神谷洵平(ドラマー)

音楽家として、普段感じている事を文字に残そうと思い、こちらを始めました。

神谷洵平(ドラマー)

音楽家として、普段感じている事を文字に残そうと思い、こちらを始めました。

最近の記事

雑記 1

どうもこんにちは、神谷洵平です。 2年ぶりにnoteを更新します。 ここ数年文章を書くという機会がどれだけあったとだろうかと振り返っても、音楽雑誌の機材レビューしか浮かばず、そもそも今感じている事、考えている事を文字に纏めるという事自体がかなり少なくなってしまいました。 毎日何かを感じ、沢山色々な蠢く感情の中で、自分なりに日々成長しているつもりではありますが、忘れたくない感覚はiphoneのノートにメモをしています。 当然ながら、ふとそのノートを開いてはその時の感情溢れる自

    • 耳と共に歩む

      怒涛の2021秋のライブラッシュも少し落ち着き始め、ここ数ヶ月の濃密な思い出に浸りながら軽々しくも3年ブランクの空いたnoteの更新をしようと思う。 気がつけば音楽生活、20年が経っていた。 スティックを持ち、ひたすら練習に励み、好きな音楽をひたすら聴き漁り、黙々と音楽と共に歩んで来たと言う印象より、音楽に自分がただただ没頭していたら気づけば20年経っていたという感覚の方が遥かに大きい。 最近になり20年間、自分は何を1番大切にしてきただろうか、そして変わらないものって何だ

      • 本領発揮

        本領発揮という言葉が未だにしっくりこない。 音楽を続けてきて、今の自分が一体どこにいるのか、どうなっているのか、そんな事さえあまり落ち着いて考える時間もない事を言い訳にしてしまうのは何回目だろう。 サポートドラマーたるものは、アーティストの音楽、そしてその方の気持ちに寄り添いながら、どうしたらその音楽が遠くまで飛ばせるか、ドラマーとしてその演奏の心臓になりながら、音楽に血を巡らせる役目を担っている。 僕の場合は、1番大切にしたいのは、そのアーティストの心を感じる事が1番大切

        • 朝起きたら、寝る前に閉めた筈のベランダの戸は全て開き、寝室は湿った秋風の通り道になっていた。 夏を越した薄手の羽毛布団からは、汗と埃が入り混じった匂いがして、ただただ暑かった2018年の夏を生き伸びた生存者のような心地と、そんな季節を越え、この部屋にふと置き去りにされたような悲しい気持ちにさせられた。 そんな日だから、いつもよりも重い体はなかなか言う事をきいてはくれない。 十分に雨の降った牧場の土のような布団に、このまま永眠してしまってもよいような気さえしたかま、ふとやってく

          気軽にドラムが叩けない場所、東京。深夜の密会。

          東京に引っ越してきて約15年。 東京では基本的にライブやリハーサル以外は普段ドラムが自由に叩けない。 そりゃ当たり前だ。マンション、アパートでドラムを叩いたら速攻隣人が通報されてしまう。 いや、自分でもするだろう笑 大学生になり上京する以前の話。 実家は築40年を越えた古い昭和家屋ではあるが、今となれば二代続いた生花店。 その為、エアコンがまだあまりない時代に作られた、花を保存する為の狭い地下室があった。 幼い頃は、悪戯をしたら地下室に閉じ込めるぞ、と脅されたり、友達と肝

          気軽にドラムが叩けない場所、東京。深夜の密会。

          見返りを求めない生き方

          突然涼しくなり、少々快適になってきたここ最近、皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 地震や台風など被害に遭われた方、一刻も早く元の生活に戻れる日が来る事お祈りしています。そして、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。 今回は3回目の投稿。 3回目にして、いきなり偉そうなタイトルではありますが、今回はふと最近考えた事がありここに書いてみようか、なんとなく迷いつつ書いてみました。 完全にこれは日常のメモです。 僕自身、普段生活をしている中で、例えばコンビニエンススト

          見返りを求めない生き方

          赤い靴が赤い靴である理由

          来月から始まる赤い靴のライブツアーに伴い、仕事の合間をみては曲作り、各会場への連絡に追われているここ最近。 とてもやりがいがある。なんだかシャバの空気吸っている感じだ(シャバしか知らないが)。 皆さんご存知かもしれませんが、赤い靴は作曲家の東川亜希子とドラマー神谷のユニット。 普段は各々が各々の個人活動をしています。 そうそう、そもそも我々のユニット名が最初の段階で「裏方志向」になりそうだったのを忘れてはならない。 1人は作曲家、1人はバックミュージシャンとして影を潜め、

          赤い靴が赤い靴である理由

          時間

          昨日は大橋トリオにとっても、自分にとっても、毎年恒例のイベントSMSL@池上本門寺のライブでした。出演するのは何度目でしょう。 回数は数えてた事がありませんが、記憶が確かであれば、初めて出たのは大橋トリオ、東川亜希子(ソロ)。それから、コトリンゴ、赤い靴、羊毛とおはな、Predwn、昨日のThe Charm Park、優河。 自分の関わらせて貰うSLOWなアーティストが 参加する事も多く、例えるなら、最後の晩餐、ではなく最後の夏祭りのような素敵なイベントです。 昨日は恐らく、

          はじめまして

          ドラマーの神谷洵平です。 気がつけば、ドラムを30年ほど叩いています。なぜ叩いているのか、時々考えます。 それはその瞬間に目の前の世界が響くから、なのかもしれません。 理由なんてはっきりわかりませんが、 きっとその瞬間瞬間、どこかで感じている事、そんな光の断片が嬉しい事に、日々の生活の中に沢山散りばめられており、それはこの先少しずつですが、文章に残してゆくつもりです。 昨日、とある絵描きさんのお姉さんのツイッターアカウントに行き、偶然クリックした先がこのnoteでした。