坂本祐子/フラワー&グリーンプランナー
フラワーディスプレイ専門の事務所の代表をしています。 2000年ごろから製作してきたフラワーディスプレイの記録写真。 生花、アートフラワー、屋外で生花をつかったフラワーディスプレイなども。 フラワーディスプレイの過去、現在、未来について書き残しています。 https://flowerandgreen.com
こんにちは。 大阪の東住吉区でフラワーディスプレイ専門事務所を運営している坂本祐子です。 12月になりました。 ディスプレイ関連のお仕事に従事されている方は繁忙期真っ只中かと想像します。 弊社も例年お盆がおわるとその年のクリスマス製作が始まります。 製作、製作、製作、設営、製作、設営、製作、設営、製作、設営、メンテナンスのループが繰り返す怒涛の3ケ月。 作業時間も 日中、日中、日中、夜間、日中、日中、夜間、日中、夜間、日中、夜間、日中、夜間と(遠い目) 今年も色々な装飾を製
フラワー&グリーンプランニングの坂本祐子です。 今日はクリスマスのボールオーナメントについて書いてみました。 クリスマスディスプレイの裏方の製作についてのお話です。 現在7月ですが、なぜにこの時期にクリスマスの話題なのか・・・・と思われるかもしれませんが、クリスマスのプランは、大体梅雨時期の夏がはじまる頃からスタートします。 なぜかというとフラワーディスプレイで使う資材のメーカーさんの秋冬の展示会が開催される時期なので、このあたりから始めることが多いんです。 うちの事務
フラワー&グリーンプランニングの坂本祐子です。 今回は梅田にあった商業施設の施設にあしかけ8年、山野草を展示したお話です。 施設の空間の緑化やフラワー装飾は一般的に、観葉植物やフラワーアレンジメントなどがおかれていることが多いですが、この時のご依頼は、主に日本に自生している木と花と草で構成された寄植えを施設に展示したいというものでした。 山野草や盆栽は通常の花市場の流通ではあまりお取り扱いのないジャンルになるため(あったとしても少量、少品種)通常の仕入れでは手に入りにく
フラワーアンドグリーンプランニングの坂本祐子です。 今回はフラワーディスプレイのイメージパースについて書いてみます。 商業施設などのフラワーディスプレイは事前にイメージパースや図面などをお客様に提出して作業を進めていきます。 お花のディスプレイのパースは、実際のディスプレイがどのようなものになるかを伝えるツールで、手書きのもの、グラフィックソフトで合成したもの、用途によって様々に描かれているかと思います。 私の場合は合成パースを希望されるクライアントが多かったので、ほとん
チューリップといえば春の代表的なお花。フローリストの方はご存知だと思いますが、この花って時間がたつとぐりんぐるん茎の角度が変わるんです。 ですので、こんな感じにアーチに取り付けた吸水性のスポンジにさしたチューリップは翌朝になると上向きになっているという。 その変化が感じられる楽しさがあって、昨日と全然形ちがうやーん!とつっこみながらお水やりをしています(笑) 日数がたつと茎がギュンギュン伸びるのでさらに形が変わっていきます。 チューリップは気温が高いとぱかっと全開に開き、低
今日3月30日は麒麟日(きりんじつ)という日とのことなので、麒麟と花について調べてみた。 そもそも麒麟とは 中国の神話によると、麒麟が現れたときには、桜の花びらが舞い落ちると記されています。美しい桜の花の舞いと共に麒麟があらわれ、人々に喜びや祝福をもたらす。その場が神聖であり、麒麟が持つ聖なる力の表れとして、その場所に美しい花が咲き乱れる。 なんとも美しい風景が浮かんでくるではありませんか。 日本の神話や伝説では麒麟は菖蒲の花が咲く所に現れるという記述があります。 シ
桜まっさかり。桜のフラワーディスプレイは需要が多いので春に色々と活けさせて頂きます。この時期は枝物のお花が充実していて、写真の手前にある黄色のレンギョウもとても素晴らしい枝ぶりのものが手に入るので、活け手にとっても、春の装飾はワクワクする季節です。 桜と違ってレンギョウは枝が柔らかいので、手持ちの剪定バサミで容易に枝を割ることが出来ます。(枝ものを活ける時は枝に深めに割って水が上がりやすいように下処理をします。) レンギョウの枝はしなやかに曲がるので、写真のように器にシンプ
1年ぶりに中之島美術館に行ってきた。 絵を見る時もついついフラワーディスプレイ目線でみてしまう。ほぼ無意識だけど飛び込んでくるというというか、目につくという表現の方が近いかも知れません。 そんな作品のひとつ 菅楯彦「竜頭鷁首図屏風」 四天王寺さんに所蔵されている名作で補修がおわって一昨年(2020年くらい)くらいから公開されるようになった作品だそうです。 舞楽の楽団などが船に乗っている様子が描かれているのですが、その屋根の部分にフラワーディスプレイが施されているのです。
まずは自己紹介から こんにちは。 フラワー&グリーンプランニングの代表の坂本祐子です。 2004年から大阪でフラワーディスプレイ専門の事務所を運営しています。 現在の主な仕事は テーマパークや百貨店などの大規模商業施設のフラワーディスプレイの製作。 や植栽管理。 2018年から大阪芸術大学芸術計画学科で特別講義の講師 2020年に商工会議所主催の大阪サクヤヒメ表彰で活躍賞を受賞 趣味は雑草とよばれているような野草を観察することです。今年はNHKで牧野富太郎の朝ドラが始まる
JR松戸駅から20分くらい歩いて最後 坂道をあがっていくと日本で唯一の園芸学部のある千葉大学松戸キャンパスに到着。 会場の戸定ヶ丘ホールにて 千葉大学院園芸研究院の岩崎先生の園芸療法の講座を受講してきました。 受講生は福島、埼玉、愛知、兵庫、大阪などの遠方からもこられていて、造園、ランドスケープデザイン、看護師、学生、教鞭をとられている方、個人の方など。 早咲きの桜がきれいに咲いていました。 【ガーデンセラピーを学び始めるきっかけ】 私が初めて岩崎先生の講座を受講したの
コロナで自宅待機中だった時期に、時間があったので、もう1回色々振り返ってみようと、古今東西の花の歴史について書かれた本を読んでいた。 おおよその書籍は15世紀後半の古代インド、古代エジプト時代から始まっていて、ロータスやパピルスの文様がはじめて花が描かれたひとつとして紹介されている。蓮の花は、古代エジプトにおいて神聖な存在とされていた。ナイル川に自生するこの美しい花は、神や女神が生まれたとされるほどの敬意を受け、多くの絵画や装飾品に描かれている。猫もまた古代エジプトでは神聖な