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夏が近づくとクリスマスについて考える日々がやってくる

フラワー&グリーンプランニングの坂本祐子です。

今日はクリスマスのボールオーナメントについて書いてみました。
クリスマスディスプレイの裏方の製作についてのお話です。

現在7月ですが、なぜにこの時期にクリスマスの話題なのか・・・・と思われるかもしれませんが、クリスマスのプランは、大体梅雨時期の夏がはじまる頃からスタートします。
なぜかというとフラワーディスプレイで使う資材のメーカーさんの秋冬の展示会が開催される時期なので、このあたりから始めることが多いんです。

うちの事務所は、商業施設のフラワーディスプレイを担当しているので、まず年度始めに年間のスケジュール組みます。

2023年のメーカーさんの展示リース

先日あるメーカーさんの展示会にいってきました。

新作のオーナメントわくわくしながらながめたり、新商品をチェックしたり今年はどんなデザインにしようかなど考えをめぐらせます。

で、もどってからは

お盆がすぎるくらいまで、その年を飾るクリスマスプランの作業が続きます。
外にでると大音量のセミの声がBGMの暑い最中に考えるので、事務所の中ではクリスマスソングをかけたりして少しでも気分を寒い時期へと雰囲気つくり。

で、冒頭に書いたように今回はクリスマスのボールオーナメントのお話です

オーナメントとは飾り(装飾品)のことで、それぞれの行事を表したり、季節を演出します。クリスマスではボールの形のものやクリスマスにちなんだモチーフのものがあるのでそれらを組み合わせてツリーやリースなどを飾り付けます。
ボールオーナメントのサイズやデザインも色々あります。

こんな風にきらきらするグリッターがついているボールや


雪の結晶をイメージしたようなボールなど

下記にあるこちらのボールを御覧ください。

ワイヤー付きでおちないボールオーナメント

特徴としては
・最初からワイヤーがついている
・落ちないような仕様になっている

それが何か?って思われるかも知れませんが、それまでこんな商品がなかったので、製作する側からすると大変に画期的なことだったんです。

クリスマス装飾は商業施設によっては建物の壁面や、お客様が通る吹き抜けの上空や通路の天井部などに取り付ける場合があります。
その際気をつけないといけないのは、

【絶対に落ちないこと!】

です。

こういうシチュエーションですね。(画像はAIがつくってくれました)


商業施設の装飾は数が多くて、オブジェのサイズも大きいので、1本のツリーやオブジェにつけるオーナメントの数が500個とか1000個とかは割合に普通だったりします。それ掛ける装飾の数になるので、1シーズンで取り付け作業のオーナメントの数は大量です。

「絶対に落ちてはいけない!」ので、オーナメントを取り付ける前に、金具の部分を接着剤で固定して、ヒモやリボンで吊るす仕様のものはワイヤーにつけかえる下準備を行います。

この下準備、けっこう時間をとられていました。
地味な作業ですがまぁ大変でした。

で 「なんとかなりませんか?」って20年くらい前にメーカーさんに言ってくれた人がいるんです。

大阪のディスプレイの会社に所属されていたデコレーターの Iさん(女性)。
現在は定年退職されましたが、45年以上第一線のディスプレイの現場で製作をされていました。ご縁をいただいて数年前まで一緒にお仕事をさせて頂いていた頃にボールオーナメントの誕生秘話をお聞きしました。

実用新案登録されています。

Iさんが製作現場で常々おもっていたことをメーカーさんに伝えて、それに対応してくれたメーカーさんの改良のお陰で、現在クリスマスの製作に携わる人々がとても助かっています。

「最初からワイヤーついてるー」
「ボンドも付けなくていいんー」
「わーありがとうー」

現場からこんな声がほんと聞こえてきそうです。。。。

Iさんのように、ここがこうなっていたらいいのに・・・・・って常々おもっていることがある方は、積極的にメーカーの方に伝えてみると、後続の人たちからとても感謝されるかも知れません。

7月下半期おりかえし、半年経つのはとても早いですが、ミスのないようひとつひとつ丁寧に取り組んでいきましょう。







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