全てを取捨選択することができる。合わないものは、しなくていいし、これはあったほうがいいかな。というものは、入れる。

実際には、あったほうが良くても今の自分ができること、できないことはあるし、それを入れるかどうかは状況にもよるが、軸ができるようになるとかなり取捨選択がしやすくなる。

そのようになれば、あとは、あらゆるものを変え、もう一度変える。ここが活きる。

時代はいつだって変化する。技術だって、テクノロジーだって変わる。だから、今の時代にあった自分が考えるミッション、私の場合は、難聴の方をより良く生活できるようにする。を提供できればいいということがわかる。

このようにわかった時、私は変化を恐れなくなった。これをすれば、自分が考えたミッションに近づくのか。それを考え、Yesであれば採用し、Noであれば採用しない。このように考えることができるようになったからだ。

なお、一応、ミッションなり軸なり書いているが、これらは、現時点でいい。仮説でもいい。今はこの軸で考える。で、やってみてから、いいね、になるか、う〜ん、になるかはわからない。

だから、仮説でいい。そして、やってみてから修正していき、自分に合う軸なり、ミッションなりにしていければいい。これらの部分は、時代によっても変わってくるからだ。

あともう一つ書くとしたら、私の場合、働くことに関しては、自分の能力を活用できるもので人に貢献できるもの。としている。

私の場合は、自分がしたいこと、好きなこと、やりたいことを仕事にはしていない。そうではなく、自分自身の能力が活きる文脈で、自分の能力を使って、他者に貢献できるもの。ここにしている。

仕事の基本はWin-Winだ。だから、自分が他者に貢献できるものを仕事にすることで、他者にWinを与えることができ、結果、他者から報酬(お金)という名のWinがもらえるようになる。

だから私の場合は、好きなこと、自分がやりたいことを仕事にはしていない。人との関係は、Win-Winしかありえない。だから、仕事も基本、Win-Winになるものしかしない。というのが私の考えだ。

こういった軸ができると、この仕事は他者に価値を与えることができるだろうか。を考えることになるし、あるいは、私の場合は、自分自身が難聴者なので、既存の物事に当事者としての付加価値をつけることで、さらに価値を上げられないか、そういった仕事はないか。と探していたりする。

そういったものは、まさに他者にWinを与えられる量を増やすことになり、与えられるWinが多くなるということは、帰ってくるWinも多くなるということだ。

このように軸ができるようになると、そこから、変えることがしやすくなる。

軸ができた後、あらゆるものを変え、もう一度変えるという言葉を思い出せるようにしておけるといいだろう。

変わることに慣れる

ここからはおまけの領域だが、個人的には、変わるということに慣れておくことは必要なことだと思っている。

というのも今現在、時代の流れが早く、会社よりも個人の方が長生きする時代だ。ということは、自分が生きている間にキャリアを変えたり、転職したりすることが普通になっているということだ。

その際に大事になるのは、変わることに慣れておくことだ。一度も変わったことがない人は、変わることを恐れる。しかし、一度でも経験しておけば「あの時はこんな感じだったな」と思い出しながらできるだろう。

初めての出来事は何が起こるかわからないが、2度目、3度目になると慣れてきて、あまり気にしなくなるものである。

離婚すると離婚グセがつく。という言葉がある。結婚する際は、盛大に結婚式なり、親戚、知り合いに祝福までされてしまったものだから、離婚しようとするとばつが悪く感じる。

しかし、一度でも離婚を経験すると、心理的にガラッと変わり、離婚がしやすくなる。あれだけ大変な離婚すらも楽にできるようになるのだから、慣れは怖い。

日本の場合は、土地柄もあるかもしれないが変わることに関して、極端に恐れる人が多い。しかし、それに慣れておき、何か起こった時に変えられるようにしておくこと。ここはすごく大事なことのように思う。

私も変わることに関して慣れておこうと思う。変わることに関しては、大きいものから小さいものまである。小さいものからはじめ、大きいものも慣れておかなきゃなと私自身も思う。

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